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シェアド・リーダーシップとは|社員が主体性を発揮できる環境の作り方
シェアド・リーダーシップとは何かご存知ですか?近年、消費行動や働き方の多様化によって、チームとしての生産性の向上や、個々の仕事へのやりがいの創出が重要となっています。シェアド・リーダーシップは、これらを実現するためのチームとしてのあるべき姿と捉えられています。
今回は、シェアド・リーダーシップの内容や発揮されるために必要な環境と、その環境の作り方について解説します。
目次
シェアド・リーダーシップとは、社員全員がリーダーシップを発揮している状態のこと
シェアド・リーダーシップとは、企業や組織に属するメンバー全員がリーダーシップを発揮している状態のことです。つまり、シェアド・リーダーシップを発揮しているチームは、メンバー全員が主体的に仕事に取り組んだり、互いに気を配り合ったりしている状態にあります。才能ある一人のリーダーが牽引するという従来の組織体制ではなく、全員が互いに良い影響を与え合うことで、業務の効率化やアイデアの創出、信頼関係の構築が促進され生産性の高いチームとなります。
シェアド・リーダーシップが注目される背景
シェアド・リーダーシップが注目される背景には、「ビジネス環境の多様化」と「AI技術の向上」があります。これまでは優秀なリーダーの指示に従えば成果が出るという状況が多々ありました。しかし、社員の働き方への価値観や、顧客の購買行動といったビジネス環境が多様化しており、企業に適した体制をとる重要性が増しています。特に、社員の働き方に対する価値観の多様化に伴い、社員のモチベーションを高めるには彼ら自身でやりがいを見出すことが求められており、仕事に積極的に取り組んでもらわなければなりません。
さらに、AI技術やRPA(ソフトウェアロボットによる業務自動化技術)の向上によって、機械に仕事を奪われる危機感が増しており、生産性を高めることも必要とされています。そのため、シェアド・リーダーシップによって全社員が質の高い働きをすることが求められています。
シェアド・リーダーシップで重要な要素は「全体を俯瞰する力」
シェアド・リーダーシップにおけるリーダーシップの本質は、積極的にメンバーに働きかけて良い影響を与えることです。そのため、シェアド・リーダーシップでは他者を率いる力ではなく、全体を見渡して気配りする力が最も重要視されています。例えば、困っている社員がいれば相談に乗ったり、挨拶で社内を活気づけたりすることで、リーダーシップを発揮できます。全社員が自身の役割を理解して、主体的に行動することが重要です。
シェアド・リーダーシップに必要な環境
社員全員が主体性を発揮できる
シェアド・リーダーシップが見られる環境には、社員全員が主体性を発揮できるという特徴があります。日々の業務から具体的な指示を全て出すのではなく、社員が自分で考えられる余地を残して助言しましょう。また、失敗することを恐れずに挑戦できる土壌を用意することも重要です。
コミュニケーションが活発である
コミュニケーションが少ない環境では、社員間で良い影響を与え合うことができません。座席レイアウトの工夫やチャットツールの活用などにより、コミュニケーションを取りやすい環境を用意しましょう。
また、社員同士で強みや弱みを共有しておくことで、各社員は自分の役割を理解できます。これにより、個々が最適なリーダーシップを発揮できるでしょう。
目標が明確で共有されている
シェアド・リーダーシップが発揮されるには、チームとして全員が同じ方向を向いている必要があります。社員が独立して業務をこなすのではなくチーム全体で一体感を持てるように、目標を明確化して全社員に共有しましょう。
社員にシェアド・リーダーシップを発揮してもらう方法
情報を共有する
社員にシェアド・リーダーシップを発揮してもらうには、あらゆる情報が社員に共有されている必要があります。チームとして全員が協働している意識が生まれるよう、目標・成果や各社員の業務内容などを共有しましょう。このような情報は、「全体を俯瞰する際にどのような視点を持つべきか」という指標にもなります。
エンパワーメントを実施する
エンパワーメントとは、社員に意思決定権といった裁量権を与える制度のことです。社員に大きい裁量権を与えることで、主体性を発揮する機会を作れます。主体性が発揮できれば、社員自身が仕事に対するやりがいを見出したり、積極的にメンバーに関わる姿勢を身につけたりすることが可能となります。また、チームを率いるリーダーとしての才能を開花するきっかけを掴む人も現れるかもしれません。
エンパワーメントについての詳細は、以下の記事をご覧ください。
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