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アジャイル経営とは|メリットや成功するためのポイントを紹介
アジャイル経営とは何かご存知でしょうか。環境変化が激しい中、アジャイル経営によって経営スピードを高める活動が注目されています。
今回は、アジャイル経営の基本から、実施するメリットと実施する上で重要なポイントを解説します。
目次
アジャイル経営とは、職種横断型の小規模なチームを構成し、チーム単位での意思決定を行う経営手法のこと
アジャイル経営とは、営業やマーケティング、技術系など自社内の様々な職種の人材を集め、小規模なチーム単位でプロジェクトの企画や詳細設計、意思決定を行う経営手法です。「アジャイル (agile)」は「機敏な」を意味し、1チーム10人程度の少人数で構成され、意思決定のスピードが速いことからアジャイル経営と呼ばれます。
また、アジャイル経営の由来は「アジャイル開発」であり、元はITシステムを顧客に導入する際に、1〜4週間の短期間で企画・設計・開発・テストのサイクルを少人数で回すという開発方法から名付けられました。
アジャイル経営における小規模なチームは「スクラム」呼ばれる
アジャイル経営において、職種横断型の少人数で構成されたチームを「スクラム」と呼びます。スクラムには意思決定の権限が与えられ、特定のリーダーが立つトップダウンではなく、全員が主体的にチームを率いる組織体制をとります。
そのため、アジャイル経営ではスクラムの単位でそれぞれのプロジェクトや事業に関する企画・決定・実行などを行う、自己完結型の組織が独立した経営を行います。
アジャイル経営を行うメリット
経営スピードが向上する
アジャイル経営では、各スクラムに判断を委ねられるため、トップダウン型の組織と比較して承認プロセスが大幅に少ないという特徴があります。そのため、意思決定のスピードが速く、柔軟な経営を行うことができます。
また、日本の多くの企業では中期経営計画として3年ごとの綿密な計画を立てますが、スクラムでは短期間の目的設定・計画・実行・検証サイクルを回すため、計画と実行を同時並行で進められるというメリットもあります。
環境変化に合わせた経営を行える
近年、SNSの普及や販売チャネルの多様化に伴い、消費者のニーズが急速に変化しています。また、技術の発展スピードも速く、最新技術を積極的に導入していくことも必要です。
特に、現在はVUCAの時代(「Volatility(変動性)・Uncertainty(不確実性)・Complexity(複雑性)・Ambiguity(曖昧性)」)と呼ばれ、非常に変化が激しい不安定な時代であるため、環境変化に応じた経営を行わなければなりません。
アジャイル経営では従来の組織体制よりも経営スピードが非常に速いため、環境変化に合わせた経営を行うことができ、多様な顧客ニーズの変化にも対応できます。
リスクの分散につながる
アジャイル経営では、事業やプロジェクトを少人数で進めていくため、一度に割くリソースが従来の経営手法と比較して少なくなります。そのため、1つのスクラムの事業・プロジェクトが失敗した場合でも大きな損失につながる可能性は低く、リスクが分散されます。
アジャイル経営を行う上で重要なポイント
社員の挑戦意欲を駆り立てる
アジャイル経営では、スクラムにリーダーを特定しないため、社員全員が主体的に行動する必要があります。そして、社員の挑戦意欲を駆り立てるには、安心して挑戦できる環境を作ることが非常に重要です。
社内全体で社員全員の挑戦を後押しする仕組みを作り、心理的安全性を担保しましょう。また、日頃から全ての業務の意義・やりがいを追求し、社員が主体的に業務に取り組めるよう努めましょう。
心理的安全性を高める方法については、以下の記事をご参照ください。
段階的な導入を進める
トップダウン型の組織体制をとっていた企業が急に横断型かつ少人数のアジャイル経営を実施してしまうと、対応できない社員や納得できない社員が出てきます。そのため、一部の小規模なプロジェクトのみでアジャイル経営をテスト的に実施し、想定外の問題などに対処してから、全社的に導入するよう手順を踏みましょう。
まずはこれだけ。新規開拓営業を始める時の心得
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