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【例文付き】上記・下記の使い方とは|類語と英語表現もあわせて紹介

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日頃からビジネスにおいて「上記」「下記」という言葉を使用しているものの、使い方が正しいのか疑問に感じることはありませんか?

今回は、「上記」「下記」の基本的な使い方、類語や英語表現について紹介します。

「上記」「下記」の意味は、「上または前」「下または後ろ」に記載しているということ

「上記(じょうき)」とは、「上または前に記してあること」という意味の単語です。「上記」と記入されているよりも前に書かれた事柄を指していますが、どこからどこまでを「上記」とするかの定義がないため、文章中から「上記」の事柄がどこを指しているのかを読み解く必要があります。また、「上記」「下記」が使えるのは横書きの場合のみで、縦書きの場合は「右記(うき)」「左記(さき)」と記入します。

「下記(かき)」とは、「下または後ろに記してあること」という意味の単語で、「下記」と記入されているよりも後に書かれた事柄を指しています。

上記(じょうき)

「上記」の基本的な使い方

「上記」は、実際に起きた事柄や、場所・日時など客観的な事実に対してよく使います。同じ内容を再度記入する手間を省くために用いられるので、「上記」が記す内容は、情報量が多く長い文章の場合が多いです。 また、複数の場所に情報を記した場合に「上記」と示すと、どの情報を指しているのか分からなくなるため注意が必要です。

「上記」をビジネスメール中で用いた例として次のものがあります。

【打ち合わせ可能日時】
・●月●日 ○時〜○時
・△月△日 ○時〜○時
・▲月▲日 ○時〜○時

上記の候補日をご確認の上、ご希望の日時をお知らせください。
ご都合が悪い場合は、再度検討致しますのでご連絡頂けますと幸いです。

その他、「上記」を用いた例文には以下のようなものがあります。

  • 「商談の流れは、上記の通りです。」
  • 「上記の件、ご確認くださいませ。」
  • 「上記の日程で納品させていただきます。」

「上記」の類語

「上記」の類語には、以下のような単語があります。場面や状況に応じて使い分けましょう。

  • 「以上(いじょう)」
    これまで述べてきたことに対して使用される
    書類などで「記」を用いて箇条書きした場合には、終わりを表すために「以上」で締める
    例)「以上、ご確認ください。」「○○の概略は以上で述べた通りです。」
  • 「上述(じょうじゅつ)」
    上で述べた内容を指し、横書きの場合に用いられる
    上記が客観的な事実を表すのに対して、上述は意見など主観的な事柄に用いる場合が多い
    例)「理由は上述したとおり」
  • 「前記(ぜんき)」
    「上記」と同様に、上または前に記した内容を示す際に用いられる
    横書き、縦書き問わず使用できる
    例)「前記のとおり○○において」
  • 「先述(せんじゅつ)」
    先に述べた事柄を述べる際に使用される
    直前の内容だけではなく、別の書類の内容に対しても使用できる
    例)「先述にもあるとおり」「先述の2つのうち1つが当てはまります。」

「上記」の英語表現

「上記」を英語で表現する場合には「上」という意味を持つ「above」という単語を使用します。上記の英語表現には、以下のようなものがあります。

  • 「上で述べたように」
    as mentioned above ~
  • 「上記のように」
    as noted above ~
  • 「上記と同じです」
    Same as above.

下記(かき)

「下記」の基本的な使い方

「下記」は、「下記」と記された下や後ろに記載している物事を指す際に用います。ビジネスでは、「記」「以上」を用いて「記書き」を使用します。「記書き」は、行の中央に「記」を記載してから内容を箇条書きで簡略に記入します。内容を記入した次の行に右寄りで「以上」と記入することで情報が見やすくなります。

実際に「下記」と「記書き」を用いた例には、以下のようなものがあります。

○月○日のビジネスマナー研修について、下記のとおりご連絡いたします。

日時:○年○月○日(木曜日) ●時~
場所:3階 ミーティングルーム

以上

ご確認のほど、よろしくお願いいたします。

その他、下記を用いた例文には以下のようなものがあります。

  • 「本日の会議は、下記のとおり行います。」
  • 「本日の研修は、下記についてディスカッションを行います。」
  • 「下記をご参照ください。」
  • 「下記の書類をお送りいたします。」

「下記」の類語

「下記」の類語には、以下のような単語があります。場面や状況に応じて使い分けましょう。

  • 「以下(いか)」
    これより下に書いてあることに対して使用される
    改行せずに使用しても次の文章を指す言葉として使用できる
    例)「今回のクレームの経緯は以下のとおりです。」
  • 「後述(こうじゅつ)」
    詳細を後で述べる際に使用される
    メールなどの文章中で同じ内容が重複しないよう、詳細を後の部分で説明する場合に多く用いられる
    例)「イベントの詳細は後述のとおりです。」
  • 「後記(こうき)」
    「後述」とほぼ同じ内容で使用される
    「下記」よりも、さらに後ろや下の内容を指す場合に用いられる
    縦書き、横書きどちらでも使用できる
    例)「詳細は後記したとおりです。」

「下記」の英語表現

「下記」を英語で表現する場合には、「次の」という意味を持つ「below」「following」という単語を使用します。

  • 「下記ご確認ください」
    Please check below.
  • 「以下のとおりです」
    It’s as below.
  • 「以下の住所にお送りください」
    Please send it to the following address.

 

まとめ

いかがでしたか?

今回は、ビジネスにおける「上記」「下記」の使い方や類語、英語表現を紹介しました。この記事を参考に正しい使い方を理解し、相手に伝わりやすい文章の作成に役立ててみてください。

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