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デモグラフィック属性とは?マーケティングや商品開発に役立てよう
デモグラフィック属性という言葉をご存知ですか?
マーケティングや商品開発にも活用できる、必ず知っておくべき重要な用語です。
今回はこのデモグラフィック属性について、その活用法や他の属性もあわせて解説していきます!
目次
デモグラフィック属性は顧客データを分析する人口統計学的な指標のひとつ
デモグラフィック属性とは、顧客データを分析する指標として用いられる人口統計学的な属性のことです。具体的には性別・年齢・居住地域・職業・年収・学歴・家族構成などのことを指し、単にデモグラフィックと呼ばれることもあります。
これらの指標を用いて顧客データを分析することで、同じ属性を持った顧客群(セグメント)別に分類することができます。
関連する用語
●デモグラフィック変数
年齢や性別など、人口統計学によって得られる変数(量や質などの数値が変化するもの)です。人口動態変数とも呼ばれ、こちらもセグメンテーションに用いられます。
デモグラフィック属性が顧客一人ひとりに着目しているのに対し、こちらは市場における顧客の集団を分析したものです。
●デモグラフィックターゲティング広告
インターネットを利用した広告のひとつで、ユーザーの性別・年齢などのデモグラフィック属性に合わせて表示される広告です。SNSなどに登録された顧客データが利用されます。
デモグラフィック属性の活用
それでは、デモグラフィック属性によるセグメンテーションはどのような場面で活用されるのでしょうか?
マーケティング・商品開発における活用
デモグラフィック属性を用いてセグメンテーションを行うことによって、よりターゲット層が明確になったマーケティングが可能になります。
ターゲット層が不明確だと、必要以上に広範囲にマーケティングを行うこととなり、無駄なコストが発生してしまいます。よって、セグメンテーションで対象を絞り込むことができれば効率の良いマーケティングができるのです。
また、商品開発においてもデモグラフィック属性による分析が有効です。
例えば、年収や家族構成などのデモグラフィックデータから顧客の金銭的な余裕を推定し、売り込む商品のスペック・値段を決めるといったことができます。
ペルソナマーケティングにおける活用
マーケティングや商品管理のためにターゲット像を明確にするにあたって、有効な手段のひとつがペルソナの設定です。
ペルソナとはターゲットとなる顧客モデルのことで、ペルソナの属性からどのようなマーケティングが有効か、どのような商品が求められているかを考えることになります。自社の顧客を分類し、ターゲットとする属性に合わせたペルソナを設定します。
例えば、次のようにデモグラフィックデータを組み合わせてひとりの顧客像を作ってみます。
名前 | A太 |
---|---|
性別 | 男 |
年齢 | 25歳 |
職業 | 会社員(メーカー) |
年収 | 300万 |
学歴 | B大卒 |
家族構成 | 独身、一人暮らし |
このペルソナから、
・年齢的に新聞広告よりも若者に浸透しているSNSなどを活用したほうが効果的である
・平均的な年収なので商品のスペックも中間的なものに
などのように、具体的なアプローチを考えることができます。
顧客データ分析におけるデモグラフィック属性以外の指標
顧客データの分析においては、デモグラフィック属性以外にもいくつかの切り口が存在します。これらを組み合わせることによって、さらに細分化されたセグメンテーションやより具体的なペルソナの設定が可能になります。
サイコグラフィック属性
顧客データ分析に用いる指標の中でも、心理学的な属性をサイコグラフィック属性と呼びます。例えば、価値観・性格・趣味・購買の動機などが挙げられます。
顧客心理は購買行動に反映されるため消費者の購買行動を分析するために大きく役立ちます。一方、主観的なデータのため数字に表れにくく、その収集がデモグラフィック属性より難しくなります。
ジオグラフィック属性
顧客の地理学的な属性に着目したもので、居住地域の人口や天候、文化や都市の発達度などを指します。エリアマーケティングの際に重要になるデータです。
ビヘイビアル属性
Webサイトへのアクセス履歴や商品の購入履歴、サービスの利用頻度などの行動学的な属性です。Webが主体のビジネスではとりわけ重要になってきます。
いかがでしたか?
顧客のセグメンテーションは、効率的なマーケティングや売れる商品の開発には欠かせないものですね。
ぜひ、デモグラフィック属性やその他の属性をビジネスに活用してみてください!
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