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リスキーシフトとは|発生要因や回避する方法を紹介

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「リスキーシフト」という言葉はご存知ですか?これは、集団において危険性の高い選択をしてしまう心理のことです。ビジネスではリスキーシフトを回避しなければ、間違った選択をしてしまいます。

今回は、リスキーシフトの意味や起こる要因、ビジネスにおいて回避する方法を紹介します。

リスキーシフトとは、集団になるとリスクの高い選択をしてしまう心理のこと

「リスキーシフト」とは、個人の場合は節度を保った行動がとれる人が、集団になるとリスクの高い選択をしてしまう心理のことです。リスキーシフトは、1961年にアメリカの社会心理学者ジェームス・ストーナーによって提唱されました。リスキーシフトと正反対の言葉に「コーシャスシフト」という言葉があります。これは、集団になるとより慎重に意思決定を行うようになる心理のことです。

このように、集団になるとリスクの高い選択もしくはリスクの低い選択のどちらかに極端によることを「集団極性化現象」と呼びます。

リスキーシフトが証明された実験例

ストーナーは、リスキーシフトを実証するために以下のような実験を行いました。

【実験内容】

  • 1グループ6名の大学生からなる集団を複数作る
  • 各グループに、人生において重大な決断が必要な12個の課題について議論させる
  • それぞれ課題に対して、成功率の違う6個の選択肢から個人・集団で回答を選ぶ
  • 個人と集団の回答の差を数値化し分析する

この実験の結果、個人の回答よりも集団での回答の方がリスクの高い選択をすることが明らかになりました。

さらに、社会心理学者のウォラックとコーガンは、集団で議論をしてもらう対象と個人で回答する対象を分け、回答にどのような変化が起こるのかを詳細に検証しました。この結果、集団の中に元々リスクの高い選択をする人物がいると、この集団もリスクの高い選択をすることが分かりました。さらに、このリスクの高い選択をする人物は、集団の中で人気や統率力が高いという特徴も発見しました。

リスキーシフトの事例

リスキーシフトは、匿名性が高く個人の特定が難しいSNSにおいて、炎上や誹謗中傷を引き起こす原因になる場合があります。また、「リスクは高いけれど自分の国を守りたい」という強い気持ちを持ったリーダーがいる集団では、少しづつリスクの高い結論に向かい、実際に戦争やテロが起こる可能性もあります。

リスキーシフトが起こる要因

責任の所在が曖昧になるため

個人で発言する場合は、責任の所在が自分自身にあるので慎重な発言をします。しかし、集団においては責任の所在が曖昧になるため「失敗をしても誰かが責任を負うだろう」という気持ちが芽生え、リスクの高い発言をしてしまいます。

説得力のある意見に流されやすくなるため

議論する集団の中に発言力が強く牽引力のあるリーダーがいる場合、説得力のある意見に流されてしまいリスキーシフトが起こります。また、議論するメンバー構成がリスクの高い判断をしがちな人に偏っていると、リスキーシフトが起こる可能性も高くなります。

ビジネスにおいてリスキーシフトを回避する方法

極端な発言の影響力を理解させる

ビジネスにおいてリスキーシフトを回避するには、会議の参加者に「集団においては説得力の高い意見に流されやすくなり、リスクの高い選択をしてしまう傾向がある」ということを、理解させておきましょう。また、自分自身やチームのメンバーがリスキーシフトに陥っていないか定期的に確認することも効果的です。

責任の所在を明確にする

会議での議論がリスクの高い選択に向かわないよう、集団で議論する場において影響力の大きい発言に責任を持たせて、責任の所在を明確にしておくことが重要です。例えば、会議の議事録を作成して誰の発言なのか記録を残し、意思決定に関する責任者を決めておきましょう。

批判・反論する人をチームに入れる

会議や討論の場において適切に批判・反論する人をチームに入れるとリスキーシフトを回避できます。チーム内が同調傾向によってリスクの高い意見に賛同してしまっている場合にも、批判・反論できる人がいるとリスキーシフトに対しての抑止力になります。

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