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【新人必見】「どうぞよろしくお願いいたします」の正しい使い方を紹介
「どうぞよろしくお願いいたします」のビジネスにおける正しい使い方をご存知ですか?
丁寧な表現として何気なく使っている人も多いのではないでしょうか。
今回は、ビジネスにおける「どうぞよろしくお願いいたします」の正しい使い方をご紹介します。
目次
「どうぞよろしくお願いいたします」は丁寧に物事を頼む意味を持つ
「どうぞよろしくお願いいたします」は「どうぞよろしくお願いします」の謙譲語です。「します」をさらにへりくだらせて、敬意を足した表現として「どうぞよろしくお願いいたします」が使用されます。
そもそも、「どうぞよろしくお願いいたします」は以下のような言葉に由来します。
- どうぞ
→人に丁寧に物事を頼んだり、願ったりするときに使用する - よろしく
→相手に好意を示したり、物事を頼むときに使用する - お願い
→何かを人に頼んだり、助力・配慮を求めるときに使用する - いたします
→「します」をへりくだらせた表現
つまり、「どうぞよろしくお願いいたします」は相手に好意を示しつつ、自分が希望する行動を相手にとってもらうことを丁寧にお願いする際に使用する言葉です。
注意点として、「よろしく」を「宜しく」、「いたします」を「致します」と漢字で表記することは避けましょう。「宜しく」は常用漢字の範囲内では読み方がなく、補助動詞として使用される「いたす」はひらがなで記すというルールがあるため、ひらがなでの表記が望ましいです。
「どうぞよろしくお願いいたします」の用途
メールの締めくくりに使用する
「どうぞよろしくお願いいたします」はビジネスメールの最後に、締めの言葉として使用されます。
先日いただいたご提案については、来週の会議で検討した後、また後日連絡いたします。
どうぞよろしくお願いいたします。
文末に「どうぞよろしくお願いいたします」を加えると、メールが突然終わってしまったように見えず、より丁寧な印象を与えることができます。
年賀状などの挨拶に使用する
年賀状をはじめとする手紙などで相手に挨拶をする時にも「どうぞよろしくお願いいたします」は使用されます。
旧年中は格別のお引き立てを賜り厚く御礼申し上げます。
本年も、どうぞよろしくお願いいたします。
「どうぞよろしくお願いいたします」は、相手に好意を示すニュアンスを含むため、「今後も友好的な関係を築きたいと思っている」ことを伝えられます。
自己紹介の際に使用する
新しい部署に配属された時や、初対面の相手に自己紹介をする時にも「どうぞよろしくお願いいたします」は使用されます。
本日付で入社いたしました、〇〇と申します。
どうぞよろしくお願いいたします。
相手に友好的であるスタンスと敬意を示しつつ、今後自分に対して配慮や助力を求める表現として、「どうぞよろしくお願いいたします」は適切な締めの言葉と言えます。
何かを依頼する際に使用する
添付した書類の確認や資料の用意など、相手に物事を頼む時にも「どうぞよろしくお願いいたします」は使用できます。
添付資料のご査収の程どうぞよろしくお願いいたします。
相手に敬意を払いつつ物事をお願いする際に使用できますが、自分サイドのミスから相手に迷惑や手間をかけてしまう場合は、文頭に「何卒ご容赦くださいますよう」などをつけるとよいでしょう。
より強い気持ちでお願いするときは「何卒」を使用するとよい
より強い気持ちでお願いするときは、「どうぞ」の代わりに「何卒(なにとぞ)」を使用しましょう。「何卒」は少し硬い印象を与える表現であるため、目上の相手に使用するのに適した表現として用いられます。
「何卒」には「特別強い気持ちを持ってお願いする」というニュアンスが含まれるため、メールや挨拶の中で繰り返し使用してしまうと、しつこく思われてしまうので注意しましょう。
「どうぞよろしくお願いいたします」に対する適切な返事
かしこまりました
「かしこまりました」には「謹んで言葉を承る」という意味があり、上司・取引先などの目上の人から業務などを依頼された際の、最も丁寧な返事として使用できます。
例えば、資料作成などの業務を依頼される際に「どうぞよろしくお願いいたします。」と頼まれた場合は、「かしこまりました。明日までにはお送りします。」と返事するとよいでしょう。
承知いたしました・承知しました
「承知いたしました」は「かしこまりました」では堅苦しすぎると感じた際に使用できます。また、「承知しました」とすると、同僚や後輩にも使用できる承諾の表現となります。
そのほか、同様の表現として「了承いたしました」「了解いたしました」が挙げられますが、目上の人に使うには不適切とされる場合があるので、使用は避けましょう。
こちらこそ、よろしくお願いいたします
相手が挨拶として「どうぞよろしくお願いいたします」を使用した場合は、「こちらこそ、よろしくお願いいたします」と返答しましょう。
また、メールなどの最後についている「どうぞよろしくお願いいたします」は丁寧な印象を与えるためにつけていることが多いため、「こちらこそ、どうぞよろしくお願いいたします」などと返信する必要はありません。返信にも丁寧な印象を与えたい場合は「どうぞよろしくお願いいたします」とつけるとよいでしょう。
「どうぞよろしくお願いいたします」の英語の使用例
日本語では「どうぞよろしくお願いいたします」は依頼や挨拶、丁寧な印象付けのように様々な用途で使用されますが、全ての意味を表すことができる英語訳は存在しません。
そのため、英語のビジネスメールで「どうぞよろしくお願いいたします」を使用する際には、シチュエーションによって以下のようなフレーズを使い分けましょう。
相手と会うアポを取ったメールの締めくくり
- I appreciate your visit.
→意味:あなたの訪問をありがたいと思っています - I’m looking forward to meeting you.
→意味:あなたと会うことを楽しみにしています
相手に感謝や謝罪の意を伝える
- Thank you for your understanding.
→意味:あなたのご理解に感謝いたします - I appreciate your cooperation.
→意味:あなたのご協力に感謝いたします
挨拶として友好的な姿勢を示す
- I hope to see you again.
→意味:あなたにまた会えることを願っています - Best regards,
(差出人名)
→相手に敬意を示す時にメールの最後に加える
いかがでしたか?
今回はビジネスにおける「よろしくお願いいたします」の使い方をご紹介しました。
状況に合わせて正しく使用し、相手に敬意を払いつつ友好的な関係を築きましょう。
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