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エンゲージメント向上を図る!向上させるメリットや方法5選を徹底解説
社員の生産性を向上させ、組織全体の生産性を高めたくはありませんか。社員の生産性向上のためには、エンゲージメントを高めることが重要です。この記事では、エンゲージメントの概要や向上させるメリット、向上させる方法を解説します。
目次
企業におけるエンゲージメントとは、従業員が会社に抱く愛着心を表す
企業におけるエンゲージメントとは、「企業に対して従業員が抱く愛着や思い入れ」という意味で使われます。「日本の人事部 人事白書2019」によってエンゲージメントが高い状態とはどのような状態か、アンケート調査が行われました。
- 仕事自体への情熱や熱意が高い状態(62.9%)
- 会社全般に対する満足感が高い状態(61%)
- 会社への愛着がある状態(60.5%)
- 職務への満足感がある状態(58.4%)
- 仕事の成果が会社に大きく貢献している状態(42.1%)
以上の結果から、エンゲージメントが高い状態とは「従業員が労働環境や条件に満足し、仕事に対してやりがい・満足感を感じながら働いている状態」であるとわかります。つまり、社員のエンゲージメントを向上させることで、やりがいを持ちながら仕事をしてもらえます。
エンゲージメントを向上させるメリット
離職率が低下する
2004年にCorporate Executive Board社によって発表された『Driving Performance and Retention Through Employee Engagement』において、エンゲージメントが高い社員は離職率が低い傾向にあると言われています。ここで行われた調査によって、エンゲージメントの高い人の離職率は1.2%であり、低い人の離職率は9.2%という結果が得られています。この結果からもわかるようにエンゲージメントの向上は、離職率の低下につながると言えます。
従業員の仕事の成果や質が高まる
エンゲージメントの向上は、仕事に対するモチベーションの向上につながります。従業員のモチベーションが向上すれば、さらに仕事に向き合うようになり、成果を上げやすくなります。また、業務に積極的に取り組むため、仕事の質も上がります。このように仕事の質が向上すれば、顧客満足度の向上にもつながります。
企業の評判が上がり、人材が集まる
エンゲージメントの向上によって評判や雰囲気のよい企業になり、人材が集まりやすくなります。従業員のエンゲージメントが向上すれば、組織の一体感が高まります。組織が活気あふれる状態であれば、職場の雰囲気がよくなります。また、エンゲージメント向上によって仕事の質が上がり、顧客満足度も向上するため企業の評判も上がります。このように企業の評判が上がることで多くの人の目に止まるようになり、人材が集まりやすくなります。
エンゲージメントが下がる4つの原因
勤務時間制度を導入している
勤務時間制度とは「9時~17時」など時間を固定し、働いた時間分賃金が払われる制度です。この制度の場合、効率的に早く仕事を終わらせて成果を出しても、早く帰ることができるわけではありません。そのため、決められた時間内に終えられるようにわざとゆっくり仕事を進めるようになってしまいます。高い能力を発揮しても意味がない場合、従業員のエンゲージメントは低下してしまいます。
過剰に法令遵守している
過剰に法令を遵守していると、何をするにしても大量の手続きやチェックが必要になります。新規事業案を考える際に過剰な規制があると、意欲的な従業員の挑戦は排除されやすいです。このように挑戦しにくい職場では、エンゲージメントは低下してしまいます。
複雑な組織体制
複雑な組織体制下では、仕事に対するモチベーションを低下させてしまうため、エンゲージメントも向上しません。組織体制が複雑になると縦割り組織になってしまい、他部署との連携が難しくなります。他部署と共に仕事する場合、必要な手続きの増加や担当者間の調整のために仕事にかかる時間が膨大になります。また、他部署の社員がどのような業務をしているのかわかりづらいため、社内のコミュニケーションが取りにくくなり、エンゲージメント低下につながります。
職能型人事制度の採用
職能型人事制度ではエンゲージメントは向上しにくいと言われています。職能型人事制度のジョブローテーションにより、どのような仕事であってもこなせる汎用的な能力を求められるため、仕事に対する専門性は希薄になります。エンゲージメントは、自身の特色を生かし、自分の役割が明確化された職場で高まると言われているため、職能型人事制度ではエンゲージメントは低下してしまうと言えます。
エンゲージメントを向上させる方法5選
1. 会社の方針を従業員と共有する
会社の理念やビジョンなど、方針を従業員と共有することがエンゲージメント向上にとって重要です。なぜなら、従業員が企業の方針に共感すればエンゲージメントが向上し、企業が大きく発展するように自発的に行動するからです。具体的には、企業理念やビジョンを明確化し、社長から従業員に浸透を図りましょう。社長のような経営トップが自ら主体的に浸透させる方法は多くの企業で取られています。
2. 風通しが良い職場にする
上司と部下の関係や同僚同士の関係が良好であるほど、仕事に対するモチベーションも高まり、エンゲージメントも向上します。信頼関係構築は、日報の共有やシャッフルランチによってお互いを徐々に知っていくことから始めましょう。
3. 従業員の成長を促す環境を整える
成長を感じながら仕事し、理想のキャリアに近づくほどエンゲージメントは向上していきます。そのため、従業員が理想のキャリアを描けるように研修制度を充実させるとよいでしょう。また、従業員一人一人と面談をしてキャリアプランを聞き、従業員の強みが活かせる部署に配属することも効果的です。
4. ワークライフバランスやストレスケアを推進する
良好な健康状態を保ち、プライベートを充実させられていなければ、従業員のエンゲージメントは向上しません。従業員の残業時間を調査し、人員を増やしたり仕事量を減らしたりすることでワークライフバランスを整えましょう。また、福利厚生を充実させ、ストレスケアを行いやすくしましょう。
5. エンゲージメントレベルを定期的にチェックする
エンゲージメントサーベイを定期的に実施し、従業員のエンゲージメントレベルをチェックしましょう。エンゲージメントは急に向上するわけではなく、徐々に高まるものです。施策の効果を定期的にチェックし、施策の分析を行いましょう。
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