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ビジョンステートメントとは?ポイントや作成の手順を解説
ビジョンステートメントという言葉をご存知ですか。ビジョンステートメントは企業の在り方を表現する文章の1つで、目指す方向性を決めるものです。
この記事では、ビジョンステートメントの意味やポイント、作成の手順について解説します。
目次
ビジョンステートメントとは、企業の目指す理想像を文章化したもの
ビジョンステートメントとは、企業の目指す理想像であるビジョンを簡潔に文章化したものを指します。ビジョンは企業の目指すべき未来や実現したい理想像のことで、企業の方向性を決めるものです。ビジョンステートメントを作成することにより、ビジョンが社内で共有できるため、従業員の日々の行動指針が明確になり、ビジョンの実行につながります。
有名企業のビジョンステートメントには、以下のようなものがあります。
- ファーストリテイリング:「服を変え、常識を変え、世界を変えていく」
- Nike:「人間の可能性を向上するために、すべてをかけて挑戦する」
- Facebook:「世界の絆を強める」
ミッションステートメントとの違い
ビジョンステートメントは、目標や理想像といった企業の未来について文章化したものです。一方でミッションステートメントとは、企業と社員が共有する価値観や行動指針となるミッションを具体的に文章化したものを指し、企業の現在について表現しているという点でビジョンステートメントと異なります。
ミッションステートメントについては以下の記事も参考にしてみて下さい。
ビジョンステートメントのポイント
従業員の意欲を向上させる内容であること
ビジョンステートメントは、企業全体で取り組めるものでなくてはいけません。そのため、ビジョンステートメントを社内で共有した際に、従業員がビジョンの達成に意欲的になれるような内容であることが大切です。
野心を感じさせる内容であること
ビジョンステートメントを簡単に達成できる内容にしては意味がありません。組織全体が協力して取り組む必要性を感じられるような、野心的な内容であることが大切です。
現実的な内容であること
ビジョンステートメントが野心的であったり、従業員の意欲を向上させるものであることは大切ですが、あまりにも現実的でない内容では共有しても従業員は積極的に取り組めません。実現可能な内容であれば、達成に向けた戦略も立てやすくなります。
ビジョンステートメントの作成手順
1. 作成するメンバーを明確にする
ビジョンステートメントを作成するにあたり、まず作成に携わるメンバーを明確にします。作成メンバーを決めておくと、アイデアがまとまらずなかなか決定に至らないという事態を回避できます。
また、作成メンバーにはあらゆる部門の従業員を参加させることで、より幅広い意見を取り入れられるほか、完成してから効率よく共有できます。
2. 自社の理想像を考える
作成メンバーを決定したら、自社の理想像を考えます。企業の原点や基本理念を見つめなおしたり、ブレインストーミングをして目指したい企業像に関するアイデアを出したりして、ビジョンのためのキーワードを書き出していきます。このとき、間違っているかどうかは関係ないので、積極的に参加しアイデアを出してもらうことで、よりよいビジョンステートメントへの作成へとつながります。
ブレインストーミングについては以下の記事も参考にしてみてください。
3. 理想像を文章化する
書き出した理想像のアイデアの中から、重要なキーワードを選んでまとまりのある文章にします。このとき、専門用語などを用いずシンプルな表現になっていること、内容が具体的でイメージできるものであることが大切です。また、従業員の意欲を向上させられる内容であるか、野心的過ぎて非現実的な内容になっていないかについても確認しましょう。
4. 社内で共有し、修正する
文章化したものを修正し、ビジョンステートメントとして完成させたら社内で共有します。従業員がビジョンステートメントを理解できているか、共感しているか、といった反応を確認し、必要に応じて修正していきます。また、ビジョンステートメントは変更してはいけないものではないので、作成後も企業の成長とともに改善していくことが大切です。
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