この記事は 2 分で読めます
D&Iとは|取り組むメリットや推進するために必要なことも解説
D&Iという言葉を聞いたことはありますか?近年注目されている考え方で、取り組むことで企業に様々なメリットがあります。
今回はD&Iの概要や取り組むメリット、推進に必要なことを解説します。
目次
D&I(ダイバーシティ&インクルージョン)とは、多様性を認識、受容、尊重し、個人の力を活かせるよう目指すこと
D&Iは「ダイバーシティ&インクルージョン(Diversity&Inclusion)」の略です。ダイバーシティは「多様性」「相違点」、インクルージョンは「受容」「包含」を意味します。つまりD&Iとは、企業で働く人材の性別や国籍、年齢などの多様性を認識、受容、尊重し、個人の力を活かせるよう目指すことを意味します。
日本では導入が遅れている
日本ではD&Iの導入が遅れているとされており、その原因の一つに、「メンバーシップ型雇用」を採用している企業が多いことが挙げられます。メンバーシップ型雇用とは、採用時に業務内容や勤務地などを限定せず、採用後にそれぞれ振り分ける方法です。メンバーシップ雇用では、専門性のある人材よりも幅広い知識・技術を持った人材が求められます。
この雇用方法は高度経済成長期から採用されており、大量の人材を一括採用し、退職者が出ても配置転換で補えるよう人材育成をしていました。結果として、メンバーシップ型雇用を採用している組織では同じような属性・価値観・勤務形態の人材が集まるようになります。高度経済成長期が終わっても、日本ではメンバーシップ雇用を採用している企業が多いため、D&Iの導入が遅れているのです。
D&Iに取り組むメリット
イノベーション創出が促進される
同じような考え方の人材だけでは、従来の商品・ビジネスからの脱却は難しいでしょう。しかし、D&Iの推進によって多様な考え方を持つ人材が集まれば、さまざまな角度から物事を見て意見を交わすことができるようになるため、今までにないイノベーションが生まれるきっかけになり、新規事業の創出や新たな層の顧客獲得につながる可能性があります。
優秀な人材確保や離職率の低下につながる
D&Iを推進している企業の特徴に、お互いを尊重する風土や働きやすい制度が整っていることなどがあります。こういった企業には優秀な人材が集まりやすい上、既存の従業員の離職率が低下するというメリットもあります。
従業員のエンゲージメント向上につながる
D&Iの推進は、会社が従業員を大切にしているという姿勢を示せるため、従業員エンゲージメントの向上につながります。また、D&Iの考え方をもとに従業員をそれぞれの適正に合った仕事に従事させることで、業務にやりがいを感じ、満足度の向上につながるでしょう。
D&Iを推進するために必要なこと
働き方改革に取り組む
様々な立場、状況の人が働けるように、働き方改革に取り組むことが重要です。フルタイムや残業前提、業務内容に関わらず出社必須などの条件では、限られた人しか働けません。
業務内容によっては難しいものもあるでしょうが、出来うる限り対応できるよう、ルールを見直す努力をすることが大切です。
従業員にビジョンを共有する
D&Iを推進する際には、企業の雰囲気や働き方が大きく変化する場合があります。従業員に不安を抱かせないよう、なぜD&Iを推進するのか、どのような姿を目指すのかといった点について、実行に移す前に丁寧な説明を行うことが大切です。
企業内の意識改革を推進する
多様な人材を採用する際は、企業内の意識改革が必要な場合もあります。「アンコンシャスバイアス」という概念があり、これは性別や年齢、人種などに対して無意識下で偏見を持つことを指します。例えば、「女性は細やかな気配りができる」「男性は力仕事が得意」「アメリカ人はおおらか」などがこれに当たります。
こうした偏見をもっていると、職場内での人間関係のトラブルやハラスメントにつながりかねません。アンコンシャスバイアスを外すためのトレーニングを用意するなどして、企業内の意識改革を推進しましょう。
アンコンシャスバイアスについて、詳しくは以下の記事で解説しています。
組織内で積極的に対話の機会を持つ
多様な人材が能力を発揮するためには、意見の言いやすい、心理的安全性の高い組織にする努力が必要です。そのためには、組織内で積極的に対話の機会を持つようにしましょう。例えば、チャットツールなどで雑談専用チャンネルを作る、ビデオ通話での1on1を積極的に行うなど、業務に関係のないカジュアルコミュニケーションを活性化させる方法が有効です。
今さら聞けない、営業マネージャーが知っておくべきKPI・KGI
無料でダウンロードするために
以下のフォーム項目にご入力くださいませ。