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イタリアの音楽家から日本のマーケターへ——異色キャリアを持つ現役マーケターが見つめる先

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法人営業・BtoBマーケティングに携わるビジネスパーソンを支えるMusubuライブラリでは、起業家やトップセールス・マーケターにインタビューを行い、働き方や成果を上げるために大切なマインドなどをお伺いしていきます。

今回は、クラウドサーカス株式会社 グロースマーケティンググループ コンサルタントマネージャー兼セールスディレクターである山元様にお話をお伺いしました!

プロフィール

山元 ほるん(やまもと ほるん)
クラウドサーカス株式会社 グロースマーケティンググループ
コンサルタントマネージャー兼セールスディレクター
イタリア国立音楽院出身という異例の経歴から、クラウドサーカス株式会社のグロースマーケティンググループ立ち上げに参画。マーケティング施策立案・コンテンツの企画を得意としている。
現在は国内外のIT企業クライアントを抱え、新人教育やグループのマーケティングを兼任。
パラレルワーカーとしても活躍しており、2020年に音楽家支援のクリエイティブ企業OnWa株式会社を立ち上げ代表取締役に就任(2022年事業を譲渡)、地域課題をテクノロジーで解決するため2021年にオトナリLLC.を設立しCOOに就任している。

イタリアで叶えた第一の夢と、音楽が導くマーケターへの道

「ここで叶えないと後悔する!」指揮者を志し、イタリア留学へ

-まずは、これまでのご経歴を教えてください。

経歴を聞かれると、いつも何から話せばいいのか迷ってしまうんですが、僕は元々は音楽家で、イタリアで指揮者をしていて、今は日本のクラウドサーカスでマーケターをしています。音楽家であり、マーケターである、というのが今の僕です。

-異色のご経歴ですよね!音楽はいつからされてたんですか?

2歳くらいからピアノや声楽、ヴァイオリン…といろいろとやっていました。小学生の頃に「指揮者になる!」と決めて、音大を卒業してすぐにイタリアに行ったんです。ここで夢を叶えておかないと絶対に後悔すると思ったんですよね。

初めてイタリアに行ったときはイタリア語も全然話せませんでしたが、音楽を通してなら会話ができるんですよ。それも嬉しくて。そこから5年くらいかかって、指揮者になりました。

音楽業界の課題解決に向けて始めたマーケティング活動

-マーケティングにはいつから興味を持たれたんですか?

指揮者になってしばらくすると、音楽業界特有の課題が見えてきたんです。というのも、どうしてもクラシックを聴きに来るお客さんは年配の方が多くて、若い子がほとんど来ないんですよね。

そこで、僕が将来トッププレイヤーになったときのためにも、今から若い人たちにもアプローチをしなくちゃ!と思い立ち、毎月イタリアの大学生や若い世代向けにイベントを開催することにしました。お酒と音楽とビュッフェが楽しめる場所を作って運営して、ビラを作って配ったりと、フィールドマーケティングを始めたんです。ターゲットを絞ってスポンサー営業もしましたね。

-それが、マーケティングとの関わりのはじまりだったんですね。

そうなりますかね。あとは、予算がない中でどうやって情報発信して顧客を集めるかを考えて、SNSを使ったデジタルマーケティングなんかもやっていました。Facebookのページを作って、そこにファンを集めてティザー作って流したり、などなど。

マーケティングにどうして興味をもったの?と聞かれると明確なきっかけはないんですが、こうして事業化していく経験を経て、だんだん自分の中に浸透していった感じです。ある意味では必然だったのかもしれません。

異色のキャリアを持つマーケター誕生へ

決め手は「タイミング」と「人の縁」

-イタリアで活動されていたのに、日本に戻ったのはなぜですか?

実はその頃、日本にいる今の妻と遠距離恋愛をしていて、そろそろ結婚も考えたいし…と思ったときに、日本に帰る選択が浮かびました。もともと、イタリアでの目的を達成したら次の国に行く予定があって、色々とオファーも頂いていたんです。その中に日本っていう候補もあって。

そこで、日本に帰るならと、試しに就活をしてみました。何か違うことをしながらでもライフワークとして音楽は続けられる、ということをイタリアで学んでいたので、それもいいかなと。

-たくさんの選択肢がある中で、どうして今の業界に?

