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リスキリングとは?リカレント教育との違いやメリット、導入手順を解説
近年DXに関連して注目されている戦略に「リスキリング」というものがあります。リスキリングを行うことで、採用コストの削減や従業員のモチベーション向上など、様々なメリットが得られます。
今回は、リスキリングの概要やリカレント学習との違い、メリット、導入手順を解説します。
目次
リスキリングとは、仕事に必要な新しいスキル・知識を獲得すること
リスキリングとは、業務上必要となる新しいスキル・知識を獲得すること、また企業が獲得のための教育を行うことを指します。近年ではDX(デジタルトランスフォーメーション)が注目されているなど、これまでとは異なるスキルが必要とされています。業務上で新しいスキルを持った人材を増やす手段には人材採用が挙げられますが、求めている人材を必要数集められるとは限りません。そこで注目されているのがリスキリングです。
また国もリスキリングに注目しており、公的支援として5年間に1兆円を投入するなど、人材育成に力を入れています。
リカレント教育との違い
リスキリングと似たものに、リカレント教育というものがあります。これは、一度社会に出た人が仕事を休職・退職し、大学などの教育機関に通い勉強したのちに、復職したり転職したりして再度働くことを指します。また、リカレント教育では自分の意思で学習を行います。どちらも社会人の学びという点では同じですが、リスキリングは会社が主導して従業員に教育を施し、働きながらスキルを身につけさせるという違いがあります。
リスキリングのメリット
採用コストが削減できる
従業員がスキルを身につけることで、スキルを持った人材を新たに採用する必要がなくなるため、採用コストが削減できます。また、従業員が幅広いスキルを身につけていれば、人手が余っている部署から足りていない部署への異動も可能になるなど、既存人材の活用によって人員削減の必要もなくなります。
業務効率化が見込める
リスキリングで獲得したスキルを活用することで、日々の業務を効率的に進められるようになります。例えばデジタルツールの活用スキルを身につけることによって、自動化ツールなどを導入できるようになり、業務効率化につながります。
従業員のモチベーション向上につながる
リスキリングは企業全体で行うものです。企業が従業員に教育を施し、人材を活用しようという姿勢を見せることは、従業員に安心感を与え、モチベーションの向上につながります。
リスキリングの導入手順
1. リスキリングの目的を明確にする
まずは、自社の業務内容や事業戦略から、リスキリングを行う目的や最終目標を決定します。リスキリングでは従業員は普段の業務に加えてスキルを学ばなくてはならず負担が増加するため、学習に積極的に取り組んでもらうには、従業員にもメリットがあることを示す必要があります。従業員に目的・目標やメリットを共有し、納得してもらった上で導入するようにしましょう。
2. リスキリングの内容を決定する
リスキリングの内容を決定するためには、現状従業員が持つスキルをリストアップする必要があります。リストアップしたスキルと今後必要となるスキルのギャップを確認することで、効率的にリスキリングの教育プログラムを選定できます。
また、リスキリングは就業時間内に学習を行うため、従業員の負担が少ない方法を選ぶことが重要です。例えば、普段リモートで業務に就いているのであれば、リスキリングもeラーニングやオンライン講座などの場所を選ばない方法が望ましいでしょう。
3. 教育プログラムを実施する
教育プログラムの内容や方法を決定し、準備が整ったらプログラムを実施しましょう。このとき注意すべきなのは実施する時間です。実際に対面で行う場合、講師などの都合上、時間を決めておく必要があります。しかし、全員一律に同じ時間に設定すると、仕事を中断させられる従業員も出てくるため、不満につながってしまいます。
そのため、同一内容の研修会を複数回開講し時間を選んでもらう、eラーニングなどを活用しいつでも受けてもらえるようにするなど、従業員にできる限り負担をかけない工夫を行いましょう。
4. 習得したスキルを実践する
リスキリングで獲得したスキルを実践で使ってもらい、実用レベルまで引き上げましょう。講座を受けただけでは日常的に使えず、効果が不十分となってしまいかねません。また、実践後は知識を生かせた部分や課題に感じた部分などを明確にしてもらうことで、今後のリスキリングにつながります。従業員の自主性だけに任せず、今後につながるよう企業としても振り返りや今後の学習の機会などを整えていきましょう。
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