マーケティング戦略

ニッチ戦略のメリット・デメリットと成功事例を解説

ニッチ戦略、という言葉をご存知ですか?
耳にしたことはあっても、実際にどのような戦略なのか分からないという方もいるのではないでしょうか。

今回はこのニッチ戦略について、そのメリット・デメリットや成功した事例を紹介します。

ニッチ戦略とは、他社との競合が起きない市場の隙間を狙う戦略のこと

他社との競合が起きないような隙間(ニッチ)となる市場を狙い、そこで優位なシェアを獲得するというのがニッチ戦略です。すでに他社が参入している市場との棲み分けを行う意味で、その市場でトップシェアを持つリーダー企業と戦わない戦略であるといえます。

差別化戦略との違い

差別化戦略は、競争優位性を得るために競合他社との違いをアピールするという戦略です。ニッチ戦略がリーダー企業と戦わないための戦略であるのに対し、差別化戦略はリーダー企業と戦ってシェアを獲得するための戦略であるといえます。

ニッチ戦略のメリット

ニッチ市場には競合他社が存在せず、独占的な地位を築くことができるため、特有のメリットが存在します。

市場での収益を独占できる

ニッチ市場には競合する製品・サービスが存在しないため、高い価格を設定しても顧客が競合他社に流れていくということが起こりえません。よって、ニッチ市場では収益を独占し、高い利益率を上げることが可能です

企業の知名度が上がる

ニッチ市場での事業に成功した場合、その企業は当該分野での先駆者となります。そのため顧客やメディアなどからの注目度も高く、高い知名度を得ることができます。知名度の向上は、ブランドイメージの浸透や新規取引先の獲得にも繋がります。

ニッチ戦略のデメリット

新たな市場を開拓するニッチ戦略には市場独占によるメリットがありますが、もちろんデメリットも存在します。

選んだ市場が成長しない可能性がある

ニッチ戦略の対象となる市場は、限定的で小規模なものであることが多いです。また、ニッチ戦略ではこれまでになかった製品・サービスを提供することになるため、顧客に受容されないことも考えられます。

よって、収益化できるほどに市場が成長せず、投資に見合った利益が回収できな可能性があります。

市場が成長すると他社が参入してくる

また、ニッチ市場であっても規模の拡大に伴って他社が参入してくる可能性もあります。そうなった場合、ニッチ市場でも競合が起きて独占的な地位が崩れるため、高収益を維持するには差別化戦略が必要になるといえます。

ニッチ戦略の成功事例

ニッチ戦略の対象となる市場の隙間にも様々なものがあり、どのような隙間を狙うかに応じた戦略が存在します。

特殊なニーズを突いたタカラベルモント社

特殊なニーズの存在する市場を狙い、それに応えることで限定的な市場でシェアを獲得したのがタカラベルモント社です。

タカラベルモント社は理容・美容機器メーカーで、理容・美容院で使用される椅子に特化することで圧倒的なシェアを獲得しました。

市場の小規模さに着目したタマス社

リーダー企業が参入するには市場規模が小さく、収益化が難しいと判断された市場をあえて選択することで利益を獲得したのがタマス社です。このような市場規模におけるニッチをボリューム・ニッチと呼びます。

タマス社はラケットやラバーなどの卓球用品の製造に特化した結果、シェアを獲得しており、のちにスポーツ用品メーカーのミズノ社が卓球用品に参入してからもその地位を維持しています。

ニッチ市場を創出したフェラーリ社

生産・供給量をコントロールすることで意図的にニッチ市場を創出し、独占的な地位を築いたのがフェラーリ社です。これは限定量ニッチと呼ばれています。

フェラーリ社には「需要よりも一台少ない数をつくる」という社訓があり、製品に希少価値を付けることによって高級スポーツカーというニッチ市場を生み出したといえます。

ニッチ戦略の事例については、次の記事も参考にしてみてください。

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まとめ

いかがでしたか?

経営戦略というと他社との勝負がイメージされることが多いですが、戦わない戦略を選ぶのもいいかもしれませんね。

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