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セールスイネーブルメントツール8選|メリットや選ぶポイントも解説
個々の能力に依存せず、組織として営業力を向上させたい、そんなときに役立つのがセールスイネーブルメントです。
しかし、いざ導入しようと思ってもツールの種類や用途が様々にあり、どれを使えばよいか分からないという方も多いのではないでしょうか。本記事では、セールスイネーブルメントツールの種類や選ぶ際に確認すべきポイントなどを解説します。
目次
セールスイネーブルメントツールとは、営業活動に関する業務を助けるツールのこと
セールスイネーブルメントツールとは、営業活動に関する業務や、改善業務を手助けするツールです。
セールスイネーブルメントは営業成果を向上させるための体制を作り上げることで、非属人的な営業を実現させる取り組みです。営業活動全般を改善させることが目的であるため、その内容は営業活動自体の改善・効率化のほか、知識・ノウハウの共有や営業人材の育成など多岐に渡ります。
セールスイネーブルメントについては、下記の記事もご参照ください。
SFA・CRMとの違い
セールスイネーブルメントツールと同じく、システムを通じて営業活動を改善させるツールとしてSFAとCRMがありますが、それぞれ目的が異なります。
SFA(Sales Force Automation)は、営業各人の行動や商談の進捗などを管理し、営業活動の自動化を目指すツールです。CRM(Customer Relationship Management)は、顧客データを管理して顧客への効率的なアプローチを行い、良い関係性を築くことを目指すツールです。これらに対してセールスイネーブルメントツールは、営業活動全般を改善するという、より広範な目的を持つツールです。そのため、SFAやCRMはセールスイネーブルメントツールの1つと考えることができます。
セールスイネーブルメントツールを導入する際のメリット
営業DXに対応できる
営業のDX化によって、営業を取り巻く状況は変わりつつあります。メルマガやWebページ、提案書にカタログなど、営業に用いるコンテンツは扱いきれないほど増えていますが、セールスイネーブルメントツールを使えば、これらのコンテンツをいつでも取り出しやすいように整理することができます。
また、オンラインでの資料の閲覧状況をトラッキングしたり、オンライン商談の内容を記録したりするツールもあり、オンライン向けの営業戦略を立てやすくなります。新たな状況に対応しながらより良い営業活動を目指すために、セールスイネーブルメントツールは非常に役立つでしょう。
営業人材の育成ができる
営業活動が各人の能力頼りである状況には、営業の研修というもの自体があまり行われていないという背景があります。セールスイネーブルメントツールを導入することで組織的に営業人材を育成することができれば、それ自体が会社の強みとなります。例えば社内知識を体系化して「勝ちパターン」を共有するツールや、研修カリキュラムを提供して各人のスキル習得度合いを管理するツールなどは、営業人材の育成に役立つでしょう。
セールスイネーブルメントツールを選ぶ際に確認すべきポイント
強化したい営業活動の種類
セールスイネーブルメントツールを選ぶ際の最も重要なポイントは、強化したい営業活動の種類を確認することです。まず営業活動のどの部分を強化したいかを決めて、大まかにツールの方向性を決定しましょう。以下が大まかなツールの種類とその目的です。
ツールの種類 | 目的 |
コンテンツ管理ツール | 社内知識の体系化 |
商談内容記録・書き起こしツール | 営業内容の改善 |
仕組み改善ツール | 営業業務の効率化 |
スキル習得管理ツール | 営業人材の育成 |
全てのツールがこれらの種類に分けられるというわけではなく、いくつかの方向性の機能を併せ持っていることが多いです。得意な事柄はそれぞれのツールによって異なるため、それを参考にどれを選ぶかを考えるとよいでしょう。
実行支援の有無
セールスイネーブルメントに対する実行支援の有無も確認すべきポイントです。ツールを提供するのみか、それを使って営業活動を改善するところまで支援するのかは、ツールの提供会社によって異なります。必要なデータさえ揃えば改善を実行できる状態にあるかどうかを判断基準にして考えるとよいでしょう。
既存システムとの連携
セールスイネーブルメントは営業活動全体に対する改善であるため、Slackなど現在営業に使用しているシステムとの連携が可能かどうかも確認しましょう。特に効率改善を目指す場合、ツールに合わせて新たなシステムを導入するのは、移行業務などでかえって非効率になりかねないため、注意が必要です。
必要なコスト
機能やサービスが豊富なツールを導入しようとすれば、もちろんそれなりのコストが発生します。コストが適切かどうかについては、自社の営業活動の状況を把握し、ツールの導入によって課題を解決できるか、それによる利益がどの程度かを判断基準にして考えるとよいでしょう。
