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誤用に注意!「役不足」と「力不足」の意味と使い分けを解説

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「役不足」という言葉は、日本語の中でも特に誤用が多いもののひとつです。
この言葉は「力不足」と混同されやすいですが、実は正反対の意味を持っています。これらをビジネスの場面で誤用すると、大変な失礼になりかねません。

今回はこの「役不足」と「力不足」について、それぞれの意味と使い分けについて解説します。

「役不足」とは、その人の能力に対して与えられた役割が軽すぎること

「役不足」は、その人の能力や実力に対して、与えられた役割や職務が軽すぎることを表します。簡単に言えば、「その仕事は簡単すぎる」ということです。

これが「役不足」の本来の意味ですが、「与えられた役は自分にとって大役すぎる」の意の誤用が目立ちます。このような場合は「力不足」という表現が適切です。

また、与えられた役柄が力量を下回り、俳優などが役目に不満を抱く、といったことを「役不足」と呼ぶこともあります。

「役不足」の類義語

自分が正しい意味で「役不足」を使っていても、相手に誤解されてしまうかもしれません。状況に応じて、より分かりやすい言葉に言い換えるのも一つの手です。

「役不足」の類義語としては、例えば

「朝飯前」=朝食をとる前のわずかな時間で出来るほど簡単なこと、またはその様子
「楽勝」=容易いこと、簡単なこと

などがあります。どちらも「簡単にできてしまうこと」を表す言葉です。

「役不足」を用いた例文

●彼女はとても優秀なので、そのポストでは役不足だ
●これまで頑張ってきたのに、この役職のままでは役不足だ
●あのベテラン俳優が脇役を演じるだなんて、役不足だろう

「力不足」は「役不足」の対義語で、与えられた役目が重すぎることを表す

「役不足」の対義語として「力不足」があり、これはその人の能力や実力に対して、与えられた役割や職務が重すぎることを表します。同じく、「役不足」の対義語としては「荷が重い」「分不相応」などがあります。

「役不足」がこの意味で使われていることもありますが、これは誤用なので気を付けましょう。また、「力不足」の意で「役者不足」という言葉が用いられることもありますが、これは造語なのでビジネスシーンでは使用を避けたほうがよいでしょう

「力不足」の例文

●その仕事は、私では力不足です
●リーダーを務めるには、彼ではまだ力不足だろう
●私では力不足かもしれませんが、精一杯頑張ります

まとめ

いかがでしたか?

「役不足」「力不足」は混同されることも多いですが、ビジネスの場での誤用はとても失礼なものになってしまいます。

トラブルを避けるためにも、それぞれの意味と使い方を正しく把握しておきましょう。

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