経営

会計帳簿とは|決算書の作成に必要な主要簿と補助簿の種類を解説します

会計帳簿を作成したいけれど、どのような種類があるのか分からない、という方もいらっしゃるのではないでしょうか?

今回は、会計帳簿の種類について詳しく解説します。

会計帳簿とは、事業の取引や資産の変化について記録する帳簿のこと

会計帳簿は、事業の取引や資産の動きを詳しく記載する帳簿のことです。社内の経理処理や、貸借対照表・損益計算書などの決算書類の作成に用いられます。資産が動いた日付、取引相手、取引内容、目的、金額を誰が見ても分かるように正確に記載することが求められます。

正確に会計帳簿をつけておくことで経営状態が常に把握でき、経営戦略の立案にも活用できます。

法律上、会計帳簿は正確に作成しなければならない

会計帳簿の作成は会社法第432条、保存に関しては会社法第615条によってそれぞれ定められています。会計帳簿の作成は会社としての義務と考え、作成・保存を行いましょう。

【会社法第432条】

株式会社は、法務省令で定めるところにより、適時に、正確な会計帳簿を作成しなければならない。

【会社法第615条】

1 持分会社は、法務省令で定めるところにより、適時に、正確な会計帳簿を作成しなければならない。
2 持分会社は、会計帳簿の閉鎖の時から10年間、その会計帳簿及びその事業に関する重要な資料を保存しなければならない。

主要簿:会社全体の取引を体系的に記録する

会計帳簿は記載内容によりさまざまな種類があります。まず、日々の取引の全てを体系的に記録する主要簿について紹介します。

日記帳

日記帳は日々の取引を発生順に記載したものであり、すべての帳簿の基礎となります。日記帳の作成は、法律上義務付けられてはいません。一番初めに仕訳帳をつける人も少なくありませんが、日々の備忘録として作成することによりミスが防げます。

仕訳帳

仕訳帳は、日々の取引が発生した順に、日付・取引内容・金額を「借方(かしかた)」「貸方(かりかた)」に分け、適当な勘定科目へ仕訳し記載する帳簿です。「借方」には資産の増加や費用が発生した際に記載し、「貸方」には負債や純資産が増加したり、収益が発生したりした場合に記載します。

「8/24に5,000円の化粧品が現金で売れた場合」の仕訳帳の記載例は以下のようになります。

日付 借方項目 金額 貸方項目 金額 摘要
8/24 現金 ¥5,000 売上 ¥5,000 化粧品

仕訳帳は、会社法976条において、正確に作成されていない場合は100万円以下の罰金が命じられる可能性があると定められています。

総勘定元帳

総勘定元帳は、仕訳帳の内容を勘定科目ごとに転記・分類して、個別にまとめた帳簿です。積み上げ式に取引が記録されており、売上や売掛金などの項目ごとに分類されているため、目的ごとに内容が把握しやすいです。

総勘定元帳も仕訳帳と同じく、正確に作成されていない場合は100万円以下の罰金が命じられる可能性があります。

補助簿:主要簿の補助的な役割として、必要に応じて作成する

補助簿は、主要簿の補助的な役割を担っており、会社の経営状況をより詳しく把握することに活用できます。

現金出納帳

現金出納帳は、入金伝票や出金伝票をもとに、現金による仕入れや売上、買掛金の支払いや経費の支払いなど、現金の出入りを記録する帳簿です。帳簿上の現金残高と実際の現金残高が一致しているかや、日々の現金の増減が確認できます。

仕入帳

仕入帳は、原材料や部品および商品の仕入れに関する取引を、発生順に記録する帳簿です。仕入たものの種類、数量、単価、合計金額などの情報を仕入先ごとに管理します。仕入先元帳(買掛金元帳)のもとになる帳簿です。

売上帳

売上帳は、商品やサービスなどを販売した取引を記録する帳簿です。商品の種類、数量、単価、合計金額などを詳細に管理します。返品や値引きが発生した場合にも記入する必要があります。得意先元帳(売掛金元帳)のもとになる帳簿です。

仕入先元帳(買掛金元帳)

仕入先元帳は、仕入先ごとの取引内容や取引金額を記入した帳簿です。仕入先との過去の取引を整理し、将来的に生じる支払い義務や債務の管理を行うことができます。

得意先元帳(売掛金元帳)

得意先元帳は、得意先ごとの取引内容や取引金額を記入した帳簿です。取引先との関係が正確に把握できます。得意先との過去の取引を整理し、将来的に入ってくる掛売上による債権の管理を行うことができます。

その他の会計帳簿

上記の補助簿の他に、補助簿には以下のものがあります。

・当座預金出納帳…当座預金の預け入れと引き出しの明細を管理・記録するための帳簿
・小口現金出納帳…日常の雑費や仮払など、細かな取引を記録するための帳簿
・固定資産台帳…固定資産の内容や耐用年数を記録するための帳簿
・支払手形記入帳…手形を振り出した日付や手形の種類を記録する帳簿
・受取手形記入帳…手形を受け取った日付や手形の種類を記録する帳簿
・商品有高帳…商品の種類ごとに在庫状況を把握するために記録する帳簿

会計帳簿をつける際のルール

取引を仕訳帳に記入する際にはいくつかルールがあります。

  • 数字は漢数字ではなく、アラビア数字を用いる
  • あらかじめ決められた記号を用いる
    例)単価の数字の頭@、○円=¥○、第●号=♯●
  • 帳簿の修正には2本の訂正線を用いる
    修正ペンなどを使用せず、2本の平行線を用いて訂正する
    訂正後は、線の上か下または左右の余白に正しい数字や文字を記入
    訂正印は線の右側に押印する

 

まとめ

いかがでしたか?

今回は、会計帳簿の中身や主要簿と補助簿の種類について紹介しました。この記事を参考に、日々の帳簿記入に役立ててみてください。

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