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「ご容赦ください」の意味とは?使用の注意点や類義語について解説
ビジネスメールなどで「ご容赦ください」という言葉を目にしたことはありますか?目にしたことはあっても、正確な意味や使い方を知っている人は少ないのではないでしょうか。
今回は、「ご容赦ください」の意味や類義語、使用する際の注意点などについて解説します。
目次
「ご容赦ください」とは、相手が不便を被る際に謝罪するための言葉
「ご容赦ください(ごようしゃください)」とは、こちら側の行動によって、相手が不便を被る際に謝罪するための言葉です。「容赦」とは、「失敗や過失を許す、大目に見る」ということを意味します。
主にメールや手紙などの文書で使われる言葉で、相手の希望に沿うことができず不便をかける際に、謝罪の意味を込めて使うことができる表現です。
例1:年末に休業する場合
「年始は1月5日から営業開始いたします。何卒ご容赦ください。」
例2:休日に上司に連絡する場合
「休日にも関わらずご連絡いたしますことをご容赦ください。」
「ご容赦ください」は、相手の機嫌を損ねないための予防線にもなる
「ご容赦ください」という言葉は、相手の機嫌を損ねないために予防線として使用することもできます。ビジネスシーンで口座への入金やメールの返信など、相手に催促しなければならない場合によく用いられます。
例1:先方からまだ入金がされていないため、催促する場合
「今月のご契約分の入金が確認できておりませんので、ご連絡いたしました。行き違いですでにお手続きいただいている場合は、何卒ご容赦ください。」
また、何らかの事故や過失で相手に不利益を与えるおそれがある場合にも、事前に「ご容赦ください」と一言添えておくことで、事前に謝罪でき、相手の機嫌を損ねずに済みます。
例2:特価品が売り切れてしまっていることを想定し、事前に謝罪する場合
「特価品は数に限りがございます。売り切れの際はあらかじめご容赦ください。」
「ご容赦ください」を使うときの注意点
自分に非がある場合には使用しない
「ご容赦ください」は、やむを得ず相手に不便をかけることに対して申し訳ないというニュアンスを含んだ表現であるため、自分の非を認めて謝罪するという場合には適していません。
そのため、相手に多大な迷惑をかけている場合や、自分の非が大きい場合には、「申し訳ございません」や「お詫び申し上げます」などのような、正式な謝罪の意味を持つ言葉を使用しましょう。
口語では使用しない
「ご容赦ください」は、口語で使用すると、謝罪の言葉の中では少し軽い印象を持たれてしまう恐れがあります。そのため、取引先や顧客、上司などに対して、口語では使用しないようにしましょう。
多様は禁物
文章中で使用する場合でも、繰り返し使用してしまうと表現がくどくなってしまったり、謝罪の気持ちが伝わりづらくなってしまったりする恐れがあります。
「ご容赦ください」を使用する場合は、こちらの要望を全て伝えてから、最後に一言添えるように使用しましょう。
「ご容赦ください」の類義語
「ご容赦ください」の関連表現には以下のものが挙げられます。
- 「お許しください」:「ご容赦ください」と同じで、お詫びに加えて許しを請う言葉
- 「ご了承ください」:相手の希望を断り、納得してもらうという意味の言葉で、謝罪の意味は含まれない
- 「ご理解ください」:「ご了承ください」と同じで、相手の希望を断り、理解してもらうという意味の言葉で、お詫びの気持ちは含まれない
- 「ご寛恕ください」:「ごかんじょ」と読み、広い心で許しを願う、大目に見てもらうという意味
- 「ご海容ください」:「ご寛恕ください」と同じで、寛大な心で許しを願うという意味
「ご容赦ください」の英語表現
「ご容赦ください」は、英語では、以下のようなフレーズで表現されます。
- “appreciate your understanding”:「あなたのご理解に感謝します」
- “Thank you for your understanding”:「あなたのご理解に感謝します」
- “Please bear with me/us”:「ご不便をおかけします」
いかがでしたか?今回は、「ご容赦ください」の意味や類義語、使用する場合の注意点などを解説しました。この記事を参考に、ビジネスシーンで「ご容赦ください」を活用してください。
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