ブランディング

【企業理念とは違う?】ブランドビジョンの意味を事例と共に解説

ブランドビジョンという言葉を聞いたことがあっても、実際にどういうものなのか説明できない人は多いはずです。今回はブランディングにおいて欠かせない要素であるブランドビジョンの言葉の意味から、よく聞く企業理念との違いなどを、実際の企業の例を併せてご紹介します。

ブランドビジョンとは、ブランドが将来実現したい世界観や在り方を明文化したもの

ブランドビジョンとは、そのブランドや企業が将来実現したい世界観や、ありたい姿を明文化したものです。たとえ、その理想がいま現在実現していないものであっても、将来実現するという意思を内外に示すという目的があります。

ブランドビジョンと企業理念は基本的には同じもの

ブランドビジョンと企業理念は区別して使われることもありますが、基本的には同じ意味と捉えられています。

それでも厳密に分けるとするならば、企業理念は「企業の事業や活動に関する根本的な考え方や信念」で、ブランドビジョンは「企業理念に基づいたうえで実現したい理想の世界観や在り方」と言えます。また、企業理念の中の一つにブランドビジョンを組み込む企業もあります。

消費者に共感されるブランドビジョンであることが重要

ブランドビジョンは、ブランドや企業がどのような考えのもとに、どのような価値を提供していくのかを示すものです。ブランドイメージの根幹ともいえる部分のため、社会的価値があり、かつ消費者に共感されるビジョンであることが重要です。

 

ブランドビジョンの例

タイガー魔法瓶


(出典:https://www.tiger.jp/corporate/policy.html

【ブランドビジョン】

世界中に幸せな団らんを広める。

タイガー魔法瓶は水筒やポット、炊飯器などの製品を製造および販売する企業です。企業理念では「Value(大切にする価値)」「Mission(使命・存在意義)」「Vision(目指す未来)」の3つをそれぞれ順番に紹介しつつ補足分を添えています。

その中でブランドビジョンは、上にあるように「世界中に幸せな団らんを広める。」としており、自社製品が食卓に欠かせない存在であることをアピールしながら、人々の幸せを願っているというメッセージも込められています。

また、最初に「Value」で創業当時からの思いをつづり、次の「Mission」で現在自社製品がどのような役割を担っているかを語り、最後の「Vision」で理想の世界観を提示しています。過去→現在→未来と自社の歴史を簡単にたどる構成となっており、最後のブランドビジョンも共感しやすくなっていると言えます。

NIKE


(出典:https://about.nike.com/

【ブランドビジョン】

BRING INSPIRATION AND INNOVATION TO EVERY ATHLETE* IN THE WORLD ー*IF YOU HAVE A BODY,YOU ARE AN ATHLETE.ー

(世界中のすべてのアスリートにインスピレーションとイノベーションをもたらす。 ー※体さえあれば、誰もがアスリートです。ー)

スポーツ用品の製造や販売を行うナイキのブランドビジョンは、非常に簡潔です。しかし、「インスピレーションとイノベーションをもたらす」という言葉からは、常に新しく時代の先を行く商品を生み出そうとする姿勢が伺えます。どのような時代においても、普遍的なビジョンとして使用できる文言であることもポイントです。

また、※を使って「アスリート」という言葉に補足を加え、世界中のすべての人をターゲットとしていることを強調しています。同時に、「すべての人間はアスリートである」という尊敬ともとれるメッセージも含まれており、シンプルながら魅力的なブランドビジョンとなっています。

KIRIN


(出典:https://www.kirinholdings.co.jp/company/philosophy/

【ブランドビジョン】

2027年までに達成したいこと
食から医にわたる領域で価値を創造し、世界のCSV先進企業となる

キリンホールディングスは複数の企業を傘下に持ちますが、共通した方針を掲げています。その中でビジョンでは、「2027年までに達成したいこと」として、上のような文章を掲げています。

特徴的なのは、今まで紹介してきたような普遍的な理想の世界観を挙げるブランドビジョンではなく、直近の未来を設定し、達成すべき目標を具体的に示している点です。より明確な目標としてビジョンを掲げ、具体的な期限を数字として出すことで、「必ず達成する」という確固たる意志を感じさせています。

まとめ

ブランドビジョンは、いかに時代に即していて消費者の共感を得られるかがカギとなってきます。自社ブランドがどのような価値を与えられ、それによってどのような世界観が実現できるのかを想像して作っていきましょう。

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