皆さんは商社営業の仕事内容についてご存知ですか?やりがいや大変なことなど、他の仕事とは異なる部分も多くあります。
今回は、商社営業の仕事内容や特徴について解説します。
目次
商社営業とは、他企業の商品を調達・販売する営業
商社とは、仕入れた商品を企業や個人消費者に対して販売している企業のことです。他企業の商品を調達し、販売するのが商社営業の仕事です。
商社は「トレーディング事業」と「投資事業」などの事業で収益を得ています。「トレーディング事業」では、営業先の企業の要望を聞いて、製品や素材を調達・販売し、手数料や利ざやを得ています。また、「投資事業」では、成長が予想される事業へ投資して利益を上げています。
商社には、売り上げの50%以上を特定分野の商品が占める「専門商社」と、様々な分野の商品を取り扱う「総合商社」の2種類があります。専門商社は主にトレーディング事業で収益を得ていますが、総合商社はトレーディング事業のほか、投資事業も行なっているのが特徴です。
商社営業とメーカー営業の違い
商社は他社製の商品を販売していますが、メーカー営業では自社で製造する製品を販売します。
メーカー営業も商社営業も、自社を選んでもらうために、顧客のニーズに応えられる商品を勧めなくてはなりません。そのために、メーカー営業は自社製品に関する深い知識を持つ必要があります。一方で商社営業は幅広い商品を取り扱うため、メーカー営業ほど深い知識を持つ必要はありませんが、多くの商品に関する知識や、よりよいものを勧めるための提案力が重要です。
また、メーカー営業は自社製品を取り扱うため、価格設定もある程度融通が利きます。一方で商社営業は仕入れ値に左右されるため、自社判断での価格設定はほとんどできません。
メーカー営業に関して、詳しくは以下の記事をご覧ください。

商社営業の仕事内容
商品を売るために営業をかける
商品を販売するために顧客を訪問したり、継続して取引をしてもらうために接待などを行ないます。
継続して収益を上げるために既存顧客の囲い込みを行なうほか、さらに売り上げを伸ばすために新規顧客を獲得します。
仕入れ先と良好な関係を維持する
商社に入社して営業を行なう場合は、すでに会社が仕入れルートを持っている場合が多いです。その場合、商社営業は安い商品を優先的に販売してもらえるよう、既存のルートを維持し、良好な関係を築くことが重要です。
また、取引のなかったメーカーなどとのルートを開拓する場合もあります。
新商品を見つける
市場の動向をチェックし、今後売れそうな商品を先んじて見つけ、仕入れます。商品が売れ出してから仕入れると仕入れ値が高くなってしまいますし、手を出すのが遅くなりすぎれば在庫を抱えてしまう危険性があります。
売れそうな商品を見つけるためには、展示会などに参加し新商品の情報を掴んでおく必要があります。
商社営業のやりがい
多くの商品が扱える
商社営業では、どんな商品を仕入れるか、顧客にどの商品を提案するかを自分で決めることができます。幅広い商品から顧客のニーズに合わせた商品を提案できることは、商社営業のやりがいのひとつです。
様々な人と仕事を行なえる
商社営業では、いわゆる営業活動以外にも商品の情報収集や仕入れルートの確保など、様々な業務を行ないます。業務を通して多くの人と関われるため、社内外に人脈を形成できるというメリットがあります。
商社営業の大変なところ
仕事量が多い
商社営業は商談数が他の営業職と比べて多いため、商談の準備や契約時の手続きなど、仕事量がかなり多いとされています。また、商談外の顧客対応なども行なわなくてはならないため、社内向けの資料作成などの業務が終わらず退社時刻が遅くなってしまう、ということもあります。
さらに、海外にも顧客を持っていると、時差を考慮した時間に対応しなければならないこともあり、勤務時間が不規則になる傾向があります。
語学力が必要
商社は海外に顧客を持っていたり、支社があったりする場合も多いため、語学力が必要とされます。特に英語を使う場面が多く、大手の企業ではTOEICで730点以上を求められます。
また、海外支社への駐在を命じられることもあり、語学力が必要となるほか、人生設計がしにくいという問題が生じる場合もあります。
いかがでしたか?
商社営業は通常の営業活動のほか、商品の選定や仕入れ先の確保などの業務も行ないます。繁忙期は激務になる傾向にありますが、様々な業務に携われるため、やりがいもある仕事です。
この記事を参考に、商社営業についての理解を深めましょう。




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