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スキーム図とは?基本的な作り方や種類、ポイントを解説
「スキーム図」という言葉をご存知ですか?
スキーム図は、プロジェクトの計画や予定を説明する時に使用されるため、目にしたことがある方も多いのではないでしょうか。
今回は、スキーム図の基本的な作り方や、分かりやすいスキーム図を作るためのポイントをご紹介します。
目次
スキーム図とは、全体的な計画を分かりやすいように図解したもの
スキーム図の「スキーム」とは、体系立った計画や枠組みを伴う計画などを意味します。ビジネスにおけるスキームには、事業計画を示す「事業スキーム」や、商品を販売する流れを示す「販売スキーム」、人事評価や事業評価を行うためのフレームワークを示す「評価スキーム」などの種類があります。
これらのスキームを第三者にも分かりやすいように図解したものがスキーム図です。事業スキームをスキーム図を用いて説明すると、投資家などの第三者により伝わりやすくなり、事業への理解を得やすいといったメリットがあります。
スキームそのものについては以下の記事をご参照ください。
スキーム図の種類
スキーム図フレームワークには様々な種類があります。作成したいスキームの特性によって使用する種類を使い分けましょう。
樹形型
樹形型のスキーム図は、メインとなる組織や考えを中心に様々な要素が派生する時に使用します。思考を整理し、社内の組織体制や連絡系統を、矢印などを活用して図示することで、カネ・情報などの流れを示すために使われます。このような性質から、樹形型は事業スキームや評価スキームで使用されます。
相関型
相関型のスキーム図は、様々な関係者同士のやり取りを示す際に用いられます。複数の企業の間で取引が発生する場合や、それぞれが違う役割を果たしている時に相関型のスキーム図を使うと、全体の仕組みを捉えやすくなります。このような性質から、販売スキームや事業スキームなどで使用されます。
フロー型
フロー型のスキーム図は、時系列に沿って計画を説明したいときに使います。時間が経つにつれて状態が変化したり、新たな登場人物が出現したりする場合などに使うスキーム図です。このような性質から、販売スキームや運用スキームなどで使用されます。
スキーム図の作り方
1. ヒト、モノ、カネ、情報を明らかにする
スキーム図を作成する際は、まず初めに、スキーム全体に関係するヒト、モノ、カネ、情報などの経営資源を明らかにします。事業を通して移動するカネやモノ、実際に事業を遂行するヒト、共有・提供される情報などが対象です。
これらの情報を整理することで、「スキーム図を通して何を説明したいのか」「スキーム図に何を入れないといけないのか」が明らかになります。
2. 各登場人物同士の関係を明らかにする
次に、企業や部署、集団などの登場人物がお互いにどのような関係にあるのかを明らかにします。誰が誰に、どういったヒト・モノ・カネ・情報を提供しているのかを明らかにし、整理します。
3.それぞれの要素や関係を記号化して整理する
最後に、これまでの要素・関係を矢印や記号を使って図示します。カネの移動にはカネのイラストを矢印に加えて図示する、関係の強さによって矢印の太さを変える、などの工夫を用いて図示します。
スキーム図を作るときのポイント
シンプルな図を心がける
スキーム図は第三者にスキームを分かりやすく伝えることが目的なので、なるべく視認性が高く、予備知識がなくても最低限の内容が伝わる程度のシンプルさを心がけましょう。文字や図形の数はなるべく抑え、少ない要素で簡潔に説明しましょう。
矢印や記号などを統一して活用する
カネの移動や特定のモノの移動の際に使用する矢印や記号を統一することで、少ない要素での説明が可能になります。また、一つのスキーム図で複数の種類の矢印や記号が存在する場合、それぞれの意味や役割が分かりづらくなってしまうので、なるべく統一して活用しましょう。
それぞれの立場の役割・得るもの・提供するものを明示する
登場人物が複数いる場合、それぞれがスキームの中でどのような役割を果たし、何を得て、何を提供するのかを明らかにしましょう。スキーム図は多くの関係者にとって、スキームを理解するための資料となるので、それぞれの立場にとって、どのような情報が必要かを意識することが重要です。
まずはこれだけ。新規開拓営業を始める時の心得
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