おすすめのセールスイネーブルメントツール
PITCHER
(「PITCHER」公式サイト:https://www.pitcher.com/)
「PITCHER」はコンテンツ管理ツールです。CRMや情報・コンテンツ管理プラットフォームなど多くの他サービスと連携しており、こうしたソースから営業やマーケティングに関わるコンテンツを収集・整理します。さらに顧客情報を入力すれば、各々の顧客にふさわしい情報やプレゼンテーションを手早く取り出すことも可能になります。
【料金】
要問合せ
Handbook X
(「Handbook X」公式サイト:https://www.handbookx.com/jp)
「Handbook X」はコンテンツ管理ツールです。必要な情報を「ブック」として集約し、編集・共有ができる点が特徴です。簡単で分かりやすい操作感を持っており、情報・ノウハウの共有を手軽にできるほか、顧客からの急な質問やリクエストにも即座に対応できるようになります。
【料金】
フリー:無料
パーソナル:500円~
ワークスペース:3,000円~
amptalk
(「amptalk」公式サイト:https://amptalk.co.jp/)
「amptalk」は記録・書き起こしツールです。IP電話とオンライン商談の内容を自動的に書き起こし、分析します。議事録を書く必要がなくなるほか、分析によってそれぞれのトピックの話された長さや会話した人物などが数値的な記録で残るため、社内での内容共有や、成功パターンの共有も簡単にできます。
【料金】
BASIC:要問合せ
PRO:要問合せ
*初期費用が別途で必要
ACES Meet
(「ACES Meet」公式サイト:https://www.aspicjapan.org/asu/service/19011)
「ACES Meet」は記録・書き起こしツールです。オンライン商談の内容を自動で記録し、書き起こします。商談中の重要なシーンはAIもしくはユーザーによってハイライトに追加できるため、商談の要点を短時間で共有しやすくなります。さらに、リアクション解析(Zoom限定)、会話速度やトピックごとの時間配分などの記録も可能で、相手の関心のあるトピックの分析や、営業による自己学習に利用できます。
【料金】
要問い合わせ
Smartsheet
(「Smartsheet」公式サイト:https://jp.smartsheet.com/)
「Smartsheet」は仕組み改善ツールです。1つのプラットフォームの中で、プロジェクトのスケジュールやワークフローを見やすく整理することができるため、進捗の把握や連携の促進につながります。また、プロジェクトの計画や作業、レポート作成といった業務の自動化によって、作業効率の向上も可能です。
【料金】
無料:0円
プロ:1人当たり784円/月~
ビジネス:1人当たり2,768円/月~
エンタープライズ:要問合せ
*月額制と年額制あり
Sales Doc
(「Sales Doc」公式サイト:https://promote.sales-doc.com/lp/01/)
「Sales Doc」は仕組み改善ツールです。送付した営業資料が、「いつ」「誰に」「どのページを」「どのくらい」見てもらえたかをトラッキングし、見込み顧客の購買行動を分析することが可能です。さらに相手の閲覧を通知する機能や、自動でアポ打診や追客メール送信を行う機能もあり、営業活動の効率を上げることができます。
【料金】
ライト:30,000円/月~
スタンダード:60,000円/月~
プレミアム:90,000円/月~
*初期費用100,000円
*ユーザー追加費用が別途必要
*プランごとにユーザー追加上限あり
Enablement App
(「Enablement App」公式サイト:https://enablement.app/)
「Enablement App」はスキル習得管理ツールです。営業スキル育成に役立つ5つの機能を備え、営業人材の育成過程を包括的にサポートします。具体的には、スキルマップ管理による目標の提示や個々人のスキル測定、強みや課題に即した育成プログラムの用意やコーチング支援、そして営業成果との連携による効果検証などの機能を持っています。
【料金】
1人当たり6,000円/月~
Sales Square
(「Sales Square」公式サイト:https://sales-square-ss.com/)
「Sales Square」はコンテンツ管理とスキル習得管理を兼ね備えたツールです。顧客情報や営業日報を始めとするあらゆる営業情報を検索しやすいように整理し、営業活動や人材育成に活用できるようにします。人材情報も同じくデータベースに集め、各人のスキルやモチベーションの把握に役立てます。営業情報と人材情報を1つのプラットフォームで扱うため、営業活動のパフォーマンス向上と人材の育成を同時に行えます。
【料金】
要問合せ
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