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採算管理のメリットとは|採算管理に使えるツールも紹介
自社の「採算管理」を適切に行えていますか?採算管理は全社的なものではなく、部門ごとやプロジェクトごとに細分化して取り組む必要があります。
今回は、採算管理を部門ごと・プロジェクトごとに行うメリットに加えて、役立つツールも紹介します。
目次
採算管理は「部門ごと」「プロジェクトごと」に管理職が行う
部門ごとに行う採算管理では、それぞれの売上高や目標達成率などの業績を管理します。拡大させるべき部門を把握し、経営資源の割り当てを適切に行うためにも、部門ごとに分類して管理する必要があります。
一方、プロジェクトにおける採算管理では、現状を把握するためにプロジェクトの成果を期間ごとに管理します。プロジェクトを終えたときに、結局赤字だったという事態を招かないためにも、採算管理は慎重に行わなければなりません。
また、現場では目先の業務に集中しているため、全体を見据えることが困難です。そのため、採算管理は経営陣や部長などの管理職が行いましょう。管理職が採算を管理すれば、業績や結果をもとに経営方針・目標の設定を円滑に行うこともできます。
部門ごとに採算管理を行うメリット
部門ごとの業績を比較できる
会社全体としての採算管理では、結果の分析が難しく、成功の再現・失敗の再発防止を確実に成し遂げることができません。しかし、部門ごとで採算管理を行えば、自社のどの部門が強み・弱みであるかを比較・検討することが容易になります。その結果、部門によっては予算が超過していることも把握できるため、経営資源の割り当てを適切に行えます。
加えて、部門ごとの業績の共有も容易になるため、社員のモチベーションを向上させる効果も期待できます。
部門の目標を定量的に設定できる
部門ごとに採算管理を行えば、売上高や収益率・業務の達成率が数値的に表されます。そのため、前期の目標との差分が明確に計算され、その結果から次期の目標を定量的に設定することができます。また、目標が明らかであれば、やるべきことも明確に分かるので、社員のモチベーションの維持も可能になります。
人材育成の指導者を正当に評価できる
現状では黒字にすることの難しい、事業立ち上げ期間などでは、赤字という結果だけを見てしまうと、指導者の業績を正当に評価することができません。しかし、採算管理を行えば、その部門の現状に加え、前期の成績とも比較できるため、同じ赤字という結果でも伸び率の把握が可能となり、指導者の功績を知ることにもつながります。
プロジェクトごとに採算管理を行うメリット
プロジェクトの将来の収益率が計算できる
プロジェクトの進行中に採算管理を行えば、現状の把握に加えて将来見込めるであろう収益率を計算することもできます。そのため、予算をどの程度増やしても利益が返ってくるかを予測でき、経営資源の適切な配分が可能になります。
プロジェクトを打ち切るべき瞬間がわかる
採算管理を適切に行うことで、どうしても利益を生み出すのが不可能であると、プロジェクトの途中で見える場合もあります。赤字をこれ以上膨れ上がらせないためにも、プロジェクトを打ち切る瞬間を把握することは非常に重要です。
採算管理に使えるツール4選
採算管理はExcelでも可能ですが、表の作成に手間がかかる上、他のデータとの結び付けも困難なため、専用のツールを利用することが推奨されます。
クラウドログ
株式会社クラウドワークスが運営する「クラウドログ」です。クラウド型工数管理・プロジェクト管理ツールであり、損益を自動で可視化してくれる点が特徴です。また、データの移行や連携も柔軟に行えます。
SI Object Browser PM
(出典:https://products.sint.co.jp/obp)
株式会社システムインテグレータが運営する「SI Object Browser PM」です。採算管理だけでなく、プロジェクトの進捗状況や品質管理も統合的に行えます。また、部門ごとの採算管理にも対応していることが特徴的です。
GoldStone
(出典:https://goldstone-biz.jp/prom/saisan/)
Pace
(出典:https://paces.jp/)
株式会社リーピーが運営する「Pace」です。フリーランスから組織まで、取り入れることのできる規模の幅が大きく、1人に対して月500円で登録できます。日報を活用した採算管理を行うことが特徴です。
いかがでしたか?
採算管理は、「部門ごと」もしくは「プロジェクトごと」に行うことが重要です。この記事を参考に、ツールを導入するなどして自社の採算管理を検討しましょう。
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