国の自治体などには課長補佐という役職がありますが、どのような役割を担っている役職かをご存知でしょうか?
今回は課長補佐について、その役割や求められる資質・スキルを解説します。
目次
課長補佐とは、文字通り課長の職務を補佐する役職のこと
課長補佐とは、その名の通り、課長の職務を補佐するための役職のことです。官公庁や地方の自治体などにおいて、よく置かれている役職です。
組織中の序列でいうと、基本的には課長の下で係長の上に位置しています。
課長補佐の年齢・年収
一般的には、課長補佐になるのは40代が多いとされています。ただし、自治体や採用区分の違いによって昇進のスピードは異なります。
また、課長補佐クラスの年収は600万円〜900万円程度のようです。ただし、年齢や勤務地、配偶者の有無などによって手当の金額などに変動があるため、年収には差があります。
課長代理・課長代行・課長心得との違い
課長代理とは、課長と同等の権限を持って業務を代行する役職のことです。課長の補佐も仕事に含まれますが、課長の代役や見習いとしての意味もあります。
組織によっては課長代行・課長心得といった役職が置かれていることもありますが、基本的には課長代理と同義です。
これに対して、課長補佐は課長と同等の権限は与えられていないのが一般的です。
課長代理については、次の記事も参考にしてみてください。
課長補佐は、中間管理職として職務にあたる
課長補佐は、課長の部下でありながら自身も部下を持つ中間管理職です。
中間管理職については、次の記事も参考にしてみてください。
課長の部下として、補佐を行う
課長補佐のメインとなる役割は、課長の補佐を行うことです。課長を大量の仕事を抱えている場合も多く、課の業務を取りまとめて課長の業務をサポートすることが求められます。
仕事によっては進行が課長補佐に一任されることもありますが、基本的には課長と相談しながら課の業務をこなしていきます。
また、課長が一時的に不在の場合には課長の業務を代行することもあります。
自身も上司として部下を指導・育成する
課長補佐にとっては、課に所属する職員を指導・育成することも重要な役割です。自身の業務をこなしながらも、現場で働く職員の指導を行わなければなりません。
また、業務の割り振りを行うのも課長補佐です。課長より部下に近い立場にいるからこそ、より適切な仕事配分を行うことが求められます。
課長補佐に必要な資質・スキル
精神的なタフさ
課長補佐は管理職であり、大きな責任が伴う役職です。基本的には課長の承認を得ながら業務を進めていくとはいっても、ある程度は自身で判断を行う必要があります。
また、課の全体的な業績・成果について責任を持つことも求められます。
そのため、課長補佐には大きなプレッシャーに耐えるためのタフな精神が要求されます。
広い視野
課長補佐は課の業務を取りまとめる役職であるため、課の職員全体の業務を把握しておく必要があります。職員への指導や仕事の配分のためにも、課の全体を見渡す視野が要求されます。
また、課長補佐には、課の業務に関連した幅広い事務作業が発生します。そのような作業を迅速に処理するためにも、広い視野を持って仕事の全体像を把握しておかなければなりません。
上司と部下を繋ぐためのコミュニケーション能力
中間管理職である課長補佐は、上司である課長と現場で働く職員を繋ぐパイプ役となる必要があります。現場の声に耳を傾けて、意見を上司に伝えるとともに、上司の考えを部下に対して周知・理解促進することが求められます。
そのためには、上司と部下のどちらとも円滑にコミュニケーションを取る力が必要です。
部下を指導するスキル
自身が上司でもある課長補佐は、課の職員の業務を監督し、指導・育成しなければなりません。自身の経験を伝え、知識・スキルの属人化を防ぐことも必要です。
部下の指導については、次の記事も参考にしてみてください。
いかがでしたか?
課長補佐は主に官公庁などで設置されている役職で、課長をサポートしつつ自身も上司として職務にあたることが求められます。
この記事を参考に、課長補佐に必要な資質・スキルについて押さえておきましょう。
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