この記事は 2 分で読めます
ナショナルブランドとは?プライベートブランドとの違いを解説します
ナショナルブランドという言葉をご存知ですか?プライベートブランドと比較されて用いられる言葉ですが、具体的な内容を知らないという方も多いことでしょう。
今回は、ナショナルブランドをプライベートブランドとの違いに触れながら解説します。
目次
ナショナルブランドとは、大手メーカーが保有する全国規模のブランドのこと
ナショナルブランド(NB)とは、大手メーカーが保有するブランドのことです。ナショナルブランドでは、メーカーが商品の企画開発や製造を一貫して行い、小売業者や卸売業者がそれを仕入れて販売します。
ナショナルブランドは全国規模で展開されており、CM宣伝なども積極的に行われるので、知名度が高く、商品名が固有名詞のように認識されているものもあります。
また、知名度の高いブランドには信頼性があるため、知名度の低い競合より多少値が張っても、消費者はナショナルブランドを積極的に購入しようとします。これは、ナショナルブランドが価格競争において有利な理由です。
しかし最近では、ナショナルブランドのシェア率が低下している傾向にあります。その原因として、不況によって消費者が低価格な商品を求めていることや、技術の進歩によって商品の質に差が生まれにくいことなどが挙げられます。
プライベートブランドとは、小売業者や卸売業者が商品の企画開発を手掛け、独自に展開するブランドのこと
プライベートブランド(PB)とは、小売業者や卸売業者が保有するブランドで、ナショナルブランドと対照的に扱われます。小売業者や卸売業者が商品の企画開発を行い、メーカーに製造を依頼して、完成した商品を販売します。具体例として、セブンイレブンの「セブンプレミアム」や、イオンの「トップバリュ」が挙げられます。
プライベートブランドでは、小売業者や卸売業者が仕入れ原価を下げられるので、利益率の高い商品を販売できる点が特徴です。メーカーが仕入れ価格を決めるナショナルブランドは、小売業者・卸売業者にとって利益率が低いので、プライベートブランドを確立しようとする企業が増えています。
プライベートブランドについては以下の記事を参考にしてください。
ナショナルブランドとプライベートブランドの主な違いは「責任の所在」
ブランドに対する責任は、それを保有する企業にあります。つまり、ナショナルブランドの責任はメーカー側が、プライベートブランドの責任は小売業者側もしくは卸売業者側が問われます。そのため、ナショナルブランドにはメーカー名の記載がある一方、プライベートブランドではメーカー名の記載がないこともあります。
また、小売業者や卸売業者が展開するプライベートブランドの商品を、メーカーに返品することができません。そのため、小売業者や卸売業者は在庫を抱えるリスクを負います。一方、メーカーは受注された分を生産しただけ利益が得られるので、生産計画通りに進められます。
ナショナルブランドの具体例
カップヌードル
(出典:https://www.cupnoodle.jp/)
日清食品株式会社が展開する「カップヌードル」は、代表的なナショナルブランドのひとつで、その名が全国に浸透しています。お湯を入れて3分待つだけという手軽さから、食べたことがある人も多いでしょう。
上白糖
(出典:https://www.mitsui-sugar.co.jp/products/sugar/johakuto.html)
三井製糖株式会社の展開する「上白糖」もナショナルブランドのひとつです。家庭料理に用いる砂糖と言えばコレ、というほどにシェア率の高い商品で固有名詞となっています。
クルトガ
(出典:https://www.mpuni.co.jp/products/mechanical_pencils/sharp_pen/kurutoga/standard.html)
三菱鉛筆株式会社の展開する「クルトガ」は、芯がとがった状態を保つという画期的な機能で話題になったシャープペンシルで、使ったことがある人も多いのではないでしょうか。シャープペンシルの代表的な一角として、全国に知れ渡っています。
持ち運べる!BtoBマーケティング用語単語帳
無料でダウンロードするために
以下のフォーム項目にご入力くださいませ。