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オウンドメディアリクルーティングとは|自社ページによる採用活動の特徴
オウンドメディアリクルーティングとは何かご存知でしょうか。就職採用活動において売り手市場にある現在、優秀な人材を獲得するためには時代に合った採用活動を実施して、企業の魅力を伝える必要があります。
今回は、オウンドメディアリクルーティングの基本やメリット・デメリット、掲載するコンテンツの例を紹介します。
目次
オウンドメディアリクルーティングとは、自社が保有するWebサイトやSNSを駆使する採用活動のこと
オウンドメディアリクルーティングとは、自社が保有するWebサイトやSNSなどを用いて行う採用活動で、自社独自の採用ページを作成します。そもそもオウンドメディア(owned media)とは自社で運営するWebサイトのことを指し、他社が運営する求人サイトに載せてもらう従来の形式と比較して、オウンドメディアリクルーティングと呼ばれています。
オウンドメディアリクルーティングでは、会社概要や業務内容、給与待遇などの決まった項目を埋めて募集要項を掲載してもらうのではなく、独自でコンテンツやページのデザインを考えて公開するため、オリジナリティのある募集ページを作成できます。
オウンドメディアリクルーティングが注目される背景
オウンドメディアリクルーティングが注目される背景には、働き方の多様化や生産年齢人口の減少による採用難、IT技術の発展による求職者の情報収集源の多様化が挙げられます。コロナ禍によりリモートワークが普及し、求職者は居住地と職場の立地に関係なく企業を選べるようになりつつあります。同時に、少子高齢化に伴う生産年齢人口の減少から、優秀な人材はより魅力的な企業で職を得やすくなりました。
それにIT技術の発展が重なり企業は情報を届けやすくなるとともに、求職者は様々な情報を得やすくなっています。そのため、企業は競合との違いを求職者に積極的に発信して興味を持ってもらう必要があり、そういった状況の中でオウンドメディアリクルーティングが重要視されているのです。
オウンドメディアリクルーティングに載せるコンテンツ例
オウンドメディアリクルーティングでは、従来の求人サイトと同様に自社の魅力を知ってもらうこと、加えてミスマッチを防げるよう具体的なイメージを持ってもらうこと、競合と比較して記憶に残りやすいことが非常に重要です。これらを実現するためのコンテンツ例としては、企業の歴史や今後の方針、企業理念に関わる詳細、特徴的な福利厚生や待遇、社長や先輩社員のインタビュー、実際の仕事風景の写真や動画、社内イベントの写真といったものが挙げられます。
オウンドメディアリクルーティングのメリット
入社後のミスマッチを防げる
オウンドメディアリクルーティングでは、求人サイトに掲載するよりも自由度の高い採用ページを作成することが可能です。企業のこれまでの歴史や今後の方針を表す経営理念について詳細に記載したり、働くイメージを具体的に抱けるよう社員インタビューを載せたりすることで、求職者は企業への深い理解を持って入社できます。
そのため、イメージと現実のギャップが生まれにくくなり、入社後のモチベーション低下や離職を防ぐことができます。
採用力の向上を見込める
独自で採用ページを作成する際に、自社のことや欲しい人材を振り返るきっかけが生まれ、ターゲットに対してどのように魅力を伝えれば良いかが明確になります。さらに採用ページを作成した後、これを見た求職者に企業の魅力が伝わったか、その魅力に共感できたか、企業として魅力が足りない部分はどこかをフィードバックしてもらえば、採用ページの内容が洗練されるだけでなく、企業の魅力を増やそうと組織の改善も進めることができます。
そのため、オウンドメディアリクルーティングを実施することは、根本的な採用力の向上にもつながるのです。
長期的なコストを削減できる
オウンドメディアリクルーティングは、採用ページを作成するときに初期費用がかかるものの、求人サイトでかかる掲載料が必要ありません。また、一度完成度の高いページを作成すれば、翌年以降はそれを基盤に改善するだけで十分になります。そのため、長期的なランニングコストを削減できる点も大きなメリットと言えます。
認知度を高められる
オウンドメディアリクルーティングは、自社のオリジナリティを押し出した採用ページを作成するため、求職者の印象に残りやすくなるという特徴もあります。印象に残れば、その人が見るだけでなく口コミによる広がりも期待できます。そのため、求職者の中で認知度を高めることが可能です。
転職潜在層にもアプローチできる
オウンドメディアリクルーティングでの採用ページは、自社で削除しない限り残り続けます。そのため、契約期間が終われば削除される求人サイトと異なり、継続的に求職者へアプローチすることが可能です。これは特に転職潜在層に有効で、いつ転職をしようと考えた場合でも、自社の採用ページを見つける可能性があり、その人たちに初期段階で興味を持ってもらえます。
オウンドメディアリクルーティングのデメリット
短期的な効果は見込みにくい
オウンドメディアリクルーティングでは求人サイトと比較して、採用ページを求職者に偶然見つけてもらえる可能性が低く、作成直後はその効果を見込めません。導入初期は求人サイトと併用して採用ページの認知度を高めることが必要であり、その場合短期的には大きなコストがかかります。
社員の協力が必要である
オウンドメディアリクルーティングでは、求職者により具体的な働くイメージを持ってもらう必要があり、そのためには社員の声を載せることが最も効果的です。個人情報の一部を発信することになるため、社員からの協力を得られるかどうかがオウンドメディアリクルーティングの運営には非常に重要です。
Webサイトの作成・運営に関する知識が必要である
採用ページを求職者に見てもらうためには、SEO対策といったWebサイトの作成・運営に関する知識が欠かせません。どのようなコンテンツを盛り込めば、検索エンジンの上位に入り求職者に見つけてもらえるか、興味を持ってもらえるかを考えるためのWebマーケティングのノウハウが必要です。
そのため、オウンドメディアの経験やノウハウがない場合には、根本的な知識習得から始める必要がある点でデメリットと言えます。
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