この記事は 3 分で読めます
在宅勤務でのサボりを防ぐために|企業ができる5つの対策
新型コロナウイルスの影響で、在宅勤務・テレワークは急速に浸透しつつあります。
しかし、「自宅での仕事はついついサボってしまう」「在宅勤務だと気合が入らない」といった声が多いのも事実です。
今回は、在宅勤務でのサボりを防ぐために有効な5つの対策を紹介します。
目次
在宅勤務で社員がサボってしまう原因
監視されていない
在宅勤務では「周囲の目」が存在しません。オフィスでの勤務時にはあった「監視されている」という緊張感がなくなり、気が緩んでしまいがちになります。
集中力が続かない
自分一人で仕事と向き合い続けることには、かなりの集中力を要します。オフィスであれば他の社員との雑談のような気分転換もできましたが、在宅勤務では他の人とのコミュニケーションも容易ではありません。
また、幼い子どもがいる場合など、仕事に専念できる環境ではない人も多いでしょう。
プライベートとの切り替えができない
自宅での勤務では、仕事とプライベートとの境目が曖昧になってしまいがちです。
スーツに着替えたり、電車などで通勤したり、といったルーティンの中で仕事に意識を切り替える、といった方もいるのではないでしょうか。生活の場と仕事の場が同じになってしまうと、気持ちの切り替えが難しくなるのも仕方がないかもしれません。
主体的に動くことに慣れていない
在宅勤務では、上司をはじめ他の社員との会話の機会が大きく減少します。当然、指示をもらったり、周りの人と話し合うこともなくなり、自分一人で考えて仕事をする必要が生まれます。
指示を受けて働くことが多かった人や、チームでの仕事がメインの人など、主体的に行動することに慣れていない人は、在宅勤務になると何をすればよいのかわからなくなってしまいます。
在宅勤務でのサボりを防ぐために企業ができる対策5選
社内SNSやチャットルームで繋がりを作る
社内SNSやチャットルームを導入して、その日の進捗や成果を報告しあうことが有効です。孤独感を感じさせないだけでなく、自然な流れで業務管理もできます。
在宅勤務においても他の社員との繋がりを維持することができれば、それぞれの社員が孤独感を感じずに済みます。SNSやチャットでのやり取りは気分転換にもなりますし、仕事の相談も簡単にできるはずです。また、よい意味での緊張感も生まれます。
Web会議システムで常時接続する
部署・チームなどの内で、Web会議システムを常時接続し、社員同士の姿が見えるようにすることも可能です。社員の業務状況の管理が容易なだけでなく、オフィスにいるのと同じように会話・相談をすることもできます。
Web会議を常時接続すればオフィスでの勤務に近い環境を作ることができますが、自宅をカメラに写し続ける必要があるため、窮屈に感じる人も多いようです。
監視ツールを導入する
社員のPCに監視ツールをインストールすることで、オンラインで社員の様子を監視できます。監視ツールには、マウスやキーボードに一定時間入力がなかった場合に通知されるものや、Web上のアクセス情報を把握できるもの、PCの画面がキャプチャされるもの等が存在します。
Web会議システムを利用する場合と同じく窮屈な印象を受けますが、あくまでPC上の動きしか把握されないため抵抗は少ないでしょう。
行動記録を付けてもらう
社員にそれぞれの行動記録を付けてもらうことも、サボりを防ぐために有効です。1日ごとに「何をやる予定か」「何ができたか」といった記録をして提出してもらうことで、自然な流れで勤務状況を確認できます。
また、社員自身も自分の仕事の流れを確認でき、スムーズに業務に取り組むことができます。行動記録を振り返れば、反省点・改善点を探すのも容易になります。
仕事のプロセスではなく、成果で管理する
仕事に関する評価を、時間やプロセスではなく成果に着目して行うことも有効です。在宅勤務では勤務の様子をリアルタイムで確認することは難しいため、「どのくらいの仕事をしたか」によって評価したほうが客観的でブレがありません。仕事の目標も、成果の量・水準で設定する方が分かりやすいでしょう。
社員にとっても、その日にやるべきことを決めて業務に取り組んだ方が、集中して働けるはずです。
注意:過度な管理は逆効果になる恐れがある
在宅勤務でも業務を管理する方法はありますが、過度に監視しようとするとかえって業務効率が落ちる恐れがあります。自宅での勤務となると、来客や育児など様々な事情によって仕事が中断されることも少なくありません。あまり監視を徹底すると、サボりはなくなっても社員に必要以上の心理的負担を与えかねません。
業務管理の方法を考える場合は、管理が行き過ぎないように気を付けなくてはなりません。集中して業務に取り組んでもらうためにも、休憩を取りやすくするといったゆとりを持たせることが必要です。
近年では、短時間で集中して勤務し、休憩・家事などとのメリハリをつける「スイッチワーク」という働き方も推奨されています。
いかがでしたか?
在宅勤務では、オフィスでの勤務に比べると気が緩んでも仕方がない側面もあります。
会社としては、管理が行き過ぎないように注意しつつ、在宅でも働きやすい環境を整えることを意識しましょう。