「アウトカム」という言葉はご存知ですか?マーケティングにおいてよく使用される言葉ですが、意味がよく分からないという方もいらっしゃるのではないでしょうか。
今回は、アウトカムの意味やインプット・アウトプットとの関係性、アウトカムを得るためのポイントを紹介します。
目次
アウトカムとは、主体的な行動により得られた成果や結果のこと
アウトカム(outcome)は、主体的な行動によって生み出された結果や成果、結論や効果のことです。
また、臨床研究における治療や予防など医療現場において得られる結末もアウトカムと言います。医療現場におけるアウトカムの主なものには、合併症の発生率や再発率、死亡率や治療による臨床上の成果などがあります。
この記事では、ビジネスにおけるアウトカムについて紹介します。
アウトプットとの違い
アウトプット(output)とは、自分の中にある知識や経験、情報を基に成果を生み出すことです。コンピューターでは「出力」という意味で用いられます。
アウトプットが「出力結果」であるのに対して、アウトカムは「出力結果を基に得た成果」であり、主体的な行動により生み出された成果や結果かどうかという点で異なります。
例えば、市場について分析したデータなどの結果はアウトプットであり、そのデータをもとに製品改良して売り上げが増加した、という成果はアウトカムと言えます。
アウトプットの詳細は、以下の記事をご参照ください。
アウトプット・インプットとアウトカムの関係性
アウトプットの対義語にインプット(input)という言葉があります。インプットは、自分にとって必要な情報を、経験を通して吸収するという意味です。コンピューターでは、データを内部に取り込む「入力」として使用されます。
経験を通して自分に必要な知識を得ることである「インプット」とインプットから得られる成果物である「アウトプット」、アウトプットを基に得た成果である「アウトカム」の関係性は密接であると言えます。目標とするアウトカムを変更すると、インプットとアウトプットも連動して変わるという点を認識しておきましょう。
インプットの詳細は、以下の記事をご参照ください。
ビジネスにおいてアウトカムを得るためのポイント
目標となるアウトカムを明確に設定する
アウトカムを得るためには、まず目標を具体的に設定することが必要です。どのような結果を求めているのか、そのために何が必要なのかを明確にしなければなりません。
アウトカムを得るためには、まず目標とするアウトカムを理解し明確にしましょう。そうすると、アウトカムに必要なインプットやアウトプットが明確になり価値のある行動を起こせるのです。目標を明確に設定できれば、次に目標を達成するために何が必要なのかをプランニングしましょう。
ターゲットを絞り込む
アウトカムを得るには、限られたリソースで商品やサービスを作るためターゲットを絞り込みましょう。ターゲット層を明確にすることで、商品やサービスの精度が上がり、顧客の満足度向上につながります。
ニーズを把握する
次に、ターゲット層が持っているニーズを把握しましょう。ニーズが把握できると、効果的な施策の立案につながります。
アウトカムは、自分で生み出さなければならない
インプットやアウトプットは第三者へ依頼しても得られますが、アウトカムは自分自身でなければ生み出すことができません。具体的には、施策の立案や数値分析は第三者へ依頼しても得ることができます。しかし、これはアウトプットに過ぎず、アウトカムにつなげなければ意味がありません。施策についての考えや分析結果を基にアウトカムに結び付けることが重要です。
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