経営

バンクミーティングとは?効果的な活用方法や回避方法を解説

経営者の皆様の中には、「バンクミーティング」という言葉を聞いたことがある方も多いのではないでしょうか。また、今まさに、金融機関の担当者の方に「バンクミーティングを開いてもらいたい」と言われている方もいらっしゃるかと思います。

今回は、バンクミーティングについて、メリット・デメリットや、回避の方法をご紹介します。

バンクミーティングとは、取引金融機関を集めて経営再建のために協議を行なうこと

バンクミーティングとは、経営状況の芳しくない企業の経営者と取引金融機関が一堂に会し、再建計画への同意の状況や支援方針の共有・すり合わせを行なうミーティングのことです。主に借り入れを行っている企業自身や、メインバンクの主催で行われます。

バンクミーティングで取り扱う議題は多岐にわたります。比較的軽微なものであれば、借入金返済のリスケジュールの状況を確認するだけのものもあります。

一方で、債権放棄や融資の引き上げ、担保の競売、劣後ローンへの借り換えなど、根本的な財務体質の改善や債権回収に関わる重大なバンクミーティングが開かれることもあります。

また、金融機関によっては融資案件のたびに形式上のバンクミーティングを開くことを求めてくることもあります。

バンクミーティングのメリット・デメリット

メリット:多数の取引金融機関と取引がある場合は、スムーズに経営再建の準備ができる

資金繰りの悪化している企業では、多数の金融機関と取引を行っているケースも多くあります。そんな中で、融資のリスケや支援方針の合意にこぎつけるのは至難の業です。

例えば、5つの金融機関との取引があるとします。1つの金融機関のみが再建計画に難色を示しているだけなら、「他社では既に合意していただいている」という旨を伝えることで、比較的早期に再建に向けた体制を整えることができます。

しかし、すべての金融機関がバラバラの理由で合意しない場合、再建は困難を極めます。各金融機関に何度も何度も訪問し合意してもらわなければなりませんが、そうしているうちに再建不可能な状態になってしまっているかもしれません

このような際には、バンクミーティングを開催して各金融機関の利害をすり合わせ、早期に再建の準備を整えることが重要です。

デメリット:金融機関同士が連携することで、今後の取引に支障をきたす可能性がある

基本的に、各金融機関の担当者は自社の利益のために行動しています。そのため、普段は互いに連携せず、独立した意思決定を行っています。

これによって、企業は「他金融機関のほうが利率が低い」「他金融機関はすでにこの条件で同意済み」という情報を示すことで、取引を有利に進めることができるようになっています。

しかし、一度バンクミーティングを通じて各金融機関の担当者間のつながりを作ってしまうと、各担当者が債権回収のために団結し、以降思ったように取引を進められなくなってしまう危険性があります。

そのため、金融機関主導のバンクミーティングには慎重になったほうが良いでしょう。

バンクミーティングの回避方法

バンクミーティングは、緊急の対応が必要な際以外は取引が不利になるというデメリットが大きいため、できる限り回避する必要があります。では、実際どのようにしてバンクミーティングを回避すればよいのでしょうか。

「メインバンクは再建計画に同意済みである」ということを金融機関の担当者に伝える

メインバンク以外の金融機関からバンクミーティングの開催を求められた際には、「メインバンクは既に再建内容に同意済みである」ということを伝えることで、回避できるケースがあります

メインバンク以外の金融機関は、常にメインバンクに借り換えられる可能性のある弱い立場にあります。そのため、メインが同意している状態で自社だけが反対していると、借り換えにより不必要に融資残高を減らしてしまう可能性があります。

そのため、特に競争力の弱い金融機関は、この情報によってバンクミーティング開催を諦める可能性が高いと言えます。

金融機関の担当者にアジェンダの説明を任せる

特にバンクミーティング開催の必要性が無いにもかかわらず、バンクミーティングの開催を求められた際には、議論内容の説明をその担当者に任せましょう

バンクミーティングでは当然、「なぜバンクミーティングを開く必要があるのか」を出席者に説明する必要があります。仮にメインバンクではない金融機関が、融資実行のためだけにバンクミーティングの開催を要求してきた場合、特に議論する内容があるわけではないので、このように伝えるとバンクミーティングを断念することが多くあります。

まとめ

いかがでしたか?

緊急時のバンクミーティングには相応の意義がありますが、金融機関が特に理由もなく要求してくるバンクミーティングは、リスクが大きいことも確かです。

開催の是非を冷静に判断し、金融機関との関係性をうまくコントロールしていきましょう。

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