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1on1ミーティングの流れやテーマを解説|上司と部下の信頼を構築

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近年、1on1ミーティングを取り入れる企業が増加していますが、「なかなかうまく活用できない」「何を話せばいいのかわからない」など難しく感じている担当者も多いのではないでしょうか。

そこで今回は、1on1ミーティングについて目的や流れ、注意点を解説します。

1on1ミーティングとは、短いサイクルで実施する1対1の面談

1on1ミーティングとは、上司と部下が1対1で行う面談のことを指します。半年に1度などのタイミングで行う人事考課の面談とは異なり、月に1度など比較的短いサイクルで行う点が特徴です。アメリカのシリコンバレーでは日常的に行われていましたが、近年では日本でも取り入れる企業が増加しています。

1on1ミーティングを実施する目的

  • 上司と部下、お互いの信頼を高める
    1on1ミーティングは、人事考課が主ではなく様々なテーマでコミュニケーションを取るため、上司と部下のお互いの信頼を高められます。上司はアドバイスや経験談を話すことなどによって、部下に「この人は信頼できる」という認識を持ってもらい、本音を引き出すことが重要です。また、一見業務に関連のない悩みでも、間接的に支障が出ているおそれもあります。必要に応じて、プライベートな内容の相談にも乗れるといいでしょう。
  • 部下の成長を促進する
    上司からの一方的な指示ではなく、業務の悩みなどを共に話し合うことで、部下は解決策のヒントを得られます。また、部下は相談したいことなどを常に考えておく必要があるため、課題意識を持ちながら業務をこなしたり、キャリアについても考えたりしなければなりません。1on1ミーティングを行うことで、自然と
    部下の成長を促すことが可能です。
  • 短期間での目標管理・評価を行う
    短いサイクルで行う1on1ミーティングは、上司が頻繁に現場の状況や目標を確認できる場でもあります。新たな課題が出てきた場合でも上司に共有することで、すぐに手を打てる可能性が高まります。また、進捗などを上司と共に振り返ることで、部下は次回の1on1ミーティングまでに何をすべきかが明確になります。
  • 社員の定着率を上げる
    仕事や人間関係などの不安や悩みを1on1ミーティングにてフォローすることで、社員の離職を防ぎ、定着率を上げられます。さらに、上司とコミュニケーションを取ることで、部下はモチベーションを高めるきっかけにもできるでしょう。

1on1ミーティングの流れ

  1. 事前準備を行う
    1on1ミーティングを行う上司は取り上げるテーマなどを整理し、目的を設定しましょう。当日の構成も組み立て、部下に対する質問を考えておくことも必要です。
  2. 部署内に目的を共有する
    1on1ミーティングを行うことが決定したら、部下や部署内に目的やテーマを事前に共有しておきましょう。部下は事前にテーマなどを知っておくことで、話したい内容や課題を整理できます。時間を無駄にせず、効果的な1on1ミーティングを行えるでしょう。
  3. 1on1ミーティングを実施・記録する
    いよいよ1on1ミーティングを実施します。テーマやコミュニケーションの内容を記録しておきましょう。話した内容を踏まえて、後日フォローをするきっかけとなります。さらに、次回の1on1ミーティングを実施する際の振り返りも容易になります。

1on1ミーティングの中で話すテーマ

1on1ミーティングは人事考課の面談ではありません。そのため、比較的自由に話すことができます。主なテーマは以下の通りです。

プライベートの相互理解・体調やメンタルの状態
(休日の過ごし方、モチベーションや体調は維持できているかなど)

業務・組織課題や改善策
(業務に関する不安や課題はないか、人間関係のトラブルはないかなど)

目標設定・評価
(前回の1on1ミーティングから目標に近づいたか、次回までにどう行動するかなど)

能力開発・キャリア支援

(今後どのような業務に当たりたいか、希望するキャリアは何かなど)

1on1ミーティングを実施する際の注意点

ティーチング・コーチングを使い分ける

部下の話を聞く側である上司は「ティーチング」「コーチング」を使い分ける必要があります。一方的に上司の意見や知識を教えるティーチングだけでなく、部下自身が考え、意見を引き出すコーチングも使い、部下の成長を促しましょう。

以下のページには、ティーチング・コーチングについて詳しく解説されています。参考にしてみてください。

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部下が話しやすいように「傾聴」を意識する

1on1ミーティングでは、部下が話しやすい環境を作ることが重要です。そのため、上司は「傾聴」を意識しましょう。1on1ミーティングの主役は、あくまでも部下であり、主体性を持って話してもらう必要があります。上司は相槌を打つなどのコミュニケーションスキルを活用し、すぐに意見を言わないように注意が必要です。

雑談だけにならないように注意する

部下が話しやすいようにプライベートの話をするなどテーマは自由ですが、雑談や愚痴だけで終わってしまわないように注意を払いましょう。1on1ミーティングの目的のひとつは、現状を把握し次回に繋げることです。ただ話すだけでなく、部下が成長できる場にすることが重要です。

まとめ

いかがでしたか?
1on1ミーティングとは、上司と部下が短いサイクルで行う面談を指します。人事考課とは違い、様々なテーマを話す点が特徴です。目的を明確にして、部下の本音を引き出せるように、しっかりと準備をして臨みましょう。

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