僕は、就職するなら絶対に音楽事業をやっていないところにすると決めていました。あとの条件は、新規事業に対してある程度柔軟なところ…つまり既存事業をいくつか確立していて、安定している中で新規事業に取り組めるとか、そのくらいだったんです。

そういった条件で就活をしたときに、当時のスターティアラボ(クラウドサーカスの前身)の小島直樹さんが本当に熱心にアドバイスやサポートをしてくれたんですよ。毎日のように連絡をくれて。そこで「この人がここまで言ってくれるんだったら」と、最初は会社や業界ではなく「人」で選んだんです。つまり、今の僕があるのは小島さんのおかげなんですよね。

イタリアで培ったマインドにも助けられ、礎を築く日々

-転身された当初はどのような感じだったんですか?

最初に配属された先は、新規事業部でした。全く知らないマーケティング用語の飛び交う職場は刺激的でしたが、それはもう大変でしたね。知識もない中、当時は教育体制なんてものもないので、本を読んではわからない言葉を片っ端から調べていったり、自分で外部のセミナーを見つけてはインプットして、ひたすらレポートを書いたりしていました。

ちなみに、この業界に入ってから初めて行ったセミナーは、株式会社才流の澤井さんのセミナーです。Baseconnectさん主催のカンファレンスで、同じセッションでご一緒したときは感慨深いものがありましたね。

-まったく違うことに挑戦するにあたって、挫けそうになったことはありますか?

「Questo è una cosa difficile ma non è impossibile.(難しいけど、不可能じゃない。)」

これは、イタリア人の「面白いと認めてもらっているのに、難しいからやりたくない」というハードワークを嫌う文化を跳ねのけるために、身につけたマインドです。イタリアで音楽活動をしていた頃、提案することに対して「面白いアイデアだけど難しいよ。やめときなよ。」と言われることがたくさんあったんですよね。

でも、難しいというのは、時間がかかるけど実現は可能ということですよね。挫けそうになったときは、そのマインドを思い出して自分を鼓舞しています。これは今でも、組織の中で動くにあたって役立っていますよ。

音楽家でありマーケターであるからこそ、生み出せる考えがある

最新ではなく、最適を。グロースマーケティングが実現する支援

-クラウドサーカスではどのようなお仕事を担当されていますか?

ITまたはSaaSの企業様に特化したマーケティングのコンサルチームに属しています。18人くらいのコンサルタントグループなんですが、その中で僕は7名(2022年5月時点)のグロースマーケティンググループ一課のマネージャーを担当しています。

グロースマーケティングはいろいろ定義されていますが、僕らがやっているのはあくまでBtoBのグロースマーケティング。リードを獲得したい、または、リードはあるけど使い方がわからないというお客様のために、提案から施策実行まで全てをやります。僕はそれを監修しています。

-具体的にはどのようなことをされてるんですか?

デジタルプロセスオプティマイゼーション、つまり「最新のマーケティング手法だけがいいわけではなく、最適なマーケティングをやりましょう」という考えのもとに、クイックウィンを実践しています。

クイックウィンは、効果的で即効性のある施策を打つこと。それを連発していくと、次第にサイクルができあがって、次の成功までのPDCAをどんどん短くしていけるというものです。その手法をもって、売り上げを目標としたデジタルマーケティングや施策展開を行なっています。

音楽活動とマーケティングの相乗効果

-音楽関連のお仕事や活動も、今もずっと続けられているんですよね?

