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ネーミング次第で記憶に残る!発案時のコツ6選もあわせて紹介します
新商品や新ブランド立ち上げにおいてネーミングを依頼されたけれど、どのように行えばよいのか分からず悩んでいませんか?
今回は、ネーミングの基本手順と発案するコツを例とともに紹介します。
目次
ネーミングの役割は記憶に残ること
商品名や社名などのネーミングは「記憶に残ること」「商品性が伝わること」が重要なポイントです。いい商品は口コミで広まることが多いので、自然に口にしたくなるようなキーワードを入れると効果的です。
ネーミング作成の基本手順
1. 背景を理解する
名付ける対象に対して熟知し、使用方法やイメージなどを言語化しながら整理しましょう。
項目 | 具体的に考える内容 |
対象物の把握 | 成り立ち(原料や産地など) 機能(栄養価や効果など) 性質(色や味、においなど) 形状(液体、丸、四角など) |
対象物の使われ方 | 使用場所 使用時間帯 使用場面など |
ターゲットの分析 | 年齢・性別 職業・居住地・趣味など |
認知の経路 | 広告(ポスター、Web、動画、SNSなど) 口コミなど |
2. 関連するキーワードを考える
商品の背景を理解できたら、名付ける対象に関連するキーワードを考えます。辞書を引いたり、普段目にする言葉を書きだしましょう。社名やブランド名を作る際はビジョンや目的を込めるのが一般的です。
キーワードを考える際は、以下のジャンルをヒントに考えてみるのもいいでしょう。
地名・動物・植物・形容詞・音楽用語・歴史上の人物・偉人など
ネーミングを発案するコツ6選
キーワードを組み合わせる
2つ以上のキーワードを組み合わせるネーミング方法です。複数のキーワードの意味が活き、イメージしやすく記憶に残りやすい点がポイントです。
- Microsoft Corporation
「Microcomputer」(超小型電算機)と「Software」(ソフトウェア)を組み合わせた社名です。 - シーガイア
「シー」(海)と「ガイア」(地球)を組み合わせたリゾート施設名です。
また、2つ以上のキーワードと音が被る部分を掛け合わせる方法もあります。
- イマジニア株式会社
「Imagination」(創造力)と「Engineer」(技術者)を組み合わせた社名です。
キーワードの一部を変更する
キーワードのインパクトが薄い時や発音しにくい時に、基本となるキーワードの一部を部分的に変更してみるネーミング方法です。イメージがしっかりと伝わるキーワードを選び、大きくイメージを変えないように変化させましょう。見た目や発音した時のイメージを検討しながら変化させることがポイントです。
- ぷっちょ
噛んだ時の「ぷちゅ、ぷちゅ」という食感を語呂がよいように「ぷっちょ」と変形させて作られた商品名です。
キーワードを短縮させる
人間は一般的に3~4文字程度が覚えやすく記憶に残りやすいと言われています。名付ける対象をイメージするキーワードをつなげた後に、頭文字などを抜き出し言葉を短縮させます。短縮させた言葉の意味がわからなくても、インパクトが出るネーミング方法です。
- Suica
「スイスイ行けるICカード」の略と「Super Urban Intelligent Card」(=都会的で知的なカード)という4つの単語の頭文字から付けた名前です。
キーワードに接続後・接尾語を付ける
キーワードの前後に接続語・接尾語を付けくわえるネーミング方法です。キーワードの原型は残しつつ、印象が大きく変わる点がポイントです。
- Bitly
「bit」(小片,少ない量)に「-ly」という接尾語を付けた会社名(Bitly, Inc.)です。 - SINVINO(シンビーノ)
「VINO」(酒)の前に接続後の「SIN」(~がない)を付けた清涼飲料水の名前です。
キーワードを逆から読む
キーワードを逆から読むネーミング方法です。新しい言葉の響きや、別の意味に変化するなどインパクトのあるネーミングが可能です。
- atio(アテオ)
「oita」(おおいた)を逆から読んだ大分県を中心として展開するスーパーの名前です。 - MIU(ミウ)
「海」(うみ)を逆から読んだ海洋深層水を使用したミネラル飲料の名前です。 - イーゴス108
滋賀県にあった大観覧車の名前で「すごーい」を逆読みし、当時世界一の高さだった「108m」をつなげたネーミングです。
キーワードを語呂合わせする
商品のコンセプトを表すキーワードを語呂合わせするネーミング方法です。コンセプトが伝わりやすい点が特徴です。
- 株式会社アスクル
オフィスに必要なものやサービスを、明日お届けする(明日来る)と言う意味の会社名です。 - 湯名人(ゆうめいじん)
湯の名人という意味の24時間風呂の商品名です。
ネーミングが決定したら必ず行うこと
ドメイン検索し登録する
ネーミングが決定したら、ドメインを確保しましょう。無料のドメイン検索ツールを利用すると、空いているドメインが簡単に確認できます。WebサイトのURLに使う場合もあるので「.com」「.jp」のような有料の定番ドメインだとユーザーに安心感を与えることができます。
(参考リンク:「ドメイン検索(Domain AND Whois)」https://www.makko.biz/)
商標を調査し商標登録する
考えたネーミングを同業他社が使っていたりすると、ネーミングが使えないなどの問題があるので確認が必要です。特許庁が提供するサイトを利用しましょう。
(参考リンク:「特許情報プラットフォーム」https://www.j-platpat.inpit.go.jp/)
いかがでしたか?
今回は、ネーミングの基本手順と発案のコツを紹介しました。記憶に残るネーミングを行うためこの記事を参考にしてみてください。
まずはこれだけ。新規開拓営業を始める時の心得
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