この記事は 2 分で読めます
ビジネスにおけるネガティブフィードバックとは|実施する際の注意点も解説
ネガティブフィードバックというフィードバック手法をご存知ですか?相手の気づきを促せるため、育成に有効な手法ですが、注意点も存在します。
今回は、ネガティブフィードバックの概要や注意点を解説します。
目次
ネガティブフィードバックとは、否定的なフィードバックにより相手のやる気を引き出す方法
ネガティブフィードバックとは、否定的な言葉でフィードバックを行うことで、相手の反発心によるやる気を引き出す手法です。また、フィードバック内容は問題点のみに留め、改善策や代替案を自分で発見するよう促します。
この方法は、次世代リーダーとなるような意欲的な人物に効果的である一方で、伝え方や相手の性格を考慮しないと逆効果になってしまうおそれもあります。
ポジティブフィードバックとの違い
ポジティブフィードバックでは、ネガティブフィードバックとは反対に、肯定的な言葉で評価を伝えます。相手の承認欲求を満たすことでモチベーションややる気を引き出し、自発的な成長を促します。ポジティブフィードバックを具体的に行うと、社会人経験の浅い社員にも何がよかったのかということを伝えられるほか、自信・モチベーションの向上や評価者との信頼関係の構築につながります。
ただし相手によっては、ポジティブフィードバックのみを行うことで現状に満足し、努力を怠ってしまうおそれもあります。必要に応じてネガティブフィードバックも合わせて行うことも検討するとよいでしょう。
ポジティブフィードバックについては、次の記事で詳しく解説していますので参考にしてください。
ネガティブフィードバックの注意点
普段のコミュニケーションを大切にする
フィードバックを行う場合は、普段からのコミュニケーションが重要です。特にネガティブな評価は、評価者との関係性によって相手の受け取り方が異なる場合があります。
例えば、日頃から対立しがちな相手から否定的な評価をされた場合、「相手が自分を嫌っているから、不当な評価をしている」と思われてしまい、フィードバックを冷静に受け止めてもらえないおそれがあります。反対に、信頼している相手からのフィードバックであれば、ネガティブなことでも素直に受け止めてもらいやすくなります。普段から相手に誠実に向き合うなど、信頼してもらえるような行動を心がけましょう。
相手の人格を否定しない
ネガティブフィードバックは否定的な言葉を用いるため、内容や伝え方には細心の注意が必要です。フィードバックは業務内容に基づいてのみ行うことを徹底し、本人の人格を否定したり、追い詰めたりするような言い方は絶対にしてはいけません。
また、フィードバックを行うときは主観で評価せず、客観的な事実を伝えます。例えば「作業時間を見ると、他メンバーに比べて〇〇に特に時間がかかっているため、作業が間に合わないのではないか」のように、データや情報に基づいて意見を伝えるとよいでしょう。
責任は上司が負う
否定的な評価に対して相手が釈明しようとした場合は、まずはしっかりと受け止めましょう。決して「どうせ保身のための言い訳だ」などという態度で聞いてはいけません。どんな内容であっても、「責任は自分にある」という姿勢で向き合います。
例えば「頼まれた業務が多く、時間が足りずに雑になってしまった」のような意見が出た場合、業務の割り振りが適切でなかったマネジメント側の落ち度を伝えた上で、改善策を探りましょう。
1対1で行う
フィードバックはどんな内容であっても1対1で行いましょう。特にネガティブフィードバックの場合、大勢の前で行うと恥をかかせてしまうことになり、相手が事実を否認したり、必要以上に落ち込んでしまったりするおそれがあります。
また、できる限り対面で行うことも大切です。文章だけでは一方的な主張になりがちで、誤解を与えてしまいかねないため、口調や表情、身振り手振りなども用いて伝える必要があります。どうしても難しい場合はオンライン会議ツールを使用するようにしましょう。
今さら聞けない、営業マネージャーが知っておくべきKPI・KGI
無料でダウンロードするために
以下のフォーム項目にご入力くださいませ。