経営

【初心者必見】仕訳帳とは|記入例や総勘定元帳との関係を解説します

組織で取引が発生すると、勘定科目を使って仕訳を行う必要があります。その際に活用されるのが「仕訳帳」です。経営活動を記録に残すという重要な役割を持っています。

今回は、仕訳帳の概要や記入例を解説していきます。

仕訳帳とは、取引で発生した仕訳を日付順に記入する主要簿

仕訳帳とは、取引で発生した仕訳を記載する帳簿を指します。取引の発生した日付順に記入していくため、すべての取引が記入されることになります。また、すべての勘定科目の仕訳帳を集めた「総勘定元帳」と並ぶ、主要簿の1つでもあります。主要簿とは、取引のすべてが記録されているメインの帳簿を指します。

仕訳帳と総勘定元帳の関係

仕訳帳は、総勘定元帳という帳簿とセットで使用します。
まずは取引が発生すると仕訳を行い、仕訳帳に記入します。その仕訳帳をもとに、すべての勘定科目が記載される帳簿である総勘定元帳に転記されます。「取引→仕訳(仕訳帳に記入)→転記(総勘定元帳に記入)」という流れを覚えておきましょう。

仕訳帳は時系列ですべての取引の項目や金額が記入されますが、総勘定元帳は勘定科目ごとに、項目や金額を記入している点が違います。

仕訳帳の記入例

仕訳帳
日付 ① 摘要 ② 元丁 ③ 借方 貸方
2 3 (仕入) 3 150,000
(現金) 1 150,000
〇社より商品Aを仕入れ 
5 諸口 
(現金) 1 100,000
(売掛金) 5 250,000
(売上) 6 350,000
×社へ商品Bを売上
  1. 日付:取引が発生した日付を記入します。
  2. 摘要:取引の内容を勘定科目・内容に分けて記入します。上から、借方勘定科目・貸方勘定科目・取引内容という順番で1行ずつ分ける点が特徴です。1行には、複数の勘定科目を書くことはないので注意しましょう。
  3. 元丁:総勘定元帳への転記先の番号を記入します。総勘定元帳のページ右上に記載している番号と対応しています。また、これらの番号は会社によって違うので確認が必要です。
  4. 小書き:取引の内容が一目で分かるように簡潔に記入します。書き方に厳密なルールはありません。会社の記入例に従いましょう。
  5. 諸口:借方・貸方それぞれに記入する勘定科目が複数になる場合は、勘定科目の上に「諸口」を記入します。また、諸口は勘定科目ではないため、記入する際に括弧は必要ありません。諸口の記載方法は、ページの以下で詳しく説明します。

仕訳帳の摘要欄に書かれる「諸口」の意味

借方・貸方それぞれに勘定科目が2つ以上ある場合は、勘定科目の上に「諸口」と記入する必要があります。以下のようなパターンがあることを覚えておきましょう。

記入パターン1(どちらか片方に2つ以上ある場合)

【仕訳例】

2月3日に材料Cを150,000円分仕入れた際に、現金では50,000円と買掛金100,000円で支払った。

借方 金額 貸方 金額
仕入 150,000 現金 50,000
買掛金 100,000

以上の仕訳例をもとに、仕訳帳に記入していきます。

仕訳帳
日付 摘要 元丁 借方 貸方
2 3 (仕入)     諸口 3 150,000
(現金) 1 50,000
(買掛金) 4 100,000
△社より材料Cを仕入れ

材料Cを仕入れた金額を支払うために「現金」「買掛金」の2種類を使う場合は、貸方に2つの勘定科目が記入されます。そのため、貸方の一番上に「諸口」と記入します。この場合は「諸口」の文字が借方の勘定科目の行に記入し、並ぶような形態になります。

記入パターン2(両方に2つ以上ある場合)

【仕訳例】

2月10日、営業活動で使用する自動車とオフィスで必要なモニターを8台購入した。自動車は2,000,000円、備品は100,000円の金額がかかった。それらを現金150,000円で支払い、今月支払っていない金額が1,950,000円分残っている。

借方 金額 貸方 金額
車両 2,000,000 現金 150,000
備品 100,000 未払金 1,950,000

以上の仕訳を仕訳帳に記入すると、以下のようになります。

仕訳帳
日付 摘要 元丁 借方 貸方
2 10 諸口       諸口
(車両) 7 2,000,000
(備品) 8 100,000
(現金) 1 150,000
(未払金) 12 1,950,000
車両と備品を購入

借方・貸方両方に勘定科目が2つ以上ある場合は、それぞれの諸口を一番上に並べて記入します。勘定科目は1行に1つしか記入しませんが、諸口は勘定科目ではないため1行に並べることが可能です。

まとめ

いかがでしたか?
仕訳帳は発生した取引を記入する主要簿です。仕訳帳に記載した情報をもとに総勘定元帳を作成するため、重要な帳簿です。「摘要」や「諸口」などの専門用語を理解した上で、記入の練習をしてみてください。

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