データ分析

ABC分析とは?効率的に在庫管理を行う方法を図解付きで解説!

在庫管理を行いやすくするために、商品にランクをつけるABC分析をご存知でしょうか?

今回はExcelを用いた具体的なABC分析の方法と、各ランクに応じた商品の取り扱い方を解説していきます。

ABC分析とは売上などの指標に基づいたランク付けを行うこと

ABC分析(重点分析)とは、複数のデータを、重視する指標で3つに分類する方法です。特に、在庫管理においては売上に応じたランク付けが行われることが多くあります。
ランクの順番がA→B→Cとなることから、ABC分析という名がついています。

ABC分析は在庫管理の他に顧客管理などにも用いられ、売上などの指標でABC分析を行い、ランク付けをして営業戦略などを策定するというように活用できます。

Excelを用いたABC分析の手順

今回の例では、在庫管理を行う際のABC分析の手順をご紹介します。ABC分析の大まかな手順は、以下の通りです。

  1. 全商品の売上や累積売上割合を出す
  2. 累積売上割合の値によってABCの3つにランク分けする
  3. それぞれのランクについて、商品の在庫管理方法を策定する

在庫管理の他にも顧客管理などにもABC分析を用いることができ、顧客の売上でABC分析を行い、Aランクの顧客にはカスタマーサービスを充実し、DMを積極的に発送するといった活用方法もあります。

では、在庫管理における具体的なABC分析の手順を見ていきましょう。

1. 売上と累積売上割合の表を作成する

まず、下図のような商品名と売上を記載した表を作成します。
現在の商品名の順番では分析しづらいので、売上が大きい順に並べるのがおすすめです。下の図のようにB列のデータを選択し、ホームから「並び替えとフィルター」→「降順」を選択することで並び替えることができます。

次に、累積売上割合を含めた表を作成します。下の図のように、累積売上高と累積売上割合の欄を作成します。
累積売上高は下図左の黄枠内の数式を入力し、オートフィル機能を使用することで、簡単に完成します。

累積売上割合は下図左の黄枠内の数式を入力し、オートフィル機能を使用することで、累積売上高と同様に完成します。
もし、累積売上割合の小数点以下が表示されない場合は、セルを右クリック→セルの書式設定→表示形式内の分類で「数値」を選択→小数点以下の桁数を「1」にすることで、図のような表示になります。

これで、ABC分析に必要な売上と累積売上割合の表が完成しました。

2. 表をもとにランク付けとパレート図の作成を行う

突然、パレート図という言葉が出てきましたね。手順の説明を行う前に、パレート図の説明をしていきます。
パレート図とは、下の図のように降順に並べた棒グラフとその累積構成比を表す折れ線グラフの2つを組み合わせたグラフのことです。品質保証の分野で主に用いられていましたが、在庫管理の分野でも用いられています。

在庫管理の際にパレート図を作成するメリットとして「項目の大きいものがひと目で判断できる」「重点を置くべき商品がわかりやすい」などが挙げられます。また、データだけで説明するよりわかりやすいため、プレゼンテーションなどでより説得力をもたせることができます。

それでは、次の手順の説明に移ります。
今回、下の表に示した条件でABCのランクを付けます。

累積売上割合 ランク
0%〜70% A
70%〜90% B
90%〜100% C

ランク付けを行う際には、IF関数での判定もしくはVLOOKUP関数を用いる方法があります。今回は、VLOOKUP関数を用いた判定方法を紹介します。

今回の表では、E2のセルに「=VLOOKUP(D2,$G$2:$J$4,4,TRUE)」 という関数を入力すると、ランク付けを行うことができます。

後はオートフィル機能を用いることで下図のようにABC分析が完了します。

最後に、パレート図の作成を行います。パレート図には売上と累積売上割合を使用します。商品名と売上、累積売上割合を選択し、「挿入」→「組み合わせ」→「集合縦棒-第2軸の折れ線」を選ぶと下のようなパレート図が表示されます。

あとは、商品のランクに応じてグラフのデータ部分を囲むなどを行い、どの商品がどのランクかを一目でわかるようにしておきましょう。下はその一例です。

ABC分析を用いた在庫管理の方法

では、ABC各々のランクに応じて商品の在庫をどのように管理すべきかを説明していきます。

Aランクの商品は品切れを起こさないよう十分な在庫を確保する

売上の大部分を占めるAランクの商品は、店にとって重要な商品であるため、品切れを起こさないように十分な在庫を確保しましょう

また、店頭ではポップを置いたり、商品スペースを大きく確保する、ECサイトでは特集ページを設けるなどして、さらなる売上の増加を狙いましょう。

Bランクの商品は在庫を切らさない程度の発注頻度を保つ

Bランクの商品はAランクには及ばないものの、ある程度の売上を出している商品です。商品の取り扱いスペースは小さめにし、在庫を切らさない程度の頻度で発注を行っておきましょう

また、Bランク商品と関連性の高いAランク商品を一緒に陳列するクロスマーチャンダイジングを行うことで、売上増加を狙うことも可能です。

例えば、Aランクの商品がビール、Bランクの商品がおつまみ類とすると、ビールの近くにおつまみコーナーを設けることで、おつまみの売上を増加させることが可能です。

Cランクの商品は実店舗では取り扱わず、ECサイトでは在庫を確保する

Cランクの商品は店舗とECサイトでは大きく扱いが異なってきます。店舗の場合、店頭での販売や在庫の確保を行わず、取り寄せのみにするなどしましょう。

しかし、在庫管理にかかるコストが小さいECサイトの場合、Aランク商品の総売上よりも、その他の商品の総売上の方が大きいというロングテール理論により、Cランクの商品の在庫は切らすことのないように定期的に発注を行う必要があります。

ロングテールについての記事もぜひご覧ください。

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まとめ

いかがでしたか?

ABC分析を行って適切な在庫管理を行い、ランクに応じて商品の取り扱い方を変え、売上増加を狙いましょう。

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