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【例文付】ビジネスでの「承知しました」の使い方は?類語5つも解説

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ビジネスにおける「承知しました」の正しい使い方はご存じですか?
今回は「承知しました」のビジネスにおける使い方や、混同されやすい表現について解説します。

「承知しました」は目上の人に対して使える適切な返答

「承知」には「事情をわかっていること、承諾すること」などの意味が含まれるので、「承知しました」は「事情を把握しました」「要求を聞き入れました」などの意味を持ちます。

したがって、「承知しました」は目上の人にも失礼がなく、ビジネスメールや会話、取引先とのやり取りにも使える適切な返答とされています。

【類語】承知いたしました

「承知いたしました」は「承知しました」のさらにへりくだった表現です。
一見、二重敬語のように見えますが、「承知する」は敬語ではないため、使用しても問題はありません。

「承知しました」より更に自身を下げる表現であるため、接客時や来客対応時などに使用されます。一方で、社内の人や身内などに対して使用すると、多少固すぎるイメージを与えてしまうこともあります

【類語】承りました

「承りました」は謙譲語の「承る」を丁寧にしたもので、「要望を聞き入れ、責任をもって引き受けます」というニュアンスを持ちます。

仕事の依頼をされたときの返答として使われるほか、企業の役員などの相手に対する丁寧な返答としても使われることがあります。

「承知しました」を用いた例文

「承知しました」は相手との会話の文脈によって異なる意味を持つことがあります。相手との認識の差が生まれないように、気をつけて使用しましょう。

日程の変更などの相談事に対する「承知しました」

業務上の連絡や相談事に対して「承知しました」を使用した場合、「理解しました」「把握しました」という意味になります。

【例文】
次回の会議の日程についてですが、来週の火曜日に変更してもよろしいでしょうか。
→会議の日程変更の件、承知しました。

さらに「それでは来週の火曜日によろしくお願いいたします。」などの文を加える事によって、認識の違いや伝達ミスを防ぎ、正しく内容を把握したことを示せます。

相手からの要望や命令に対する「承知しました」

「承知」という言葉には「承諾した」という意味が含まれているため、仕事の依頼や要望に対して「承知しました」と返答すると、「仕事を引き受けました」という意味になります。

【例文】
〇〇株式会社の案件ですが、来週までに見積書を作成してもらえますか。
→見積書作成の件、承知しました。

この例文の場合、「業務の概要を理解し、引き受けました」という意味になります。そのため、「業務は引き受けないが、大体の内容は確認しました」というつもりで「承知しました」を使ってしまうと、トラブルに発展してしまいます

依頼された業務を引き受けたことを強調したい場合は、「見積書作成の件、承知しました。作成次第、ご連絡を差し上げます。」のように、1文を加えましょう。これにより、認識がズレることを防げます。

「承知しました」と混同されやすい表現

「かしこまりました」は適切

「かしこまりました」は「要望や決定事項を受け入れた」ことを丁寧に表している表現です。

目上の人に使う表現としては問題ないとされていますが、相手によっては多少堅苦しいと感じてしまうこともあります。そのため、「かしこまりました。当日はよろしくお願いします。」などのように一言加えることもよいとされます。

「了解いたしました」は避けたほうがよい

「了解いたしました」は、「理解した」という意味の「了解」に、謙譲語の「いたす」がついているため、本来であれば目上の人に使用しても問題がない表現です。

しかし、かつて『「了解いたしました」を目上の人に使うのは失礼だ』という考えが提唱されたため、現在では「目上の人には使わないほうがよい」とされています。万が一を考え、相手に不快感を与えないためにも避けたほうが安全です。

一方で、同僚や部下などに使うのは問題はありません。

「了解しました」は不適切

「了解いたしました」と同様に「了解」という表現を失礼と捉える人がいることと、「了解いたしました」より砕けた言葉遣いであるので、目上の人に使用することはできません

理解ができたことをすこしカジュアルに表現しているため、同僚や部下に使用する分には問題ありません。

「了解しました」について、詳細を知りたい方は以下の記事を参照してください。

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まとめ


いかがでしたか?

今回は、ビジネスでの「承知しました」の使い方や、類似した返答を紹介しました。使用する表現によっては、意図せず相手に失礼だと思われてしまうことがあります。

この記事を参考に失礼のない返答を心がけましょう。

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