経営戦略・事業戦略

ベンチマークとは|経営・マーケティングでの意味やKPIとの違いを解説

ベンチマークという言葉を聞いたことはありますか?
本来は「指標」「基準」といった意味を持つ英単語ですが、分野や業界ごとに違った意味を持っています。

今回はベンチマークについて、経営・マーケティングにおいて持つ意味やKPIとの違い、さらに他の分野・業界での意味を解説します。

経営・マーケティングにおけるベンチマークとは、目標となる優良他社の事例のこと

経営・マーケティングの分野におけるベンチマークとは、経営やマーケティングの上で目標となる優良他社の事業・戦略などの事例のことです。このような事例と比較して、自社の利益や製品・サービスなどを分析することをベンチマーキングと呼びます。
ベンチマークの対象には、自社と規模・業務内容が近く、優れた結果を出している企業を選ぶのが一般的です。

ベンチマーキングは、以下のような手順で行います。

  1. 自社の何を比較・分析したいのかを決める
  2. 対象企業を選ぶ
  3. 対象のデータを収集する
  4. 対象が用いる経営・マーケティング手法を分析する
  5. 自社と比較する

ベンチマークとKPIの違い

KPI(Key Performance Indicator) とは、組織の目標達成の度合いを測るための指標のことです。自社が掲げる目標をどれくらい達成できたかを測るための中間目標であり、内部志向の指標であると言えます。

これに対しベンチマークは、自社の状況を分析するために利用する他社のことを指すものですから、外部志向の指標だと言えるでしょう。

KPIについては、次の記事も参考にしてみてください。

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経営・マーケティングにおいてベンチマークを設定するメリット

他社の優良な手法・施策から学べる

経営やマーケティングにおいてベンチマークを設定するメリットのひとつは、成功した他社の持っている手法・施策から学ぶことができる点です。特に、自社と規模・業務内容が同じなのによい成果を上げている企業と比較すれば、自社の現状打破の鍵が見えてくるはずです。

また、複数の企業をベンチマークとして設定・分析すれば、多くのアイデアに触れることができます。その中から、特に自社に合ったものを選択するのも有益な手段です。

自社の問題点を洗い出せる

ベンチマークの対象と自社を比較して、自社の現状を客観的に評価することが可能となります。
内部からの視点のみで、自社の問題点を見つけることは困難です。しかし、優良な他社と比較することによって、これまで気付かなかった問題点を洗い出せます。

比較の際には、各事業のプロセスの段階ごとに比較を行うことで、より小さな問題点にも目が届くでしょう。

その他の分野・業界でのベンチマーク

IT分野におけるベンチマーク

IT分野におけるベンチマークは、ハードウェアやソフトウェアの性能や動作速度を測定・調整する際の指標を指します。測定・調整のための試験はベンチマークテストと呼ばれています。
ゲームソフト業界などでは、動作確認とプロモーションを兼ねて「ベンチマークテスト版」のソフトウェアが配信されることもあります。

自動車業界におけるベンチマーク

自動車業界におけるベンチマークとは、開発の目標となる「完成度の高い自動車」を指します。評価や人気の高い車種や画期的で完成度の高い車種などは、次の車種を開発する際のベンチマークとなります。
自動車において求められるものは燃費・安全性・乗り心地・デザイン性など様々です。開発においてどの項目を重視するかによってベンチマークとなる車種も変わってきます。機能面を重視される場合は、新型が登場するたびにベンチマークも更新されていきますが、デザイン性を重視する場合は過去のモデルがベンチマークとされ続けることもあります。

金融・投資分野におけるベンチマーク

金融・投資の分野におけるベンチマークとは、株式などの投資商品を評価するための指標を指しており、市場平均などと同じように運用しています。例えば投資信託の場合、東証株価指数や日経平均株価などの指数をベンチマークとし、運用の成績を評価します。
数字で運用結果を判断できるため、その後の選択や決定に役立てることができます。しかし、ベンチマークはあくまでも目安であるため、市場動向なども見極めて運用していく必要があります。

測量分野におけるベンチマーク

測量分野におけるベンチマークとは、地表上の各地点の相対的高低差を定める測量の水準を指します。また、ビルなどの施工に際し、基準位置・基準高を決める原点をベンチマークと呼ぶこともあります。
測量・設計の基準となるため、マンホールなどの動かないものがベンチマークとして設定されます。

 

まとめ

いかがでしたか?

ベンチマークは、企業が自社の現状を見直し、改善するために役立つ指標です。

分野・業界ごとに異なる意味を持つので、この記事を参考に把握しておきましょう。

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