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チームビルディングで目標達成できるチームへ|工程とポイントを紹介
円滑に業務を行うためにチームビルディングをしたいけれど、どのように行えばよいのか分からない、という方もいらっしゃるのではないでしょうか?今回はチームビルディングの目的や成功に導くポイントを紹介します。
目次
チームビルディングとは、目標達成できるチームを作り上げること
チームビルディングとは、目標達成に向けて各メンバーのスキルや能力を最大限発揮できるチームを作り上げることです。チームを作り上げる工程や、現状のチームをよくするための取り組みや研修なども含めチームビルディングと言われています。
チームとグループの違い
チームとよく似ているものにグループが挙げられます。どちらも複数人が集まり集団を形成することは同じですが、目的が異なります。
チームとグループの特徴の比較は以下の表をご参照ください。
チーム | グループ | |
チーム目標 | チーム内のメンバー全員が共通した目標を持っている | 同じ性質を持った人が集まっており、全員で共有する目標を持っていない |
業務の割り当て | メンバーの特性によって割り当てられる | メンバーの数によって割り振られる |
成果 | 相乗的な成果が得られる | 成果は個人によって異なる |
チームビルディングのメリット
チーム全体のパフォーマンス向上につながる
チームビルディングによってメンバー間のコミュニケーションを円滑にできるため、チーム全体の結束力が高められます。コミュニケーションが円滑にとれると、それぞれの業務に対する相互理解が深まります。相互理解を深めチーム全体の結束力を高めることで、パフォーマンス向上につながるというメリットがあります。
マインドセットの形成につながる
チームビルディングによって、チーム全体で目標達成するというマインドセットの形成につなげられます。マインドセットを形成すると、同じ目標を達成するために積極的にコミュニケーションを取るようになるため、チームメンバーひとり一人が積極的に動けるようになります。
チームビジョンが浸透する
新プロジェクトのスタート時や新たなメンバーが加わった時などは、チームビルディングによってチームビジョンを浸透させ、チームの方向性を統一できます。そうすることで、チームの一体感が得られます。
リーダー候補の人材育成ができる
組織を目標達成に導くためには、変革力やチームメンバーへの指導力を持ったリーダーが必要とされます。また、リーダー候補である中堅社員には、マネジメント層との橋渡しを行い、チームを円滑に機能させることが求められます。チームビルディングでは、リーダーに必要な能力を身に付けることができるため、中堅社員やリーダー候補の人材育成ができるというメリットがあります。
タックマンモデルにおけるチームビルディングの段階
「タックマンモデル」とは、心理学者であるタックマンが提唱した、チームビルディングにおける組織進化の流れを示したモデルのことです。タックマンモデルを活用することで、チームの現状や方向性が把握でき、目標達成に向けての有効な施策が立てられます。
タックマンモデルで提唱されている組織進化の流れと、チームビルディングにおいて必要な取り組みには、以下のようなものがあります。
1. 形成期
形成期とは、チームができて間もない段階のことです。まだ、メンバー同士の相互理解はなくチーム目標も明確に設定されていません。そのため、メンバー同士がお互いを知り理解を深める必要があります。
2. 混乱期
混乱期は、チーム目標が明確に設定され動き始めた段階です。しかし、メンバーの意識はまだチームの目標ではなく、お互いの行動や言動に向いており混乱が生じやすい時期です。意見の対立を恐れずにディスカッションを行い、相互理解を深める必要があります。
3. 統一期
統一期とは、ディスカッションを行い相互理解が深まったことで、安定したチームへと向かっていく段階です。それぞれのチーム内で目標や役割が共有できており団結力が見られます。メンバーの特性に応じて役割を決め、全員が主体的に動く必要があります。
4. 機能期
機能期とは、メンバーそれぞれがチーム内での役割を果たし、チームとして機能している段階です。団結力が最も高い状態で、メンバー間でお互いをフォローして動いており、目標達成に対する成果も出始めます。機能期を持続するため、リーダーはメンバーへのサポートやチームワークを高める取り組みを行う必要があります。
5. 散会期
散会期は、プロジェクトの終了やメンバーの異動によりチームとしての活動が終了する段階です。メンバー同士で相手を称賛し合い、チームの解散を惜しむ姿が見られれば、チームビルディングが成功しよいチームが作れたと言えます。
チームビルディングを成功に導くポイント
チームの目標を設定し共有する
明確なチーム目標を設定し全員に共有しましょう。チーム目標が抽象的であったり、メンバーに浸透せず理解されていなかったりすると、チームとして力を発揮できません。
チームメンバーの役割を明確に設定する
設定した目標を達成するためにチームメンバーの役割を明確に設定しましょう。メンバー各自の経験やスキルをもとに役割を明確に設定することで、目標達成に向けて適切な役割を果たせます。
リーダーが適切にコミュニケーションをとる
個々のメンバーがスキルを最大限に発揮できるよう、リーダーは適切にコミュニケーションをとりましょう。目標達成に導くためにメンバーの声を吸い上げ、目標や役割を設定するリーダーシップを発揮しなければなりません。
チームメンバーの多様な価値観を認める
近年の労働形態の変化により、年齢や性別、国籍などが異なる様々なメンバーとチームを組まなければなりません。個々のメンバーとの相互理解を深め、様々な価値観を認めましょう。
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