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ティーチングとコーチングの違いとは?人材育成のための活用法を紹介
部下の育成に悩んでいる方に質問です。育成方法には、ティーチングとコーチングがありますが、両者の違いを理解していますか?両者の違いを理解しないと、実際の活用は難しいと言われています。それぞれメリット・デメリットがあるので、適切に使い分けましょう。
今回は、ティーチングとコーチングの違いの解説とコミュニケーション例を紹介していきます。
目次
ティーチングは、伝える教育
ティーチングは、教育をする人(上司)から教育を受ける人(部下)へ情報を伝える教育方法です。知識・スキル・経験などによる答えを伝えることで、部下の育成を目指します。
指示や命令という形でコミュニケーションが一方的になるおそれがあるため、伝え方に注意する必要があります。
ティーチングのメリット:部下の育成に時間がかからない
ティーチングは、答えを教える教育のため、育成に時間がかかりません。そのため、新人研修などの知識の導入や基礎固めに適しています。
また、相手によらず画一的に情報を伝えることができるので、集団に教える際にも適しています。
ティーチングのデメリット:部下の自立性が育たない
ティーチングのデメリットは、教育を受ける人(部下)の自立性が育たないという点です。ティーチングは、基本的に一方向の教育なので、受ける人は受動的になってしまい、自ら行動を起こさなくなってしまいます。部下の自立も視野に入れているならば、ティーチングのしすぎにも注意が必要です。
また、一方的に教えられることが中心なので、受ける側のモチベーションの低下にも繋がります。一定以上の知識やスキルが備わっている場合は、コーチングに移行しましょう。
コーチングは、引き出す教育
コーチングは、教育をする人(上司)が教育を受ける人(部下)から答えを引き出す教育です。双方向のコミュニケーションを通して、部下に気づきや考えるきっかけを提供し、自発的に能力を高める機会を作ります。
コーチングにおいて、教育をする人は、以下の傾聴・質問・承認という3つのスキルが必要です。これら3つを組み合わせて、教育を受ける部下の考えや能力を引き出し、成長させていきましょう。
傾聴:相手の話に耳を傾けること
質問:問いかけを通して、相手の気づきや思考を促すこと
承認:相手を肯定してあげること
注意すべき点は、教える側が答えを言ってはいけないということです。上司としては、答えを提供したいと思うことも少なくないでしょう。しかし、コーチングは自分で考え、答えを出す機会を提供することがポイントです。部下から答えを引き出すように努めましょう。
コーチングのメリット:部下の自立性を育成できる
コーチングは、自立性の育成に効果的です。傾聴・質問・承認を使い分けることで、一人ひとりの個性や長所に合わせた教育ができます。
また、双方向のコミュニケーションを取ることで、部下と信頼関係を構築できるため、上司側にもメリットがあります。
コーチングのデメリット:成長を阻害してしまうおそれがある
コーチングを受ける人(部下)の知識や経験が不十分な場合には、成長を阻害してしまうおそれがあります。考えるための土台が養成されていなければ、答えを見つけることができないだけでなく、考えることを苦痛に感じてしまいます。
また、コーチングは自分で答えを見つける教育のため、育成に時間がかかります。そのため、短期間で戦力にしたいといった場合には適しません。長期的に部下を主力として育成したい場合に活用しましょう。
コーチングとティーチングの活用例
ティーチングは新人育成に最適
ティーチングが最も活きる場面の1つは、新人育成です。新入社員をまとめて一定レベルまで育成するためには、ティーチングが効果的でしょう。また、知識やスキルはもちろん、会社の風土や価値観も合わせて教育できます。
コミュニケーション例
他にも企画を裏付けるための別のデータがいるかもしれないね。
やり方を教えるね・・・
コーチングは部下のレベルアップに最適
コーチングが活きるのは、一定以上のスキルを持った部下の育成です。一通りの知識やスキルを取得した部下をさらにレベルアップさせたい場合に、コーチングが効果を発揮します。教育をする側からの質問を通して、気づきや考える機会を提供することが重要です。
コミュニケーション例
ティーチングは「伝える教育」、コーチングは「引き出す教育」と言われています。それぞれの違いを理解し、コミュニケーションを通して部下の育成に活用してみてください。
いかがでしたか?
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