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ダニングクルーガー効果とは?原因や陥りやすい人の特徴、対策を解説

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「ダニングクルーガー効果」という心理学の用語をご存知ですか?
ダニングクルーガー効果は、大企業の管理職の方が陥りやすいとされており、自分の能力に関する自己評価を誤ってしまう可能性があります。

今回は、ダニングクルーガー効果に陥ってしまう人の特徴やメリット・デメリット、対策を解説します。

ダニングクルーガー効果とは、能力が低い人ほど自分を高く評価する現象

ダニングクルーガー効果とは、実際の能力が低い人ほど「自分の能力は高い」と評価してしまう認知バイアス、つまり勘違いのことです。逆に、実際は能力が高い人ほど「自分の能力は低い」「自分ができることは他人もできる」と過小評価してしまうインポスター症候群と呼ばれるものがあります。

例えば、「自分は部下を上手くマネジメントできている」と思っていても、社長からすると「まだまだスキルが不足している」と判断されていることがあります。このように、ダニングクルーガー効果に陥ってしまうと、自分の能力を見誤って間違った決断をしてしまったり、自分の能力を高く評価するあまり本当は正しい意見を受け入れることができなくなってしまいます

ダニングクルーガー効果に陥ってしまう人の特徴

自分の能力の不十分さを認識できない人

自分の経験のみから物事を判断してしまう人や、他人の意見を否定する癖がついている人は、他人と比較した際の自分の能力の不十分さを認識できていない可能性があります。自分の知識を他人と比較できないと「自分が何を知らないのかわからない」状態になり、ダニングクルーガー効果に陥りやすくなってしまいます。

他人の能力を推定できない人

自分の能力を客観的に評価するには、他の人がどの程度の能力を持っているのかを推定する必要があります。自分より知識や経験が豊富な人を見抜けると、その人から積極的に学ぶ姿勢を持てるようになります。

また、他人の能力の高さを知ることによって自分の能力を客観的に捉えられ、ダニングクルーガー効果を防げます。

ダニングクルーガー効果のメリット・デメリット

メリット:自尊心を高められる

強すぎるダニングクルーガー効果は「自信過剰」と捉えられますが、適度な場合は自尊心の維持に繋がり、自信を持って積極的に物事に取り組めるようになります。ダニングクルーガー効果を恐れるあまりに自分のことを過小評価して挑戦をためらうよりは、「自分ならできる」と思って果敢に挑む方が結果として良い場合があります。

適度な自信を持って積極的に挑戦を繰り返しているうちに実践的な経験を積むことができます。同時に周囲から客観的なフィードバックを得ることを心がけ、自身の能力を客観的に評価しましょう。まずは自分の能力に限界を定めず、根拠がなくても無知ゆえに自信を持って、困難な課題や新しい事業に挑戦してみましょう

デメリット:自信過剰に陥ってしまう

ダニングクルーガー効果の一番の危険性は、「能力がない人ほど自分を過大評価する」といった自信過剰の状態に陥ってしまうことです。特に組織内に自分より上の立場の人がおらず、外部組織からのフィードバックを得られないような管理職や経営者は要注意です。

自信過剰に陥ることで成長意欲が止まってしまうどころか、自分の欠点に気づいて指摘を受け入れられず、「部下からの信頼を失う」「成長意欲のある部下に抜かされてしまう」「自分は十分に評価されていないと思い込んでしまう」といった危険性があります。また、知識や能力が乏しいため、「自分ができるようなことは他人もできる」という観点が不足し、自分を過大評価してしまう可能性も否定できません。

ダニングクルーガー効果を防ぐ方法

知識や経験を積み、自分の能力を相対的に評価する

自分の能力を正しく評価するためには、他人の能力の高さを把握し、自分のことを相対的に評価する必要があります。そのために、勉強を続けて知識の幅を広げ、他の人と交流して経験を積むことが求められます。これらを通して、今まで知らなかった知識を身につけることができ、次第に自分の能力の高さを客観的に捉えられるようになります。

このような、自分を高次な視点から捉える能力は「メタ認知」と呼ばれ、自分を客観的に捉えて新たな気づきを得るために重要な能力とされています。

自分の評価に対するフィードバックを得る

自分の能力に関する主観的な誤った評価であるダニングクルーガー効果は、他人からの客観的な評価を取り入れると防ぐことができます。つまり、他人から自分の評価や能力に関するフィードバックを聞ける環境にいると、客観的に自分のことを評価でき、ダニングクルーガー効果を防げます。逆に部下を持ち、外部組織から評価を受けることがなく、降格や解雇などの可能性が低い管理職にダニングクルーガー効果はより強く現れます。

これを防ぐために、外部組織などからフィードバックを受ける環境を作ることや、上下関係に関係なく否定的な意見でも受け入れて自らを振り返る意識を持ちましょう

「失敗の原因は自分にある」と考える

自信過剰になっている人は、何か周りでトラブルや問題が起きた際に「周りの人に原因がある」と思い込んでしまいがちです。自分の行動を客観的に振り返って評価できない人は、自分の能力不足に気づけず、ダニングクルーガー効果が加速してしまいます。

自己成長につなげるために、まずは「自分に原因はないか」という考えを持ち、客観的な評価を心がけましょう

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