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経営計画書とは|作成すべき理由や必要な項目、作成後に行うことを解説
「経営計画書の存在は知っているが、なぜ必要なのか、また何を記載すべきか分からない」という方もいらっしゃるのではないでしょうか。そこで今回は、経営計画書を作成すべき理由や記載すべき項目、また作成後に行うべきことを紹介します。
目次
経営計画書とは、企業の目標達成のための設計図
経営計画書とは、企業が将来的に目指している目標を明らかにし、それに至るまでの計画を示したもので、企業が目標達成するための設計図にあたるといえます。また、経営者が考える経営方針を社員に伝える手段としての役割も果たしています。
経営計画書と似た言葉に「事業計画書」というものがありますが、こちらは主に金融機関に向けて融資を得るために作成するものであるという点において、経営計画書とは異なります。
経営計画書を作成すべき理由
経営理念や目標を全社員に伝えることができるため
経営企画書を作成することにより、企業がこれから向かう方向やプロセスを明確に示すとともに、経営者の考え方や価値観を明文化して全ての社員に伝えられるようになります。経営理念を明確に掲げて共有することで、それが会社の求心力となり、組織としての一体感に繋がります。
作成のプロセスで自社の課題を発見できるため
経営計画書の作成において将来的な目標を立てる際には、自社の強みや弱み、経営状態、業界や競合他社の状況を把握した上での経営シミュレーションが不可欠です。経営計画書を作成するプロセスにおいて、目標達成のために自社に不足しているものを明らかにできるため、自社が抱える課題の発見に繋がります。
経営計画書に記載すべき項目
- ミッション、経営理念
自社の使命や社会における存在意義を表すミッションや経営理念は、経営計画書の冒頭に記載します。「何のために事業を行うのか」という企業活動の主軸を言語化し、経営計画書を通して社員に伝えることが重要です。 - ビジョン、目標
最初に示したミッションや経営理念を、5~10年後の自社のあるべき姿に落とし込みます。また、ビジョンをより具体化して、到達すべきゴールとそこに至るための手段を合わせて目標を立てます。
企業のビジョンについてより詳しく知りたい方には、こちらの記事が参考になります。
- 自社の内部環境と外部環境の分析
競合他社との比較を交えながら、自社の商品や社内体制などに関する強みと弱みを分析します。また、業界や競合他社との関係など、自社のビジネスに影響を与えうる外部環境の変化を予測し、整理します。 - 目標からのギャップ
目標と自社の現状を比較して、不足している要素を洗い出します。目標を達成するために、自社の強みを生かした成長戦略や補強すべきポイントを明確にして、今後取り組むべき事業領域の選択や、経営資源の配分を検討する材料にします。 - 経営戦略
目標を達成するための手段として、経営戦略を策定します。具体的には、ターゲット層の決定などに関わる営業戦略、情報の共有や活用方法に関わる情報戦略、コストの削減や資金繰り方法に関わる財務戦略が必要です。 - 中期経営計画
ビジョンや目標よりも短いスパンの、3~5年の経営計画のことを指します。現在進行している事業の規模や新規事業に関する計画を、具体的な数値を用いて提示します。
中期経営計画について詳しく知りたい方には、こちらの記事が参考になります。
経営計画書の作成後にすべきこと
会社をより成長発展させるためには、ただ経営計画書を作成するだけでなく、正しく活用することが必要です。経営計画書の活用方法には、以下のようなものが挙げられます。
経営計画発表会を開催する
事業規模や会社そのものの未来像を社員に向けて直接説明する場として、経営計画発表会を開催することをおすすめします。経営計画を説明する場を設けると、経営者は説明に曖昧な部分がないようにするために計画をブラッシュアップする機会を持つことができます。また社員にとっても、普段あまり意識することがない会社全体の現状や今後の計画を知る貴重な機会になります。
経営計画を細かいタスクに落とし込む
作成した経営計画は、実行することによりはじめて意味を成します。経営計画を実行するためには、「今月中にやること」程度の実行可能な細かいタスクに落とし込むことが求められます。これらのタスクに対して数値目標を立て、定期的に進捗確認と達成度の評価を行うことで、経営計画に示した目標に近づけるようになります。
いかがでしたか?経営計画書は、企業の目標を明確にして社員と共有するために不可欠なものです。今回紹介したポイントを参考にして、経営計画書を作成し、活用しましょう。
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