ビジネスにおいて課題を解決し目標を達成するためには、「企画立案」が不可欠です。しかし、企画立案をどのように進めればよいのか分からないという方もいらっしゃるのではないでしょうか?
今回は、企画立案の概要や手順、企画書にまとめるポイントを紹介します。
目次
ビジネスにおける企画立案とは、現状の課題を解決するために計画を立てること
ビジネスにおいての企画立案とは、現状の課題を解決するための方法やその計画を立てることです。商品企画部など企画に携わる部署以外でも、企画立案は現状をよくするために必要な能力と言えます。
アイデアとの違い
「企画」とよく混同されるものに「アイデア」があります。アイデアは考えや着想、思いつきや想像力などを指します。一方で、企画は物事を行うために計画を立てることや企て、もくろみや案を指します。
アイデアが物事の着想そのものであるのに対して、企画はその計画を立てることを指す点が異なります。
企画立案の手順
1. 企画を立てる目的を把握する
企画を立案する際にはまず、課題や目的を明確に把握しなければなりません。立案する企画が課題解決のための有効な施策になるよう、その企画がなぜ必要なのかを把握することが重要です。
例えば、取引先から企画立案を求められた際には、「どのような課題をどう解決したいのか」など、課題に対してのヒアリングを行いニーズを把握しましょう。また、社内で企画立案を求められた際には、上司や関連部署に目的を確認するとよいでしょう。
2. 課題の仮説を立て、解決策を立案する
企画の目的が把握できれば、次は課題の仮説を立て検証します。現状の数値、業界や市場動向、ユーザーの声やアンケートといった情報を元に課題の仮説を立てます。そして、データなどの数値を元に仮説を検証し課題を決定します。
データを元に課題が立てられたら、その課題解決策を考えます。課題解決策を立てる際は、以下の「安・正・早・楽」のキーワードを元に考えてみるとよいでしょう。
- 安(あん)
現状より安くできる方法はないか。 - 正(せい)
さらに正確にできる方法はないか。 - 早(そう)
もっと早くできる方法はないか。 - 楽(らく)
今よりも楽にできる方法はないか。
複数人で課題の解決策についてディスカッションする場合には「ブレインストーミング」という方法もおすすめです。ブレインストーミングは、複数人で意見を述べ合うことで自由な発言や新しいアイデアを生み出すための会議方法です。ブレインストーミングを成功させるには、「批判厳禁」「自由奔放」「質より量」「便乗歓迎」のルールを守り話し合いましょう。
ブレインストーミングの詳細は、以下の記事をご参照ください。
3. 実行案を絞り込む
次に、実現可能な実行案を取捨選択し絞り込みます。
実行案を絞り込む際には、「課題に対して効果は本当にあるのか」「実行に必要な人・モノ・金などの資源は確保できるのか」「実行案を進めた結果、新たな課題が発生する可能性や影響はどの程度か」「関係者に賛同し協力してもらえる実行案なのか」をポイントに絞り込みましょう。
4. スケジュールを立てる
実行案が絞り込めたら、工程数を見積もりスケジュールを立てます。この時、いつまでに企画内容をリリースするのか設定し、調整期間など余裕を持ったスケジュールを立てるとよいでしょう。
立案した企画は企画書にまとめる必要がある
企画書の基本構成
立案した企画を採用してもらうためには、説得力・訴求力のある企画書にまとめなければなりません。説得力・訴求力のある企画書の基本構成は、以下の通りです。
- 表紙・目次
内容が一目見て分かるよう、企画の内容を簡潔に記入します。 - 現状課題
現状の課題を記入します。背景を伝えるために現在の組織内や市場の現状を分析し記入します。 - 問題提起、目的
分析情報を元に、現状解決すべき問題を提起し企画の目的を明確に記入します。 - 企画内容
コンセプトに沿って、企画の詳細を記入します。個別のタスクや費用、企画実行によって得られる効果および想定される新たな課題や影響度合いなどを示します。 - スケジュール
企画実行の流れや目標達成のタイミングなどを記入します。 - 参考資料
参考資料などを添付します。
企画書の書き方は、以下の記事をご参照ください。
企画書を作成する際のポイント
企画書を作成する際には、以下のポイントに注意するとよいでしょう。
- 図・表など視覚効果を利用する
分析結果や予算などは、図・表・グラフを用いて記入しましょう。 - メリハリをつける
文字の大きさやカラー、フォントを変化させメリハリをつけましょう。 - 興味を引く言葉を使う
企画内容やターゲットに合わせ、インパクトのある言葉や言い回しを使い興味を引きましょう。
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