中小企業では、すぐに売上に繋がらない「ブランディング」を後回しにしてしまいがちです。しかし、実際は中小企業こそがブランディングによる恩恵は大きいです。
今回は、中小企業がブランドイメージを向上させるべき理由と、Webでブランドイメージを向上ができる方法について紹介します。
中小企業がブランドイメージ向上を行うべき理由
中小企業の経営者の方の多くは、ブランディングについて「巨額の費用がかかる」「大企業や高級なアパレル会社が行うもの」と考えがちで、遠ざけているのが現実です。
しかし、むしろ中小企業こそがブランドを作り、小規模でも利益を獲得すべきなのです。
では、中小企業がブランディングを行うメリットを紹介していきます。
受注・注文が安定する
他社と差別化できるブランドが自社に無いと、「価格」「納期期間」の点で競合他社が優れている場合、取引が無くなってしまうかもしれません。
しかし、自社のブランドがしっかりと構築されていると、固定客の囲い込みができ、多少の価格差や納期の遅れで取引が無くなることはありません。
価格競争から回避できる
中小企業がブランディングを行っていない場合、自社の商品・サービスを差別化することができず、価格を下げて販売する価格競争に巻き込まれるのがよくあることです。
それを防ぐためにも、自社と他社を差別化するブランディングを行い、自社の商品・サービスに付加価値をつけ、安定した価格で販売できるようにしましょう。
人材確保のコストを削減できる
新卒の就職活動を見ると分かるのですが、学生は知名度の高い会社を希望するため、知名度の高い企業は低コストの広告や宣伝で人材の確保ができます。
しかし、自社にブランドがない企業だと、「そもそも企業自体知らない」「何をしているのか分からず不安である」などの意見から、学生は避けてしまいます。
ブランディングで、一般の消費者やユーザにどのような会社かを広めることで、人材確保のコストを低く抑え、また優秀な人材も確保しやすくなっています。
商品・サービスの宣伝コストを下げる
「ブランディングで既存顧客の囲い込みができる」と上記で述べました。
その効果のおかげで、無理に新規顧客の開拓営業を行わなくても、自社の商品・サービスの売上が安定しているので、プロモーションにかかるコストを抑えることができます。
では、実際にどのようにしてブランドイメージを向上させることが出来るのでしょうか?
ここでは、Webを利用した方法について紹介します。
ブランディングサイトを作成する
「どんな企業であるか」を伝えるコーポレートサイトとは異なり、ブランディングサイトは、消費者に商品・サービスを認知してもらったり、購入の動機を与え、後押しをすることを目的としているサイトです。
マーケット施策の効果測定が可能である
よくブランディングをWebサイトで行うメリットとして挙げられるのは、効果測定が可能になる点にあります。どのページは回遊率が高いのか、逆にどのページで離脱する割合が高いのかを可視化できます。データを可視化することで、どのコンテンツがお客様の反応がいいのか、どのページはお客様にとって見づらいものなのか、判別できます。
では、一体どんなサイトを作成したらいいのかポイントをいくつか紹介したいと思います。
商品の機能性が一目で分かる
UNIQLOのWebサイトでは、モデルの着ている服の機能性が、文字と写真から一目で分かるように作成されています。このように写真と文字を活用し工夫することで、自社商品の機能性についての情報が一目で分かるようにすることができます。
商品やサービス、ショッピングの疑似体験ができる
大塚家具がプロモーションしているバーチャルショールーム(大阪南港支店)のWebサイトがあります。これは、Web上で時間や場所にとらわれることなく、その場に居ながら気軽に店内の様子や商品を視聴することができる、という消費者にショッピングの疑似体験を与えています。
またリニューアルによりECサイトの連動を行い、バーチャルショールーム内での商品の購入も可能になったため、実際に商品を選んで購入することがWeb上でできます。
読者目線でのコンテンツ作成を励む
日立製作所のWebサイトのコンテンツの1つに、自社製品や技術を簡単に紹介しているページがあります。
BtoB製造業では、一般的には知られていない製品や技術が多く存在します。そのため、Web上での読者視点に立ったアプローチが必要です。
サイト内に自社の製品や技術をイラスト形式で分かりやすく紹介し、かつ専門的な用語は極力避けて解説することで、認知してもらうための工夫をしています。
いかがでしたか?
今回はBtoB企業のブランディングについて考えてみました。
実際に人手不足で困ったり、受注先が海外に代わり注文が入らなくなった、
など自社ブランドがないために苦労している企業は多いと思います。
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