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アサーションとは?3つのタイプの概要やトレーニングについても解説
アサーションという言葉を聞いたことはありますか?アサーションを身につけることで、職場や日常生活でのストレスを軽減できます。
今回は、アサーションの意味やアサーショントレーニングのポイントについて解説します。
目次
アサーションとは、相手を思いやりながら自分の主張を伝えるコミュニケーション方法
アサーションとは、自分の意見を大切にし、一方的に押し付けず、相手を傷つけないためのコミュニケーション方法の一つです。
アサーションを身につけることで、自分の意見をうまく伝えられなかったり、相手の無理な要望を拒否できなかったりすることへの不満を軽減できます。
3つの自己主張のタイプ
アサーションの観点では、自己主張は以下の3つのタイプに分けられます。
アグレッシブタイプ(攻撃型)
アグレッシブタイプは、攻撃型とも言われ、相手よりも自分のことを優先して考えるタイプの人が含まれます。ドラえもんでいうとジャイアンがこのタイプに当てはまります。
自分の意見を相手にしっかりと伝えられるという良い部分もありますが、相手への配慮ができず、自分の意見を押し付けてしまうことがあるので、わがままな行動を起こしてしまったり、周囲と衝突してしまったりするという難点もあります。
ノン・アサーティブタイプ(非主張型)
ノン・アサーティブタイプとは、非主張型とも言われ、自分よりも相手を優先するタイプの人が含まれます。ドラえもんでいうとのび太がこのタイプに当てはまります。
相手の意見を尊重できる優しい面を持っていますが、常に相手の態度や気持ちを伺ってしまうので、自分の意見を素直に伝えられずストレスを抱え込んでしまう場合が多いことが難点です。
また、自分の意見に自信が持てず、あいまいな言い方になってしまったり、他人に意見を合わせようとするため、言い訳がましくなってしまったりするという欠点もあります。
アサーティブタイプ(バランス型)
アサーティブタイプとは、バランス型とも言われ、自分の意見を大切にしつつ、相手の意見も尊重できるタイプの人が含まれます。まさに、アサーションにおいて理想的なタイプです。ドラえもんでいうとしずかちゃんがこのタイプに当てはまります。
その場によってふさわしい表現で自分の意見を伝えることができます。また、意見が衝突する場合もお互いの意見を出し合い、双方の納得のいく結論を導き出すことができます。
相手のことを尊重しながら自分の主張を上手に伝えるスキルが身につく
アグレッシブタイプやノン・アサーティブタイプに当てはまった方は特に、コミュニケーションでストレスを感じていることが多いのではないでしょうか。
アサーション・トレーニングを行うと、アサーティブタイプのように、相手を尊重しながら自分の主張をうまく伝えるような心構えができ、職場や日常のストレスを受け流すことができるようになります。
アサーション・トレーニングの例
アイメッセージ
アイメッセージとは、自分の意見や気持ちを表現するときに、「わたし(アイ)」を主語にして表現するトレーニング法です。
例えば、「書類をコピーしてきて」という言葉を、「私はあなたに書類をコピーしてきてもらえると嬉しい」というように、「わたし」を主語に言い換えるようなことです。
このように、アイメッセージに置き換えることで、自分の意見や気持ちを素直に伝えられ、相手にも不快な気持ちをさせにくい表現ができます。
DESC法
DESC法とは、自分の意見を4つの段階に分けて伝えるという方法です。DESC法は以下の4つの単語の頭文字をとったものです。
- Describe(描写する):状況や相手の行動を客観的に伝える
- Express(表現する):自分の意見や感情を伝える
- Specify(提案する):相手にとってほしい具体的な行動を提案する
- Choose(選択する):自分の提案に対する反応への選択をする
例えば、相手に予算的に無理な依頼をされた場合、
Describe | この予算では引き受けられないことを伝える |
---|---|
Express | 仕事は受けたいが、この予算だと赤字になってしまうことを伝える |
Specify | 自分が引き受けられる予算を提案する |
Choose | 改めて出された予算で引き受けられるかどうかの選択をする |
このように、自分の意見を段階に分けて具体的に伝えることで、衝突を避けたうえで双方の意見を尊重したコミュニケーションをとれます。
アサーション・トレーニングの際に意識するポイント
自分の意見を素直に表現する
自分の気持ちに嘘をつかず、意見や思っていることを素直に相手に表現するように意識しましょう。自分の意見を素直に表現することで、相手に合わせすぎず、自分の意見を大切にするための心構えができます。
ただし、自分の意見だけでなく、相手の思いも尊重することを忘れないようにしましょう。
自分と相手を尊重する
自分も相手も平等であるということを意識し、お互いを尊重するように心がけましょう。
誰にでも同じように接し、相手によって態度を変えないという心構えを持つことで、お互いを尊重し、対等な関係を築けます。
思うような結果にならなくても自己責任であるという認識をする
自分の意見を素直に伝えて、理想の反応がもらえなくても、決して相手のせいにせず、自分が発言した結果だと認識しましょう。
ただし、自分の意見を受け入れるか拒否するかは相手の判断なので、自分で改善できることではありません。そのため、自分のせいだと攻めすぎる必要もありません。
どんな結果になったとしても、自分の気持ちと相手の気持ちのどちらも尊重するという心構えが大切です。
いかがでしたか?今回はアサーションの意味や、アサーショントレーニングの際の心構えについて解説しました。この記事を参考に、ストレスを軽減したコミュニケーションを意識しましょう。
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