「ロードマップ」という言葉はご存知ですか?ロードマップは、組織を目標達成に導くために作成されます。
今回は、ロードマップの意味や作成する目的、作成手順を紹介します。
目次
ロードマップとは、目標達成までの計画やスケジュールを整理した表のこと
ロードマップとは、目標達成までの計画やスケジュールに優先順位をつけて整理した表のことです。ロードマップは、プロジェクト全体の目標や成果物などを含む俯瞰的な内容で作成されます。その規模は、数週間程度の小規模のものから10年以上の長期的なものまで様々です。
また、ロードマップは、社内向けの企画書や取引先へのプレゼン資料など様々な場面で利用されています。ロードマップはプロジェクトが始まると真っ先に作成することが重要です。
ロードマップを作成する目的
期間内での目標達成を実現するため
ロードマップは、期間内での目標達成を実現するために作成します。ロードマップを作成するには、目標に対する具体的な数値や成果物などを設定しなければならないため、ゴールまでに達成すべきことの全体像が見え、ゴールに到達しやすくなります。
情報を共有し認識を合わせるため
ロードマップを作成するもう1つの目的は、チームや部署内で情報を共有し、認識を合わせるためです。情報を共有することで、チームや部署内での認識のズレを防ぎ、各メンバーの役割や課題を明確にできます。そうすることで、チーム内のモチベーションが向上して団結力が高まるというメリットがあります。
また、プロジェクトの進行中はいつでも目標を確認できるため、計画が脱線することなく進められます。
ロードマップの作成手順
1. 現状を把握して目標を設定する
ロードマップを作成する際にはまず、現状を把握して目標を設定しましょう。現状を把握することで目標達成までにやるべきことが明確になります。数値やデータなどを使い客観的に現状を把握することが重要です。
また、目標を設定する際には客観的で具体的な数値を設定しましょう。「売上を達成する」「契約件数を増やす」のような大まかな内容ではなく、「売上前年比110%達成」「契約件数50件獲得」「市場シェア70%達成」など具体的な数値目標を立てます。
また、プロジェクトの節目になるマイルストーンもあわせて設定しておくとよいでしょう。
マイルストーンの詳細は、以下の記事をご参照ください。
2. 目標の達成時期を決定する
現状を把握して最終目標を設定できれば、次は目標の達成時期を決定します。この際、ロードマップ期間の長さにかかわらず、スパンを区切って各期間ごとの中間目標も設定します。具体的には、1年以上の長期に渡るロードマップを作成する際には、半期や4半期、1ヶ月ごとに中間目標を設定するとよいでしょう。また、設定したマイルストーンにも必ず期限を設けておきます。
3. 目標達成のために想定される課題を洗い出す
目標の達成時期が決定したら、目標を達成するために想定される課題をあらかじめ洗い出しておきましょう。いくら具体的な目標を掲げたとしても、現状課題を認識できていないとプロジェクトを成功に導くことはできません。
例えば「1ヶ月後の契約件数20件」という目標に対して、直近1ヶ月で15件しか取れていないというのが現状ならば、目標を達成する上での理想像と現状のギャップを把握し、どのような施策を行えばその差を埋められるのかを考えます。
4. 時系列で行動計画を立てて表を作成する
最後に、決定した目標をもとにして、時系列で行動計画を立てて表を作成しましょう。ロードマップは予定表や工程表とは異なり大まかな計画表であるため、細かなタスクを作りすぎないことに注意しなければなりません。
表の作成時は、プロジェクト管理の代表的なツールであるガントチャートの活用がおすすめです。ガントチャートを作成することで、各タスクの達成期間や関係性が簡単に可視化できます。作成の際には、横軸に日時などの時系列を、縦にタスクを記載して、各タスクの実施予定日時を示す欄を設けます。
Microsoftが提供するガントチャートのテンプレートを使うと手軽にガントチャートを利用できます。
(出典:https://templates.office.com/ja-jp/%E3%82%B7%E3%83%B3%E3%83%97%E3%83%AB-%E3%82%AC%E3%83%B3%E3%83%88-%E3%83%81%E3%83%A3%E3%83%BC%E3%83%88-tm16400962)
ガントチャートのテンプレートの利用方法は、以下の記事も参考にしてみてください。
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