ロジカルシンキングをご存知でしょうか。知っているけれど、効果的なフレームワークや身に付ける方法についてまでは知らないという方も多いのではないでしょうか。
今回は、ロジカルシンキングの概要やフレームワーク、身に付ける方法について解説します。
目次
ロジカルシンキングとは、物事を筋道に沿って正しい順序で考えること
ロジカルシンキングとは、物事を筋道に沿って正しい順序で考えることを指します。ビジネスでは、相手に分かりやすく説得力の強い発言が求められるため、ロジカルシンキングを身に付けることが重要です。
ロジカルシンキングは事業の円滑な運営に役立つ
ロジカルシンキングを身に付けることで、物事に対する分析力や問題解決能力が育ち、事業の円滑な運営が可能となります。また、ロジカルシンキングを身に付ければ、発言に説得力が帯び、社会人としての信頼性を向上させることにもつながります。
ロジカルシンキングのフレームワーク
論理的な思考を実践するためには、フレームワークを活用するのが効果的です。以下では、代表的なフレームを紹介します。
ロジックツリー
ロジックツリーとは、複雑な問題や課題をツリー状の図によって体系的に分解することで、問題の解決に活かすフレームワークです。ツリー状の図によって分析するため、問題の所在や課題を視覚的に理解でき、解決や思考の整理に役立ちます。
ロジックツリーについてさらに詳しく知りたい方は、以下の記事をご覧ください。
So What/Why so?
So What?(それはなぜ?)とは、適切な根拠を考える作業を指し、Why so?(だから何?)とは、根拠に対して納得できるかを確認する作業を意味します。問題や課題に取り組む際に、2つの作業を繰り返すことによって、筋道の通った論理で解決へとつながります。
MECE(ミーシー)
MECE(ミーシー)とは、「Mutually Exclusive and Collectively Exhaustive」の頭文字をとったもので、漏れなく重複なく網羅的に物事を考えることを意味します。MECEによって、重要な事実や要素を落とさず相手に物事を伝えることができるため、論理的な発言をするのに効果的なフレームワークと言えます。
MECEについてさらに詳しく知りたい方は、以下の記事もご覧ください。
ピラミッドストラクチャー
ピラミッドストラクチャーとは、複数の根拠をピラミッド状に積み上げて結論を出す手法です。ピラミッド上部に伝えたい結論があり、下部にその根拠となる内容が論理的に連なるよう配置します。ピラミッドストラクチャーを用いることで、どのようにして結論に至ったかを論理的に伝えられます。
グルーピング
グルーピングとは、紙や付箋に思いつくだけ発言を書き出して、複数の意見をまとめるフレームワークです。グルーピングは、発言者が多く意見が重複したり、複雑に入り混じったりしている際に、意見を整理して適切な結論へと導くのに効果的な手法と言えます。
帰納法
帰納法とは、観察によって得られたデータから共通項を導き出して結論を出す思考方法です。大量の事例を観察して得たデータから結論を導くため、説得力のある説明ができるだけでなく、新しいアイデアの発見にもつながる可能性があります。
演繹法
演繹法とは、一般的なルールや法則から論理的に結論を導く思考方法です。演繹法に基づく思考は、一般的なルールや法則が基礎となっているため、相手にも比較的理解してもらいやすく、説得力のある説明ができます。
ロジカルシンキングを身に付ける方法
ロジカルシンキングの知識を得る
ロジカルシンキングを身に付けるためには、ロジカルシンキングに関する知識を獲得しましょう。ロジカルシンキングに関する書籍やインターネットの記事など、自分に合った方法で知識を吸収するのが大事です。
ロジカルシンキングの研修を実施する
ロジカルシンキングに関する研修や講演会を実施することが重要です。研修では2つの立場に分かれて主張を競い合うディベートを行うなど、知識の享受だけでなく実践的な訓練を取り入れることも、ロジカルシンキングを身に付けるためには効果的です。
フレームワークにこだわりすぎない
ロジカルシンキングを身に付ける際は、フレームワークにこだわりすぎないことも大事です。フレームワークは論理的思考を養うのに便利である一方で、正論を押し付けてしまい、相手の感情を害してしまうおそれもあります。
目的と手段を混同しない
目的と手段を混同しないようにしましょう。ロジカルシンキングを身に付けることは、あくまでも論理的な発言をして説得力を増すための手段にすぎず、それ自体が目的ではありません。最終的なゴールを見失わずにロジカルシンキングの獲得を目指しましょう。
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