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【基礎知識】ピクト図解とは|メリット・デメリットや書き方を紹介
「ピクト図解」という言葉はご存知ですか?ピクト図解を作成すれば、ビジネスモデルを把握したり共有したりするときに役立ちます。
今回は、ピクト図解を作成するメリット・デメリットや、シンボル記号の意味、基本的な書き方を紹介します。
目次
ピクト図解とは、ビジネスモデルを図解化したもの
ピクト図解とは、ビジネスモデルを直感的に理解できるように図解化したものです。ビジネスの基本要素である「ヒト・モノ・カネ」の流れを、シンボル記号と呼ばれる記号を用い、簡単なルールに従って作成します。誰が(Who)誰に(Whom)何を(What)いくらで(How much)という「3W1H」の関係性をシンボル記号を用いて描くことで、複雑なビジネスモデルでも簡単に理解できるようになります。
ピクト図解の作成には様々な種類のルールがありますが、ビジネスプロデューサーである板橋悟氏が整理し体系化した「ピクト図解®」 が有名です。
(PICTO ZUKAI公式サイト:http://pictozukai.jp/)
ピクト図解に用いるシンボル記号
エレメント
ピクト図解に用いられる「エレメント」とは、ビジネスの基本要素である「ヒト・モノ・カネ」を表した記号のことです。
- ヒト
ビジネスにおいてのプレイヤーのことです。個人の場合は人間の形、法人の場合は建物をイメージした縦長の長方形を用います。 - モノ
ヒトの間でやりとりされる商品・サービスを「○」で表します。 - カネ
ヒトの間でやりとりされるお金を表します。「¥」「$」などお金を表す記号を用います。
さらに、必要に応じて企業名や商品・サービスの名前、金額などを書き足しましょう。
コネクタ
「コネクタ」とは、モノとカネが行き来する流れを表す矢印のことです。2つの矢印を使い分けることで、モノとカネの動きをより意識することができます。
- 販売
モノ(商品・サービス)の流れを表します。矢印先端の三角を黒く塗りつぶして表記します。 - 支払い
カネ(お金)の流れを表します。矢印先端の三角を塗りつぶさない矢印で表記します。
オプション
「オプション」は、ピクト図を見やすくしたり、応用したりするための補助的な記号です。
- タイムライン
時間の流れを表す際に用います。矢印と、その横に「Time」の頭文字をとった「T」を書き添えます。 - まとめ
1人のヒトに対して2つ以上のモノ・カネの流れが発生するときに用います。中括弧を用いて表します。
ピクト図解のメリット・デメリット
メリット:ビジネスの流れが簡単に可視化できる
ピクト図解を利用する1番のメリットは、ビジネスの流れが簡単に可視化できることです。ピクトグラムを用いてシンプルな図を作ることで、誰が見ても「ヒト・モノ・カネ」の流れを直感的に把握できます。また、ピクト図解では認識に差が生まれにくく、第三者とビジネスに関する情報を共有する際に有効です。
メリット:専門的な知識がなくても作成できる
ピクト図解は、直感的に理解しやすいシンボル記号を用いる上にルールも簡単なため、専門的な知識がなくても作成できるというメリットもあります。
また、ピクト図解を作成する際はデータや資料を事前に準備する手間がかからないため、必要に応じて作成できます。
デメリット:事前に記号の意味を共有しておかなければならない
ピクト図解は、記号の意味を事前に共有しておかなければ、相手が理解できないというデメリットがあります。ビジネスモデルを共有する前に、記号や図の説明が必要なことを考慮しておきましょう。
また、ピクト図解を用いて複雑なビジネスモデルを共有すると、抽象的に感じられやすいというデメリットもあります。ピクト図解を利用する際には、自社のビジネスモデルに適しているかどうかを把握しておきましょう。
ピクト図解の書き方
ピクト図解を作成する際は、シンボル記号を用いて以下の「3W1H」を順に組み合わせて図解化します。
- 誰が(売り手):Who
- 誰に(買い手):Whom
- 何を(商品・サービス):What
- いくらで(価格・売上):How much
この時、必ず「モノ」と「カネ」はセットで記入しなければなりません。無料の商品・サービスを提供する場合は、カネの流れを表すコネクタとともに0円と記入し、無料であることを明記しましょう。「誰と誰が」「何をいくらで」取引しているのかを意識し、ビジネスにおいて収益が生まれている状況を把握できるようにすることが大切です。
基本的なピクト図解は、以下のようになります。
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