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リーンスタートアップとは?4つのプロセスやメリット、注意点を紹介

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リーンスタートアップという言葉をご存知でしょうか。聞いたことはあるけれど意味は分からないという方も多いかと思います。
この記事では、リーンスタートアップの4つのプロセスやメリット、注意点について紹介します。

リーンスタートアップとは、無駄なく事業を生み出すモデルのこと

リーンスタートアップは、新たなビジネス創出を目的として、アメリカの起業家であるエリック・リース氏が提唱したものです。リーン(lean)は日本語で痩せていること、無駄のないことという意味があります。つまり、リーンスタートアップとは低コスト・短期間で無駄なく事業を生み出すモデルのことを指します。リーンスタートアップでは低コストで事業を始めるため、失敗した際のリスクが少ないとされています。また、小規模な事業であるため、顧客の反応を反映し、改善を迅速に行いやすいことも特徴です。

リーンスタートアップの4つのプロセス

リーンスタートアップでは、「仮説構築」「計測」「学習」「意思決定」の4つのプロセスを実行します。

仮説構築:顧客のニーズに関する仮説を立て、製品・サービスを開発する

「仮説構築」では、まず、顧客が求めている製品・サービスについて仮説を立てます。そして、仮説の条件を満たす製品・サービスを低コスト、短期間で開発します。このときに開発した製品・サービスのことをMVP(Minimum Viable product)と呼びます。

計測:実際に消費者にMVPを使用してもらい、フィードバックを得る

開発したMVPを実際に消費者に利用してもらい、反応やフィードバックを得る段階を「計測」と呼びます。仮説を検証するために、MVPに関するデータを収集します。

学習:計測の結果からMVPを改善する

「学習」の段階では、「計測」によって得られたデータと仮説を照らし合わせ改善します。仮説通りでなければ、どのような部分を修正すべきなのかを考えます。

意思決定:開発を進めていくかどうかを決定する

学習によって得た知見から、このまま開発を進めていくかどうかを「意思決定」します。仮説を見直して再度MVPを開発するのか、ある程度改善して開発を進めていくのかといった方向性を決定します。どうしてもうまくいきそうにない場合はこの段階で撤退するのも選択肢の1つです。

リーンスタートアップに取り組むメリット

低コスト・短期間で取り組める

MVPは必要最低限の機能を持つものであれば良いため、その開発には低コスト・短期間で取り組むことができます。また、成功・失敗の結果がすぐに分かるため、コストを費やしすぎて引き返せないという状況になってしまうことは少なく、失敗した時のリスクは小さいと言えます。

顧客ニーズの素早い把握につながる

リーンスタートアップは、顧客からフィードバックを得ることを前提としています。そのため、リーンスタートアップに取り組み、MVPの開発・検証を繰り返すことで、短期間での顧客ニーズの把握につながります。

リーンスタートアップにおける注意点

開発コストが高い製品・サービスには不向き

リーンスタートアップは、開発コストが高い製品・サービスには向きません。MVPの開発を繰り返すことを前提としているリーンスタートアップでは、最終的には大きな費用がかかってしまうおそれがあります。リーンスタートアップに取り組む際には市場を十分に見極めることが大切です。

明確な目的を持って取り組む必要がある

リーンスタートアップには確実に上手くいくという保証はありません。大きな事業を生み出せる可能性はありますが、何度も繰り返すとリスクは大きくなっていきます。開発のプロセスを繰り返すうちに、方向性を見失ってしまうおそれもあります。リーンスタートアップに取り組む場合は、明確な目的や目標を持って取り組むことが大切です

リーンスタートアップが時代遅れとされている理由

近年SNSの普及により、リーンスタートアップが時代遅れだと言われるようになりました。リーンスタートアップはMVPを消費者に提供し、そのフィードバックを生かして改善を繰り返すことで迅速に事業を成功させる、というビジネスモデルです。

しかし現在は、SNSによって良い評価だけでなく悪い評価も拡散されてしまうため、MVPのようにコストを抑えて開発した製品では低評価を集めるおそれがあります。また、既存商品のSNS上の口コミを調査して改善に生かす方が、より早くフィードバックが得られ効果的であるという見方もされるようになりました。

しかし、リーンスタートアップは多くの事業において成功を生んだビジネスモデルであることは確かであり、ニーズの分かりにくい分野では効果的である可能性があります。リーンスタートアップを検討する場合は、製品・サービスの性質の特性が合っているかどうかを確認してから取り組むことで成功につなげられるでしょう。

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