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パーパス経営の事例を紹介|行なう際の注意点も合わせて解説します

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パーパス経営という言葉をご存知ですか?パーパス経営は「自社が存在する意義を明確にし、社会への貢献を重視する」という経営方針で近年注目されています。
この記事では、パーパス経営の事例や行なう際の注意点を解説します。

パーパス経営とは、自社の存在意義を明確にし、どのように社会へ貢献するかを重視して経営すること

パーパス経営とは、自社の存在意義を明確にし、どのようにして社会へ貢献するのかを掲げて経営することです。パーパスとは「存在意義」「志」といった意味合いで用いられる言葉で、パーパス経営における軸となります。

パーパス経営の詳細については、以下の記事を参考にしてください。

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パーパス経営には様々なメリットがある

パーパスを軸にするパーパス経営に取り組むことで、様々なメリットが得られます。社会貢献に取り組む姿勢を示すことでステークホルダーから支持を集めやすくなり、企業イメージの向上にも繋がるのです。また、パーパスを掲げることで社員は働く意義を見出しやすくなり、社員のエンゲージメントが高まります

パーパス経営が注目されている理由

ミレニアル世代・Z世代が台頭し、企業に求められる役割が変化している

パーパス経営が注目されている理由の1つに、ミレニアル世代・Z世代の台頭があります。一般的に、ミレニアル世代は1980年から1995年の間に生まれた世代、Z世代は1995年から2010年代初頭に生まれた世代を指します。

ミレニアル世代・Z世代が社会に出てくるにつれ、企業に求められる役割が変化しています。これらの世代は、社会貢献や環境問題に関心を持ち、自分たちが働く企業が社会的な責任を果たしているかを重視しています。そのため、企業は、社会的な責任を果たすことが求められており、パーパス経営が注目されるようになっています。

SDGsやサステナビリティへの意識が高くなっている

近年、地球環境や社会問題に対する取り組みが求められるようになりました。その中でも特に注目を集めているものにSDGs(Sustainable Development Goals)とサステナビリティ(持続可能性)があります。SDGsは国際連合が掲げる17の目標で、2030年までに達成することを目指しています。サステナビリティは、環境、社会、経済などの側面から、持続可能な社会の実現を目指す考え方です。

近年、企業においてSDGsやサステナビリティに対する意識の高まりから、社会的責任を果たすことや長期的な企業価値の向上を目指すためにパーパス経営が注目されています。

DXが推進されている

パーパス経営が注目される理由には、DXが推進されていることも挙げられます。DXとは、デジタル技術を活用したビジネス変革のことです。近年、DXが進む中で、企業の活動領域が拡大しています。その一方で、社会からの期待も高まっており、企業には社会的責任を果たすことが求められています。

こうした背景から、企業はDXを通じて社会的責任を果たすパーパス経営が求められるようになりました。例えば、環境問題を解決する製品やサービスを提供することで社会貢献を果たしたり、社員の働き方改革に取り組むことで、社会問題に対する解決策を提供することができます。

パーパス経営を行なう際の注意点

パーパスは分かりやすく明確にする

パーパスを掲げる際には、分かりやすく明確なものになるよう注意しましょうパーパスが曖昧だと、社員や顧客に伝わらず、企業が社会的な使命や目的を果たせなくなるおそれがあります。そのため、パーパスはできるだけ分かりやすく、明確にすることが大切です。

例えば、企業が「社会貢献する」というパーパスを掲げても、どのような社会貢献をするかが明確でなければ、社員や顧客からの支持を得ることは難しいでしょう。「環境問題に取り組む」や「社会福祉に貢献する」といったように、具体的な内容を明確に掲げることが重要です。

パーパス・ウォッシュに陥らないようにする

パーパス経営を行なう際には、パーパス・ウォッシュに陥らないように注意が必要です。パーパス・ウォッシュとは、掲げているパーパスに実態がともなわない状態を指します。パーパス・ウォッシュに陥ると、ステークホルダーからの信頼を失うほか、企業のイメージを低下させてしまうおそれがあります。

パーパス・ウォッシュに陥らないためには、以下の点に注意しましょう。

  • パーパスを実践するための具体的な取り組みを行なう
  • パーパスを追求するための環境づくりをする
  • パーパスを定期的に評価し、改善する

パーパス経営を行なっている企業の事例

ソニーグループ株式会社

ソニーグループ株式会社は、「クリエイティビティとテクノロジーの力で、世界を感動で満たす」というパーパスに基づいて様々な取り組みを行なっています。

具体的には、2025年までにCO2の排出を実質0にするための取り組みや、再生可能エネルギーの導入などがあります。また、社会的課題に対する取り組みとして、医療機関への寄付やオンライン教育支援などのCOVID-19支援策に加えて、顧客満足度調査と満足度向上への取り組みを行なっています。

ネスレ日本株式会社

ネスレ日本株式会社は、「食の持つ力で、現在そしてこれからの世代のすべての人々の生活の質を高めていきます」というパーパスに基づいて様々な取り組みを行なっています。

具体的には、主力商品であるネスカフェやキットカットのパッケージの紙化に取り組み「包装材料を2025年までに100%リサイクル可能、あるいはリユース可能にする」というコミットメントを掲げています。そのほか、カカオ農家とコーヒー農家に対して、病気に強い苗木の提供や技術支援、 必要に応じた金銭的な支援、農作物の適正価格での購入にも取り組んでいます。

日産自動車株式会社

日産自動車株式会社は、「人々の生活を豊かに。イノベーションをドライブし続ける。」というパーパスに基づいて様々な取り組みを行なっています。

日産は2030年代早期より、市場に投入する新型車の全てを電動車両にすることで2050年までに自動車のライフサイクル全体におけるカーボンニュートラルを実現するという目標を掲げています。サステナビリティを事業の中心に据えることで、クリーンで安全な世界の実現に取り組んでいます。

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