この記事は 2 分で読めます
メールで使用する一人称「私」「当方」の正しい意味と使い分けを紹介
ビジネスメールやビジネス文書などに記載されている「私」や「当方」などの一人称ですが、詳しい意味を考えたことはあるでしょうか。実はシーンや伝えたい意図によって、一人称を使い分ける必要があります。
今回は、一人称の正しい意味や使い分け方を紹介します。
目次
個人の一人称は「私」が一般的
ビジネスの場面で個人を表す一人称として「私」を使うことが一般的です。どのような場面でも失礼に当たらず、自然に使用できます。
読み方は「わたくし」と「わたし」の2つがありますが、ビジネスシーンでは主に「わたくし」が使われます。「わたし」を使うとカジュアルな印象を与えるため、話すシーンでは特に注意しましょう。
その他の個人を表す一人称
- 小職
「しょうしょく」と読み、もともと、官職(国家公務員)がへりくだって使っていた経緯がある言葉です。そのため、民間企業で使用する場合は管理職など役職を持つ人であれば違和感がないでしょう。
- 小生
「しょうせい」と読み、男性がへりくだって自分である個人を指す言葉です。男性特有の文言のため、女性は使えません。使用する際には注意が必要です。
「小職」「小生」共に、へりくだる表現ですが一般的には同等および目下の人に対して使用する文言とされています。また、相手によっては「格好つけている」「違和感がある」と感じる方もいます。そのため、若いビジネスパーソンは使用しないほうがベターでしょう。
組織を指す場合は「当方」「当社」「弊社」を使う
自分が属している組織を指す一人称には「当方」「当社」「弊社」があります。
「当方」は自分の所属している側(団体・企業)を指し、「当社」「弊社」は所属する企業を指す際に用いられます。この3つの意味はほとんど同じですが「弊社」がいちばんへりくだった表現です。
その他、シーンによって以下のように使い分ける必要があります。
ビジネス文書では「当社」「弊社」を使う
契約書の文言や新卒採用の説明会など企業の正式な場では、「当社」や「弊社」を使って、主語をはっきりとさせる必要があります。そのため、ビジネス文書では主語が曖昧になってしまう「当方」ではなく「当社」「弊社」を使用することが一般的です。
社内のやりとりでは「当方」を使用しないことが一般的
「当方」は自分が属している組織を指し、営業の場など社外で使います。そのため、同じ組織に属している社内では使用しないことが一般的です。
自社内で使用する場合は「こちらとしては~」「私どもは~」「当部では~」と表現しましょう。
ビジネスシーンにおいての一人称の使用例
ビジネスの場面で一人称を使用する例文を紹介します。以下の例文を参考に使い分けてみてください。
- 個人の意見を述べる場合
私の意見としては、A案を採用すべきではないかと考えています。 |
- 対応者が確定していない場合
日時などの内容を確認次第、当方よりメールにてご連絡させていただきます。 |
- ビジネス文書で企業として物事を伝える場合
当社の調査によりますと、~~の数値が高いことがわかりました。 |
- 社内でのやり取りの場合
当部では、このような意見が出されました。 |
いかがでしたか?
メールで使用する一人称には、個人を表す「私」や所属している組織を表現する「当方」など様々な文言があります。相手やシーンに合わせて、失礼に当たらないよう使い分けることが必要です。
開封・成約率を高めるメールマーケティング7つのポイント
無料でダウンロードするために
以下のフォーム項目にご入力くださいませ。