この記事は 4 分で読めます
効果的なタグラインで企業理念を印象付ける|設定のポイントも解説
皆さんは「タグライン」をご存知ですか?タグラインを設定することで、自分たちの企業や商品がどのようなものか、消費者に簡潔に伝えることができます。
今回は、タグラインの概要や設定方法、代表的なタグラインを紹介します。
目次
タグラインは消費者に企業の理念をわかりやすく伝えるためのもの
タグラインとは、消費者に対して企業や製品のコンセプト・理念、また、どのような価値を提供しているかを伝えるための短い文章のことを指します。企業ロゴや商品ロゴと共に使われており、CMで耳にしたことがある方も多いのではないでしょうか。
例えば、コスモ石油の「ココロも満タンに」は、CMの最後にサウンドロゴ(商品名などにメロディをつけたもの)として挿入されています。
キャッチコピーとの違い
キャッチコピーとは、消費者の心をとらえるために商品につける宣伝文句を指します。
キャッチコピーとタグラインの大きな違いに、「限定的なものかどうか」という点があります。キャッチコピーは特定の時期やキャンペーン、時勢などに合わせて制作され、多くの場合頻繁に変更されます。対してタグラインは、企業の理念やコンセプトなど不変的なものを表すため、一度決められると長く使用されます。
例えば、有楽製菓のチョコレート菓子「ブラックサンダー」のバレンタイン時期限定のコピーに、「一目で義理とわかるチョコ」というものがあります。これは、「バレンタイン時期に、チョコレートをやり取りするような人」のみを対象にしたものであるため、キャッチコピーだと言えます。
また、タグラインは15文字前後で作られるのに対し、キャッチコピーには長いものもあることも違いの一つです。
タグラインの設定は他社との差別化につながる
企業理念やコンセプトをうまく表したタグラインを設定することで、他社との違いを消費者にアピールしやすくなります。また、他社とのコンセプトの違いを示すことで、ブランディングにもつながります。
例えば同じ製菓会社のタグラインでも、「夢のあるおいしいお菓子を(有楽製菓)」と「お口の恋人(ロッテ)」では、消費者に与える印象は大きく異なるでしょう。
タグライン制作のポイント
対象を明確にする
まずは、タグラインを届けたい相手がどのような人なのかを考える必要があります。例えば、グローバル進出を機に、外国人にも伝わるようタグラインを英語のものに変更する企業もあります。
10~15文字程度で制作する
タグラインは消費者にわかりやすく覚えやすいものにする必要があります。だいたいの目安として、10~15文字ほどで制作すると良いでしょう。また、口に出したくなるようなリズムカルなものにすることも重要です。
わかりやすい単語を選んでいる、韻を踏んでいるなどのタグラインは、リズミカルで覚えやすい良いタグラインだと言えます。
【業界別】代表的なタグラインの例
- 製菓会社
カルビー「掘り出そう、自然の力。」
明治製菓「明日をもっとおいしく」
有楽製菓「夢のあるおいしいお菓子を」
ロッテ「お口の恋人」 - 製薬会社
エーザイ「ヒューマン・ヘルスケア」
小林製薬「あったらいいなをカタチにする」
ツムラ「自然と健康を科学する」
ロート製薬「NEVER SAY NEVER」 - 食品メーカー
味の素「Eat Well,Live Well.」
カゴメ「自然を、おいしく、楽しく。」
キッコーマン「おいしい記憶をつくりたい。」
キユーピー「愛は食卓にある。」
ハウス食品「おいしさとやすらぎを」 - 飲料メーカー
キリン「よろこびがつなぐ世界へ」
サントリー「水と生きる」 - 電機メーカー
シャープ「Be Original.」
パナソニック「A Better Life,A Better World」
日立製作所「Inspire the Next」
三菱電機「Changes for the Better」 - 自動車メーカー
ダイハツ「Light you up」
HONDA「The Power of Dreams」
三菱自動車「Drive your Ambition」 - その他
JT「ひとのときを、想う。」
TOWER RECORDS「NO MUSIC,NO LIFE.」
いかがでしたか?
優れたタグラインを設定すると、企業の理念やコンセプトを消費者に一目で伝えられ、他社との差別化ができます。この記事を参考に、良いタグラインを制作してみましょう。
まずはこれだけ。新規開拓営業を始める時の心得
無料でダウンロードするために
以下のフォーム項目にご入力くださいませ。