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キャッシュフローとは?利益との違いや種類についても解説
キャッシュフローという言葉を聞いたことはありますか?聞いたことはあっても、具体的にどういったものなのかイメージしにくい方もいるのではないでしょうか。
今回は、キャッシュフローの意味や利益との違いについて紹介します。
目次
キャッシュフローとは、一定期間内の資金の流れのこと
企業活動により、会社に現金などのキャッシュ(資金)が入ってくることを「キャッシュイン」、キャッシュが出ていくことを「キャッシュアウト」といいます。
そしてキャッシュフローとは、一定期間内のキャッシュインとキャッシュアウトとの差で表される、資金の流れのことをいいます。
キャッシュフローを把握することで、資金の増減を通して、会社の経営状態を把握することができます。
キャッシュフローと利益は必ずしも一致しない
例えば、100円で仕入れた商品を160円で販売するとします。
利益は、将来的に見込まれる金額を含んだ収益と、売り上げた商品の原価や広告掲載費用などの経費との差で表されます。
そのため、利益は160円の収益から100円の原価を引いた60円です。
それに対しキャッシュフローとは、一定期間内で、手元にある収益と、支払った原価や広告費などの経費との差で表されます。
そのため、商品の売上があっても、代金が回収できていない状態でキャッシュフローの計算を行った場合、収益は0円となり、キャッシュフローは−100円と表されます。
このように、利益とキャッシュフローは必ず一致するとは限らないのです。
キャッシュフロー計算書とは、企業活動に伴うキャッシュの増減を表す表
キャッシュフロー計算書とは、企業が保持しているキャッシュの増減を表した表のことです。企業のメイン事業だけでなく、それ以外の様々な分野で行われたキャッシュの増減も表しているので、企業の経済状態を把握するためにとても重要な表です。
上場企業は、株主や投資家など、社外の人に対して経営状況を伝えるために、キャッシュフロー計算書の作成が法律で義務付けられています。
キャッシュフロー計算書の項目
営業活動でのキャッシュフロー
キャッシュフロー計算書に記載されている項目の1つ目が「営業活動でのキャッシュフロー」です。
これは、商品の仕入れや販売利益、人件費や広告費といった経費の支払いなど、本業においての資金の流れを表した項目です。
「営業活動でのキャッシュフロー」がプラスだと、企業の経営状態が順調であると言えます。
「営業活動でのキャッシュフロー」には、以下の項目が含まれています。
・税引前当期純利益
・減価償却費
・従業員への給与
・役員報酬
・売上債権の増減額
・棚卸資産の増減額
・仕入債務の増減額
・法人税等の支払い額
・その他の資産や負債の増減額
投資活動でのキャッシュフロー
「投資活動でのキャッシュフロー」とは、会社の固定資産や投資、有価証券などによるキャッシュの増減を表したものです。
固定資産とは、工場やオフィスなどの建物、会社で使用する機材などの有形固定資産のほか、無形固定資産であるコンピューター内のソフトウェアなどのことをいいます。
キャッシュフロー計算書では、新たな設備の購入や、投資活動を行った場合はマイナス、設備を売却した場合はプラスで表されます。
「投資活動でのキャッシュフロー」には、以下の項目が含まれています。
・固定資産の取得、売却による増減
・投資有価証券の取得、売却による増減
・定期預金の預入、払戻による増減
・現金などの貸付、回収
財務活動でのキャッシュフロー
「財務活動でのキャッシュフロー」とは、会社を運営するための資金調達や返済、株主への配当金などによるキャッシュの増減を表したものです。
投資家からの出資や借入など、企業活動を行うために、本業以外で得たキャッシュは、「財務活動でのキャッシュフロー」に区分されます。
借入などで資金を調達した場合はプラス、借り入れた資金を返済した場合はマイナスで表されます。借り入れた資金は返済する必要があるため、「財務活動でのキャッシュフロー」の項目がプラスであっても、必ずしも会社の経営状態がいいとは限りません。
「財務活動でのキャッシュフロー」には、以下の項目が含まれています。
・短期借入金の純増減額
・長期借入金の借入や返済による増減
・配当金の支払額
・社債の発行や償還による増減
フリーキャッシュフロー
企業活動で得た資金のうち、自由に使うことができる金額を表したものです。
フリーキャッシュフローは、以下のような計算式で表すことができます。
フリーキャッシュフロー=営業活動でのキャッシュフロー+投資活動でのキャッシュフロー
本業での利益(=営業活動でのキャッシュフロー)で、投資した金額を回収できている場合、残った金額が自由に使える資金として表されます。
フリーキャッシュフローについては、以下の記事も参考にしてみてください。
いかがでしたか?今回は、キャッシュフローの意味や利益との違いについて説明しました。
この記事を参考に、経営状態についての理解を深めましょう。
まずはこれだけ。新規開拓営業を始める時の心得
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