この記事は 3 分で読めます

メンター制度とは|目的やメリット、導入ステップを解説します

URLをコピーする

メンター制度の役割やメリットについてご存知ですか?メンター制度は多くの企業に取り入れられており、若手社員の育成や定着率向上に貢献する制度です。

今回は、メンター制度の目的やメリット、導入ステップを解説します。

メンター制度とは、若手社員の精神面での悩みに対し先輩社員が1対1でサポートする制度のこと

メンター制度とは、若手社員の精神面での悩みに対し先輩社員が1対1でサポートする制度のことです。メンターとは「よき指導者・助言者」を意味し、仕事やキャリア形成の面で手本となり、指導・助言をする人を指します。多くの企業では、年齢の近い先輩社員が入社歴の浅い新入社員に対してメンタリングを行います。

また、メンターとペアになり指導を受ける後輩のことをメンティーと呼びます。

メンター制度を導入する目的

メンター制度が必要とされる背景に、若手社員の離職率が増加傾向にあることが挙げられます。この背景には、気軽に仕事の悩みを相談できる先輩社員がいなかったり、競争意識の高さから同期とうまく関係性を築けずに孤立してしまったりという課題があります。

こうした背景から、メンター制度を導入して社内のコミュニケーション活性化や社内体制の改善に活かし、社内に安心できる居場所を作ることで若手社員の離職を防止する動きが広まっています。

エルダー制度との違い

メンター制度とよく比較されるものとして、エルダー制度があります。エルダー制度はOJT制度の一環で、業務上のサポートに重点を置いています。そのため、業務上のみならず、精神面でのケアも担当するメンター制度と異なります。メンター制度は精神面での悩みや人間関係の悩みなど、支援の幅が広いのに対し、エルダー制度はあくまで業務上の相談に留まる点が特徴です。

また、メンター制度はメンティーとは別の部署の先輩社員がメンターとなり指導を行いますが、エルダー制度では同じ部署の先輩社員が担当するという点でも違いがあります。

OJT制度について詳しく知りたい方は、こちらの記事をご覧ください。

合わせて読みたい記事
OJT研修のやり方とは?メリットや研修を行う際のポイントも紹介OJT研修という言葉を聞いたことはあっても、具体的にどのような研修であるのかや、研修を行う際のポイントまでは知らないという方もいらっしゃ...

メンター制度を導入するメリット

メンティー側|悩み・不安を解消できる

メンティー側のメリットとしては、先輩社員であるメンターに相談することで悩み・不安を解消できるという点が挙げられます。メンターは別の部署の先輩社員が担当する場合が多く、直属の上司には相談しづらい内容でも相談でき、悩み・不安を解消して自身のキャリア形成に活かすことができます。

メンター側|後輩の支援を通じて成長できる

メンター側のメリットとしては、後輩社員であるメンティーへの支援を通じて成長できる点が挙げられます。人に教えることで、自分のことを見つめ直す機会や新たな視点を持つきっかけになります。また、メンターとなった社員には後輩社員に見られているという意識が芽生え、手本となれるよう、日々の仕事に対する責任感が強くなります。
さらに、将来多くの部下を持ったときに、メンターとして後輩を指導した経験を活かして部下をマネジメントすることもできます。

メンター制度の導入ステップ

1. メンター制度の運用ルールを設定する

メンター制度を導入するにあたり、運用ルールを設定しましょう。ルール化すべき主な項目は以下の通りです。

【必須で決めておくべき項目】

  • 守秘義務
    メンタリングの内容を同意なく第三者に口外しないこと
  • 相談窓口
    解決できない問題が発生した場合や、メンターとメンティーの相性が合わない場合などに相談できる窓口について
  • 実施時刻
    就業時間内・就業時間外どちらで行うのかなど実施時間について

【任意で決める項目】

  • 実施期間
  • 実施頻度
  • 1回あたりの実施時間
  • メンタリングの内容
  • 手段・場所
  • 進捗の確認方法
  • 費用負担

2. メンターとなる社員を選出する

メンター制度の運用ルールが決まったら、メンターとなる社員を選出しましょう。メンターには、自社でメンター制度を実施する目的に合っていて、メンターとしての適性がある人が好ましいでしょう。仕事に熱心で口が堅く信頼できる人柄か、後輩社員の相談に乗ることが得意かなどの基準をもとに、慎重にメンターを選出します。

メンターの選出には、人事担当者が組み合わせを考える「アサインメント方式」と、メンティーがメンター候補者リストから直接選ぶ「ドラフト会議方式」の2種類があります。

3. メンターとメンティーのマッチングを行う

次に、メンターとメンティーのマッチングを行いましょう。選出したメンターのリストから、メンティーとの相性を考慮してマッチングを行います。社員数が多く、メンティー1人ひとりの性格を把握するのは難しい企業の場合には、他部署であっても同じフロアで勤務する社員同士など、メンターとメンティーが顔を合わせやすい組み合わせが好ましいでしょう。

4. メンタリングの計画を立てる

マッチングが終わったら、メンタリングの実施計画を立てましょう。メンタリングでは、対話による気づき・助言を通して自発的な成長を促すことが重要です。メンタリング計画はメンティーによって異なります。メンターが主体となって引っ張るのではなく、メンティーの気持ちに寄り添い、後ろから成長を促せるような計画を立てましょう。

ダウンロード ダウンロード
ダウンロード

今さら聞けない、営業マネージャーが知っておくべきKPI・KGI

無料でダウンロードするために
以下のフォーム項目にご入力くださいませ。

経営・マネジメントおすすめの記事

2023年9月4日

【厳選】請求書電子化サービス6選|メリットや確認すべきポイントも解説

2020年3月12日

魅力的なブランドコンセプトとは?事例や作る際のポイントを紹介!

2018年8月8日

無料のグループウェア5選!求める機能に応じて選ぼう