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【ビジネスモデル】SaaSとは|メリットや成功させるポイントを解説
近年、「SaaS」というビジネスモデルを見聞きする機会が増えたのではないでしょうか。様々な企業がSaaSという仕組みでサービスを提供しており、身の回りにも多くのサービスが溢れています。
今回は、SaaSのビジネスモデルについての概要やメリット・デメリットを解説します
目次
SaaSのビジネスモデルとは、ソフトウェアのサービスをインターネット経由で提供するもの
SaaSとは、ソフトウェアのサービスをインターネット経由で提供するものを指します。Software as a Serviceの略称であり、「サース」と読まれます。
これまで顧客は利用したいサービスのソフトウェアを購入し、PCにインストールしていました。しかし、SaaSのビジネスモデルでは、利用したい機能だけに利用料を支払い、サービス自体はインターネット経由で提供してもらえます。そのため、ソフトウェアをインストールしたPC以外でもサービスを受けることができます。
国内のSaaS市場の規模
株式会社富士キメラ総研が2019年度に行った国内市場の調査によると、PCにインストールが必要な個別開発システムから、SaaSへの移行が進んでいます。DX(デジタルトランスフォーメーション)が推進されたことにより、ソーシャルメディアやAIなど様々なIT技術が発展しSaaSのサービスが多く生まれていると考えられています。
2023年度には、ソフトウェアの46.6%がSaaSの形になるとも試算されています。
(参考:https://www.fcr.co.jp/pr/19088.htm)
SaaSビジネスモデルのメリット
顧客側:使いたい分だけ利用できる
SaaSのビジネスモデルは、インターネットでサービスを受けられます。そのため、顧客が専門的な機器などを所有する必要がなく、導入コストを抑えられます。
また、規模や機能によって料金が変動する形が一般的です。顧客側がサービスを選んで利用できるため、インストールするソフトウェアよりも安価で利用できるでしょう。
顧客側:常にアップデートされた機能を利用できる
SaaSではインターネット経由でサービスが提供されるため、提供側がサービスを管理します。そのため、顧客側はサービスの管理や保守などを行う必要がなく、常にサービス提供側によって管理・アップデートされた最新機能を利用できます。
提供側:収益の予測ができる
SaaSのビジネスは、1回の売り切りではなく顧客に継続して利用してもらうことで収益を得られます。そのため、SaaS型のビジネスの利用者が安定すると、収益の予測を簡単に行えます。
また、SaaSのビジネスは投資されやすいビジネスモデルとも言われています。収益が継続的に入ることと同時に、長期的な事業の将来性についても可視化されるからです。
提供側:顧客の囲い込みができる
SaaSのサービスには、基本サービスを無料で提供し追加機能を利用する際に課金する「フリーミアム」という仕組みが活用されていることが多いとされています。
顧客にとっては無料で利用できる部分があるため、手軽に導入できるというメリットがあります。サービスの提供側はこの仕組みを利用して、顧客の囲い込みを行うことができます。
フリーミアムについては、以下の記事でも詳しく記載していますので、参考にしてみてください。
SaaSビジネスモデルのデメリット
顧客側:サービスを継続するためには資金が必要になる
SaaSのサービスは、1度の購入ではなく利用する期間に応じて料金が発生します。そのため、顧客がサービスを利用するためには、常にコストがかかります。
サービスの利用が長期間にわたるとコストが大きくなるため、費用対効果などを検証しながら利用を考える必要があります。
提供側:先行投資が多くかかる
サービスの提供側は、顧客に継続して利用してもらうことで収益を得られます。そのため、サービスを提供し始めてから多くの顧客に定着するまでは、時間や先行投資のコストが多くかかります。事業の運営が厳しくならないよう、資金には余裕を持っておく必要があります。
SaaSのビジネスモデルを成功させるためには顧客満足度が重要
SaaSのビジネスモデルは、フリーミアムやサブスクリプションを含む場合が多いため、顧客が手軽に利用を始められます。そのため、顧客の流動性が高いともいわれています。
顧客に継続的に利用してもらうためには、顧客の疑問や不満を解消するなどの継続的なサポートを行い、顧客満足度を上げる必要があります。
顧客満足度を示す指標の1つにLTV(Life Time Value/顧客生涯価値)があります。顧客のフォローを行うことで顧客1人当たりの利益を大きくでき、結果的にサービス全体の収益を伸ばせます。SaaSのビジネスモデルを活用する際は、顧客満足度を測る指標を把握しておきましょう。
LTVについては、以下の記事でも詳しく解説しています。
いかがでしたか?
SaaSのビジネスモデルは、ソフトウェアをインターネット経由で提供するものを指します。顧客側・サービスの提供側それぞれのメリットやデメリットを把握し、活用してみてください。