はい。音楽に関しては今、コンサートの企画や演奏家に合わせた作曲をしています。コンセプトに合わせたり、個人のテクニックや手の形に合わせたり、得意な動きをより良く見えるように魅力を引き出して、楽しく表現できることを心がけています。

また、イベント企画や運営、音楽家に特化したデジタルマーケティングの支援も行なっています。音楽におけるマーケティングはまだあまり仕組み化されておらず、開拓していかなくてはいけないため、日々トライアンドエラーを繰り返しながら取り組んでいますね。

-マーケターとしての経験が、音楽活動にも生きているんですね。逆に、音楽家としての経験がマーケターの仕事に生きているなと感じることはありますか?

指揮をするにしても、作曲するにしても、特にヨーロッパでは1つ1つコンセプトを決めないと納得してもらえない場面が多くあります。例えば指揮をするとき、指先を少し動かすだけでも理由が必要で、手首の動きひとつで音が狂う瞬間が出てくる。自分の全ての動きに明確な根拠を持って、全部の音や小節に対して真摯に向き合う必要があります。

そこはマーケティングの施策に関しても同じで、1つ1つどんな根拠や狙いがあるのか、コンセプトは何なのかと定めていく必要があります。もともと自分の動きに根拠を持って動くことが当たり前になっているのは、今の業務にも、新しい考えを生み出すときにも、とても役立っていると思います。

今、見つめる先にあるものとは

沖縄の文化や音楽に貢献する。そのための活動にも力を注ぎたい

-今後の展望を教えてください。

マーケターとしての展望をお答えする前に、まず個人的な展望をいいでしょうか。僕はずっと自分が育った沖縄の文化や音楽のために仕事をしているので、その2つに貢献するのが人生の目標なんです。

僕は芸術の家系に育っていて、実家が沖縄のニシムイと呼ばれる地区にある美術村なんですが、まず、祖父母が昔住んでいた家(アトリエ)を、改めてひとつのアートの拠点にしたいと考えています。

-生まれたときから芸術の世界にいらっしゃるんですね!

そうです。この祖父母の家というのも、当時資材がなかったために、沖縄にある琉球石灰岩という石を積み上げて造られた、沖縄の戦後の建造物の中でも特に古い建物なんです。でも、現代の人にはこういった歴史があることも知られていないじゃないですか。

こういう場所で生まれ育った背景もあって、沖縄のアートの歴史や文化をもっと伝えて、テクノロジーとデジタルでどう貢献していけるかを考えるっていうのが、僕の次の展望です。それが、僕の人生でやりたいことのひとつです。

マーケターとして描く未来は「好きでITツールをえらぶ世界を作る」

-では、マーケターとしての展望は?

マーケターとしては、うちの事業部のビジョンでもある「好きでITツールをえらぶ世界を作る」、これを達成するのが目標ですね。これは去年、グロースマーケティンググループに所属していたメンバー全員で考えてプレゼンをしあって、最終的に事業部長の河内義成が意見を取りまとめて決めたビジョンです。

-具体的には、どういう世界を描いていらっしゃるんでしょうか。

例えばBaseconnectさんの「Musubu」というツールを例に挙げると、「Musubuのことを好きで使い続ける」という方々を増やしたいんです。同じ使うなら、やっぱり好きで使ってもらいたいじゃないですか。

僕たちのコンサルティングサービスを受けている顧客のさらに先の顧客たちが、僕たちの顧客のサービスを「好きでえらぶ」ようになってほしい。目下の目標は、そういう世界を築いていくことです。

もちろん、マーケターとして他にも大きな目標も持っていますが、それはまた別の機会に。いろんな可能性のある未来を考えると、今から楽しみです。

-山元さん、本日はお忙しい中ありがとうございました。

山元さんの所属されているクラウドサーカス株式会社について

クラウドサーカス株式会社では、現在、新たなメンバーを募集されています。
様々な職種で採用活動をされていますので、ぜひチェックしてみてください!

・クラウドサーカス株式会社の採用情報はこちら
https://recruit.cloudcircus.jp/career/

また、インタビューでのお話にあったグロースマーケティングに関して、サービス内容やマーケティング戦略を詳しく知りたい方は、ぜひ資料をご覧ください!

・サービス紹介資料やデジタルマーケティングに関する資料はこちら
https://gmg.cloudcircus.jp/download.html

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